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【選挙ウォッチャー】 桜田義孝劇場・桜田義孝さんはなぜ辞職しないのか。

またしても桜田義孝先生が炎上しました。水泳界で数々の記録を打ち立ててきた池江璃花子選手が白血病であることを公表し、しばらく治療に専念するために水泳を離れることになったのですが、そういえば桜田義孝先生はUSBを知らないサイバーセキュリティー担当大臣であると同時に、東京オリンピック・パラリンピック担当大臣でもありました。東京五輪での活躍が期待された池江璃花子選手の病気のニュースに、日本はもちろん、世界にも衝撃が走ったわけですが、こうなってくると桜田義孝先生にもコメントを求めてマスコミがやってくるのです。菅義偉官房長官や小池百合子都知事など、さまざまな政治家がお見舞いのコメントを出す中、あんまり物事を深く考えて発言するタイプではない桜田義孝先生は、素直に自分の気持ちを話してしまい、これがまた池江璃花子選手への心配ではなく、オリンピックを心配するような発言だったことから、国民の感情を逆撫で。担当大臣なんだからオリンピックの心配をするのは当然なのですが、再び桜田義孝先生が炎上することになり、謝罪と発言撤回に追い込まれたのです。今になって思い返してみれば、東京五輪の予算を聞かれて「1500円」と答えた時から、ちょっとヤバいんじゃないかと思っていましたが、池江璃花子選手に対するコメントで「だいぶヤバい」を確信することになりました。しかし、こんなに問題だらけの大臣でも、桜田義孝先生は辞めません。普通はこんなにトラブル続きだったら大臣を辞めるどころか、議員を辞めてもおかしくないのに、いまだ大臣であり続ける桜田義孝先生。どうして日本はこんなことになっちまっているのかを考えてみたいと思います。


■ ただただ「無能すぎる」というスキャンダル

政治家のスキャンダルと言ったら、こっそり流れる裏のお金が「一般的」です。片山さつき先生がどれだけ帳簿を修正したところで、南アルプスの天然水ぐらいの感じで、次から次へと新しい裏金疑惑が湧き水のごとくボコボコと湧いて出てきて、つい最近も秘書が2000万円受け取った疑惑が報じられたばかり。これが「一般的な政治家のスキャンダル」です。稀にイケメン弁護士と不倫をしていたり、アウトレイジな雰囲気の方々との不適切な関係が問われることもありますが、今、桜田義孝先生に浮上しているスキャンダルは、ただただ「無能すぎる」という話です。会社で働いていても「使えねぇな!」というジジィの上司はたくさんいるかもしれませんが、桜田義孝先生の場合、もはや使えるとか使えないとかの次元ではなく、その能力でペッパー君を下回る勢いです。最近は店の片隅でコンセントを抜かれたペッパー君が下を向きながら突っ立っている光景をしばしば見かけますが、それでもコンセントの抜かれたペッパー君の方が桜田義孝先生よりもマシなんじゃないかと思うことさえある始末なのです。桜田義孝先生は、池江璃花子選手に病気が見つかり、しばらく治療に専念するというニュースを受けて、このようにコメントしました。

「金メダル候補で、日本が本当に期待している選手なので、がっかりしている。早く治療に専念して頑張ってもらいたい。また、元気な姿を見たい。1人リードする選手がいると、みんなつられて全体が盛り上がるので、その盛り上がりが若干、下火にならないか心配している」(NHKニュースより)

