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【選挙ウォッチャー】 NHKから国民を守る党・動向チェック(#95)。

皆さんも「NHKから国民を守る党」の話ばかりで、すっかり飽きているかもしれません。書いている僕ですら飽きているのですから当然です。でも、立花孝志にしろ、大橋昌信にしろ、NHKから国民を守る党が政党要件を満たしてからというもの、その言動はエスカレートするばかり。この国の民主主義や法治国家の原則が破壊されるようになり、あらゆる法律が立花孝志の脳味噌の中で都合良く解釈され、それを信じるN国信者たちが続出しています。少しでもN国信者になってしまう愚かな人たちが増えないように、今日も自分にできることをコツコツやっていくだけです。


■ 立花孝志vs菅野完(#4)

昨日は、「政治は数だ」と言って、渡辺喜美と会派を組んだものの、それは「お金のため」であることがわかり、一番の肝である「NHK放送スクランブル化」が法制化されることになったとしても、同会派の渡辺喜美が賛成するかどうかはわからないことが明らかになりました。さすがは「NHKから国民を守る党」という名前を捨てて「みんなの党」という名前の会派にしてしまうぐらいのことはあります。なぜ僕たちが「NHKから国民を守る党」のことを批判しているのかと言えば、僕たちも「NHKの受信料問題には取り組むべき」だと思っているけれど、パフォーマンスをしているだけで、実際にはまったくNHKの受信料問題の改革に取り組んでおらず、NHK問題以前に、世の中のもっと大切なものを破壊しているから批判しています。世の中はあらゆるものに「手続き」が必要で、これらを無視して改革することはできません。テロみたいな方法で世の中を変えてしまおうというのは、中核派の暴力革命と何も変わりません。ましてや、立花孝志や大橋昌信は自分たちのことを「ヤクザ」と名乗っているわけで、反社会的な集団に世の中を支配させるわけにはいかないのです。国がヤクザやマフィアで溢れ、秩序を持たなくなってしまったら、人々はさまざまな自由を失うことになってしまうのです。

さて、有名な落語に「時蕎麦」というのがあります。蕎麦の代金を払う時に狡賢い奴が、小銭でお金を払いながら、その途中で「ところで、今、何時でい?」と聞くことでお金をちょろまかす話なのですが、まさに立花孝志がやっているのは「時蕎麦」と同じような話で「旦那、ちょいと数えてくんな。1、2、3、4、5、あっ、ところで、今は何時でい?(6時)、7、8、9、10」の世界です。「時蕎麦」という落語を聞いて、そんなものに簡単に騙されてしまう店主が本当にいるものかと思うのですが、そこが落語家のうまいところで、なんだか本当にありそうな気がする。しかし、N国信者は本当に蕎麦屋の店主のように話を信じてしまうのです。立花孝志の言っていることをよく聞いてください。

立花:「最高裁でNHKって負けてるか勝ってるか、ご存知ですか?」

菅野:「最高裁で判決が出たら法律を変えるのが普通やとおっしゃたら、あのワンセグの判決の場合はどう法律が変わるのが筋なんですか?」

立花:「あれ、負けてないから」

菅野:「どう法律が変わるのが筋なんですか?」

立花:「ごめんなさい、ワンセグに関しては負けてないから

菅野:「NHKがね?」

立花:「そうですよ。だから、あれはそのままでいいんです。でも、一昨年の12月5日の上告審はNHK完全敗訴ですよ。NHKの上告棄却ですよ。何を言ってるんですか?」

菅野:「僕はワンセグの話をしとる」

立花:「えっ? いつから?

菅野:「さっきから。ずっとワンセグワンセグ言うてますよ」

立花:「いや、それはワンセグの根拠がないから、NHKの増収が増えてるの、お金が増えてるのはね、ワンセグじゃなくて、その前の一昨年の12月5日の大法廷判決が原因だと僕は分析してるんですけどね」

菅野:「なんでそうなるんですか? なんでそれがキッカケで増収増益につながるんですか?」

立花:「あ、それこそNHKがそれを言ってるのと、あの12月と1月に日頃の3倍ぐらいの、あの契約があったとNHKが発表してますから」

菅野:「日頃の3倍ぐらいの契約があったというのは集金人が脅しとるわけですか?」

立花:「いや、違いますよ。最高裁の判決を見て皆さんがビックリしたんです

菅野:「あ、で、みんなが払わなアカンわと思って払わはったんですか?」

立花:「そうそうそう」

菅野:「NHKに塩を送ってますやん!

立花:「いや、今は一時的にね。だから、政治なんて長い目でやらなきゃいけないわけで、今、ただちにスクランブル放送なんてできるわけがないんですよ

菅野:「長い目で政治をやっていかはるわけですか?」

立花:「もちろん」

菅野:「っていうことは6年間参議院を続ける?」

立花:「いやいや、NHKのスクランブル放送が実現するまでやりますって言ってるじゃないですか」

菅野:「いや、だから参議院でやり続ける?」

立花:「そんなこと一言も言ってないじゃない」

菅野:「長い間やるのが政治やということは衆議院に転職されることもある?」

立花:「もちろんありますよ」

菅野:「あり得る?」

立花:「うん。そんなこと言ってますやんね」

菅野:「いや、あり得るんや?」

立花:「それはいつも言ってますやん。だから、次の衆議院は出ないですよ。次の参議院は出るつもりですけど

N国信者の皆さんは頭がグールグルになって、何も考えずに「立花さんの言う通り!」と言っているのだと思いますけど、最初から整理していきましょう。まず、ワンセグの裁判はNHKから国民を守る党の大橋昌信が仕掛けて最高裁判決でNHKが勝ちました。この結果、最高裁が「ワンセグでも受信料を払わなければならない」という決定を下しました。それまではワンセグがグレーゾーンだったので、ワンセグ機能のついた携帯電話を持っているだけで受信料を払わなければならないのかどうかは「わからない」という状態でした。ところが、NHKから国民を守る党が裁判をして、最終的に最高裁まで持っていってしまったばっかりに、ワンセグ機能付きの携帯電話であっても受信料を払わなければならないということが「決定」してしまったのです。しかし、立花孝志は突然、まったく別の裁判の話に持ち出して「勝っている」と言っていて、さらに「いつからワンセグ裁判の話をしているの?」と言い出しました。最初からずっとワンセグ裁判の話をしているし、自分でもワンセグの話だと言って話しているのに、急にわからなくなるって、この人の頭はマジで大丈夫なのでしょうか。しかも、立花孝志は裁判の結果を受けて、集金人が脅したわけでもなく、みんなが「払わなければ」という気持ちになって払った結果、NHKが増収増益になったというのです。こうなってくると、立花孝志がNHKをサポートしている以外のナニモノでもなく、菅野完さんが思わず「NHKに塩を送ってますやん!」とツッコんでいるのですが、立花孝志は「一時的に」と答えています。一時的にサポートする意味は全然わかりません。さらにもう一つ、N国信者の皆さんに知ってもらいたいことがあります。それはNHKのスクランブル放送を実現するまでに、最低でも6年以上かかるということです。最低でも、あと6年間はスクランブル放送を実現できません。理由は、立花孝志が「長期的に政治をやらなければならない」と明言し、3年後の参院選に立候補することを明言しているからです。参議院議員の任期は6年間ですから、6年以内にぶっ壊すというのであれば、また立候補する必要はありません。本人はスクランブル放送を実現した瞬間に党を解散させて自分も議員を辞めると言っているのです。3年後に立候補する必要なんてないのです。だから、立花孝志のことを「NHKをぶっ壊すためなら手段を選ばず、最短ルートを開拓する人だ」と思っているN国信者の評価は大間違いです。立花孝志はマツコ・デラックスさんを集団で訴えたり、ヤジを飛ばした人を私人逮捕するほど追いかけたり、NHKの集金人に対して「ヤクザ」を名乗るようなバカを議員にしておいたり、さまざまな反社会的な行動を繰り返していますが、これから6年間、この調子で社会に迷惑をかけ続け、6年以上、NHKの問題は解決できないと言っているのです。はっきり言いましょう、こいつらは「無能」です。皆さんは民主主義や文化的な暮らしを破壊していくバカを6年間税金で養い、NHKをサポートし続けるのです。こんなデタラメ野郎を放置できるのは、せいぜい1年です。あまりに副作用が大きすぎて、NHKをぶっ壊すまでに6年間も待っていられません。そんなことなら、みんなで自民党に圧力をかけた方がよっぽど動きます。どうしてテロリストを支持できるのでしょうか。この対談をキッカケに多くの人に気付いていただきたいです。