今は池江璃花子選手にゆっくり治療してもらいたい時。この際、メダルなんてどうでもいいから、まずは病気を克服できるように祈りたい。これが今、多くの国民が思っていることです。「金メダル候補で、日本が本当に期待している選挙なのでガッカリしている」。この発言を平たく訳すと「金メダルが取れたかもしれないのにガッカリだ」ということになってしまい、国民が「この期に及んで言うことか?」と思うのは当然です。「また元気な姿が見たい」というのは、みんなの願いだとしても、「1人リードする選手がいると、みんなつられて全体が盛り上がるので、その盛り上がりが若干、下火にならないか心配している」という発言を平たく訳すと「池江璃花子選手は盛り上がりを牽引する選手。そういう選手がいなくなってしまうとオリンピックが盛り下がる。盛り下がったらヤダなぁ」です。確かに、池江璃花子選手は人気と実力を兼ね備えた選手です。人間、そうなりたくたって多くの人が「才能」という絶対的な壁に阻まれ、池江璃花子選手のようにはなれないものです。しかも、まだ18歳だというのですから末恐ろしいです。現時点で十分強いのに、さらに強くなる余地を残しているというのですから、国民が期待を寄せるのは当然です。しかし、いざ病気が見つかり、水泳より治療を優先した方が良さそうだということになった時、ほとんどの国民は「東京五輪で金メダルを取るかどうかはさておき、今は治療を優先して、最終的に笑顔が見られたら何でもいいんだ」と思いました。しかし、桜田義孝先生ぐらいになると、そのあたりのアンテナの感度も非常に鈍く、自分がオリンピック担当大臣であることを意識したのでしょうか。何かオリンピックのことを心配するっぽい発言をしておかないと、また批判されたら困るので、わざわざ「盛り上がりが若干、下火にならないか心配している」と添えてしまったのです。誰もそんなことは望んでいないのに。結果、「みんなが池江璃花子選手のことを心配している時に、何をオリンピックの心配をしてるんだ!」と批判を浴びることになり、桜田義孝先生が炎上。最終的に発言の撤回と謝罪に追い込まれたのです。いまやAIも進化しているので、稼働しているペッパー君なら当たり障りのないコメントをできたと思いますが、コンセントを抜かれた稼働していないペッパー君でも、店の端っこでどこか寂しげな表情を浮かべながら下を向いて立っていて、「なんか悲しいことでもあったのかな」と想像できるので、こんなことならコンセントを抜かれて何も言わずに立っているペッパー君の方がマシということになってしまうのです。


■ これだけ国民の反感を買っても大臣は辞めない

桜田義孝先生のスキャンダルは、こんなものではありません。先日も「五輪憲章を読んだか?」と質問され、「話には聞いているが、自分では読んでいない」と答えました。もし一般人だったら、五輪憲章なんて読む必要はありませんし、知らなくても日常生活に何一つ影響しません。あるいは、オリンピックに出場するような選手であっても、べつに五輪憲章を読む必要なんてないでしょう。しかし、桜田義孝先生は「東京オリンピック・パラリンピック担当大臣」なのです。「国会議員なら日本国憲法ぐらい知っておけ」というのと同じくらい、「五輪担当大臣なら五輪憲章ぐらい知っておけ」という話です。だいたい、五輪担当大臣ともあろう人が五輪憲章を読んだことないでは困るのです。「ワンピースを読んだか?」「話には聞いているが、自分では読んでいない。主人公の手が伸びるらしい」の奴が「ワンピースランドを作る」とか言い出したら、絶対に大丈夫じゃないでしょう。「となりのトトロは見たか?」「話には聞いているが、自分では見ていない。猫型のコミュニティーバスが走る自治体があるらしい」の奴が「ジブリ美術館の館長」だと言い出したら、絶対に大丈夫じゃないでしょう。同じように「五輪憲章を読んだか?」「話には聞いているが、自分では読んでいない」の奴が東京五輪の最高責任者だったら、絶対に大丈夫じゃない。こんな奴は今すぐに大臣を辞めるべきだと思いますが、桜田義孝先生は辞めません。どうして辞めないのか。辞めたら安倍晋三総理の任命責任が問われてしまうからです。よりによって安倍晋三総理は「適材適所」だと言って、桜田義孝先生こそ最もオリンピック・パラリンピック担当大臣に相応しいと言って任命しているのです。「全然相応しくないじゃないか!」ということになったら、安倍晋三総理の責任問題に発展するのです。だいたい桜田義孝先生がどんな悪いことをしたのかって、べつに悪いことはしていません。裏金を懐に入れているのがバレたわけでもなく、ただ無能なだけなのです。そんなことでいちいち辞めさせていたら内閣が維持できないので、無能ぐらいでは辞めません。よって、まだまだ桜田義孝劇場は続きそうなのです。