■ 青汁王子をスカウトする立花孝志

立花孝志は、かねてから「青汁王子」こと三崎優太氏をスカウトしており、東京都知事選に立候補させるなどのプランを用意しています。東京都知事選は2020年の東京五輪の直前になりそうなのですが、かつてないほどの話題になることは確実で、NHKから国民を守る党としても話題性のある人物を立候補させたいと考えているようです。立花孝志の話では、もし小池百合子センセイが立候補しないのだとすると、党幹事長である上杉隆が立候補するかもしれないとしていますが、とにかく立花孝志は三崎優太氏の立候補を目指し、動いています。その三崎優太氏は脱税したとされる1億8000万円について、罪を償う意味で一定期間内にリツイートした人間の中から抽選で180名に100万円をプレゼントすると、まさにリツイートを1億8000万円かけて買うかのような発言をしており、ZOZOTOWNの前澤友作氏と同じような企画を進めています。会社の宣伝になるわけでもなく、フォロワーを買うことにもならないわけで、前澤友作氏のようなメリットもなく、何のためにこんなことをやっているのかがわからない点や、三崎優太氏の過去の言動などを踏まえると、本当に実行されるのかどうかは不透明ですが、それでも大きな話題になっていることは間違いありません。立花孝志がスカウトに力を入れるのも分かります。ただし、三崎優太氏は「財務省をぶっ壊す」と公言しており、NHK問題に取り組むと言っている政党の代表が「財務省をぶっ壊す」と言っている人間を擁立しようと動き出していることを考えると、いよいよ日本のあらゆるものを破壊しようと動いているのだということがよくわかると思います。立花孝志がやっていることは中核派の暴力革命よりもタチが悪い「破壊活動」なのです。三崎優太氏が政治家に転身するかどうかは不明ですが、もし政治家になるのだとすると、1億8000万円の使い方がリツイートした人に配るというやり方である時点で、政治家には向いていません。こうしている今も、おなかいっぱい食べられずに「こども食堂」を利用しているような貧困の子どもがたくさんいて、そういったところに付けられるべき予算がハコモノの建設に消えているのです。こういう社会問題に投資をするわけでもなく、何の関係もないリツイートしただけのバカに使おうというのですから、こんな金銭感覚の狂った人間が政治家になって世の中を良く変えられるはずがないのです。現段階で三崎優太氏は一般人なのですから、どう生きようと勝手です。その生き様について「選挙ウォッチャー」の立場から言いたい文句はありません。ただ、政治家になるというのであれば、これは批判をしなければならない対象になってしまうわけですから、個人的にはそのまま一般人として生きていっていただきたいと思わずにはいられません。


■ 選挙ウォッチャーの分析&考察

もう多くの一般人は「なんか変だぞ?」と気付いていると思いますが、いまだ多くのN国信者が「NHKのスクランブル化をしてくれれば何をしてもいい」と思っています。さすがに社会の秩序を乱すことを良いこととはできません。いくら病気に効く薬だと言っても副作用で死んでしまうようなことがあっては意味がありません。「NHKから国民を守る党」は、笑って見過ごすことのできない副作用がたくさんあり、僕たちは多くの人たちに知っていただきたいと思っているのです。さて、今日は関東地方を台風15号が襲います。皆さん、くれぐれもご注意ください。

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