■ 今度の衆院選では落選確実ムードの桜田義孝先生

これだけ無能をバレてしまうと、今度の衆院選で桜田義孝先生の当選は「あり得ない」ところに来ています。一説によると、自民党幹部は7月の衆参ダブル選も検討しているそうですが、そうなった時、桜田義孝先生の再選はほぼあり得ません。今、多くの柏市民が「あの桜田義孝ってのは最悪だね!」と言い出すようになってしまいました。大臣になるまでは「桜田義孝以外に選択肢がない」とか言っていたのに、いざ大臣になって無能っぷりが明らかになると、柏市民の皆さんまでもが他人事のように「どうしてあれが議員なの?」というテンションなのです。「どうして?」って、それは柏市や我孫子市に住んでいる皆さんが桜田義孝先生にたくさん投票しちゃったからですが、「私は投票しなかった!」と言っている人の多くが、実は選挙にすら行っていないのです。もちろん、他の候補に入れたという人も少しはいるのですが、「桜田義孝には投票しなかった」と言っている柏市民のほとんどが、そもそも選挙に行っていないのですから、そうすると自民・公明の組織票が機能し、桜田義孝先生が議員になってしまうわけで、桜田義孝先生を生み出す原因の一人であることは間違いありません。政治というのは無能っぷりを発揮してから慌てて変えるのでは遅いのです。だから、日頃から見る目を養って、ちゃんと仕事をしてくれる人に投票しなければならないのですが、実はもうひとつ、「そもそも選択肢がない」という、ちゃんとした人が立候補してくれない日本の闇があることにも触れておきたいと思います。柏市や我孫子市では、鼻をつまみながら桜田義孝先生に投票しちゃった人もたくさんいたのです。結果は失敗でしたが。


■ 桜田義孝門下生を自慢する若手市議たち

実は、この世には「桜田義孝門下生」なるものが存在します。桜田義孝先生の下で政治を勉強してきた若手議員なる人たちが存在するのです。昨年12月に行われた八千代市議選にも登場したのですが、今年の夏に行われる柏市議選にも立候補してきそうなので、統一地方選の時にも「桜田義孝門下生」を自慢している奴がいないかを確認した方がいいと思います。千葉や埼玉などで自民党員であれば、桜田義孝門下生である可能性があります。

桜田義孝門下生の特徴は、これだけ桜田義孝先生がポンコツだとバレているのに、自分たちが「桜田義孝門下生」であることを恥ずかしげもなくアピールすることです。むしろ積極的にアピールしているので、見つけやすいと思います。これほど事前に勉強することのない師匠のもとで政治を勉強してきた市議たちが、果たして、議会でまともな仕事ができるのかは謎ですし、このタイミングで「桜田義孝門下生」を堂々とアピールできるメンタルが、既に桜田義孝門下生であることを物語っていると思います。だんだん統一地方選が近くなり、駅前に立って政策を訴える人が少しずつ増えていると思いますが、本当は地元の選挙こそ大事なので、しっかりと見極め、新たなポンコツ議員を生み出さないことが大切です。皆さん、ぜひ慎重に人を見極めてください。


■ 選挙ウォッチャーの分析&考察

今、ネット上では桜田義孝先生のコメントを切り取って批判するのは良くないと言っている人たちがいます。「空気は読めていないかもしれないけど、べつに悪いことを言っているわけではないじゃないか」と言うのです。しかし、今回の炎上の本質は「そもそも空気を読めていないこと」だと思うのです。今、桜田義孝先生はこれまでのポンコツぶりから「今度は何をしでかすのか」という目で見られています。そんな時に、まんまと国民の望まないコメントを出してしまっているのですから、火のある所に油を近づけているに等しいのです。もちろん、桜田義孝先生に池江璃花子選手を侮辱するような気持ちは1ミリもないと思っています。桜田義孝先生は腹黒いクソ野郎ではなく、本当にただただ無能なだけのポンコツ爺さんなのです。池江璃花子選手の回復を願っていることは間違いないし、一番言いたかったことは「早く治療に専念して頑張ってもらいたい。また、元気な姿を見たい」の部分でしょう。だけど、ポンコツだから言わなくていいことを言ってしまうのです。言わなくていいことを言ってしまうポンコツなら、少しぐらいミスを減らす努力や勉強をしたらどうなのかと思いますが、そういうことをしないまま、官僚がささやき女将のように耳打ちしているのがマイクに乗っているし、謝罪さえも原稿を読まないとうっかりしてしまうのです。もはや自分で答えていることが一つもないレベル。これはコメントが炎上しているというより、桜田義孝先生の存在そのものが炎上していると言った方がよっぽど近いかもしれません。今度の衆院選、桜田義孝先生のライバル候補にペッパー君が立候補したら、間違いなくペッパー君が勝ってしまうことでしょう。新しいニッポンの幕開けです。[了]

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