ついに、この日が来ました。
　世間的にはまったくニュースになっていませんが、昨日、正式に「政治家女子４８党」が『破綻』しました。１１億円の借金がありましたが、とうとう取り付け騒ぎが起こり、借金の返済ができなくなったことを尊師・立花孝志が宣言したのです。
　しかし、尊師・立花孝志は、驚いたことに、その責任をすべて大津綾香に背負わせるという鬼畜の所業を見せました。　破綻に至った理由は、単純に尊師・立花孝志の「計画性の無さ」に尽きると思います。そして、債権者が返済を求めるに至った最大の理由は、ガーシーこと東谷義和の除名と国際指名手配だと思います。
　銀行の口座に、わずか２４００万円しかなく、それでいて１１億円の借金を「いつでも返済する」と言っていたのですから、最初からいつ破綻してもおかしくない状態になっており、お金がないのに政治家女子４８党の広告にジャブジャブとお金を突っ込み、お金がないのに勝てる見込みのない神奈川県知事選や大阪府知事選に立候補させ、お金がないのに「お金が欲しい」と言ってきた女性たちに１００万円ずつ投資をしてしまう。
　あまりにザル過ぎるし、あまりに計画性がなさすぎるし、今日の今日まで日本屈指の「経理のプロ」を自称してきたのは、尊師・立花孝志です。本当はものすごく無能なのに、まるで自分ほど数字をわかっている人間なんていないかのような口ぶりで、本当はズブの素人以下。本当に「経理のプロ」だったら、今頃、こんなふうに破綻しているはずがないという話です。
　これから「政治家女子４８党」は、どうなってしまうのかということが気になっている人もいると思うので、一つ一つ確認したいと思います。

■ ポンジ・スキームの限界

　ＮＨＫ党は、いつか必ず財政破綻する。
　これは、僕がこれまでずっと指摘してきた問題で、どこに行っても必ず立花孝志に聞いてきたことでした。立花孝志はこれまでずっと「政党助成金で借金を返済する」と言ってきましたが、政党助成金で借金を返済することは政党助成法でできません。これに対し、立花孝志は「マネーロンダリングする」と公言していましたが、それを公言した時点でマネーロンダリングとしては成立しておらず、どう見ても政党助成金を使って出資者に直接返済されているようにしか見えず、違法な使われ方をしていると認められれば、政党助成金を国に返納しなければならないという状態でした。
　借金が膨れ上がった原因は、最初は年利１５％（のちに１０％→５％）という常識外れの「金利」にあります。まるで消費者金融のような年利をつけて不特定多数からお金を借り、ゴルフやキャバクラなどの遊興費、恋人であった顧問司法書士への高額報酬などに使った結果、ついには「国政政党の破綻」を見ることになりました。
　東谷義和が名誉毀損や常習的脅迫などの罪で国際指名手配をされていましたが、立花孝志も負けず劣らずの「反社会的な行為」を繰り返しており、このたびの財政破綻を生み出したということになります。

■ すべての責任を女性になすりつけるクズさ

　立花孝志は３月２９日、犬の散歩をしながら午後から緊急の会議を開くことを宣言し、参議院会館の講堂で「会計報告」をしました。現在、党の口座には２４００万円しかないにもかかわらず、「貸した金を返せ」という話が殺到し、返済不能に陥ったというのです。
　こうなった原因は、明らかに３月１５日に除名されたガーシーこと東谷義和です。世間から猛烈な批判に晒され、取り付け騒ぎになることを回避するため、立花孝志は「大津綾香を代表にする」と宣言し、さらに、党名を「政治家女子４８党」に変更すると宣言しました。しかし、投資している側としては、「立花孝志の政党だから応援している」という人もいるわけで、取り付け騒ぎを止めることができなかったとみられます。もうこの時点で立花孝志は既にやらかしているわけですが、ここで「これほどのクズ人間はそう滅多にいるものではない」というレベルの鬼畜な行動に出ます。
　大津綾香が代表に就任したのは３月１５日。当時の記者会見を見れば分かりますが、自身が掲げている公約の減税について聞かれ、「質問が難しいのでスルーしていいですか？」と言ってしまうような女性でしたので、多くの人が「こんなに何もできなそうな女性に国政政党の党首なんか任せて大丈夫かよ！」と思ったに違いありません。しかし、問題は大津綾香の能力の有無ではありません。この時、既に「党で借りた１１億円の借金は、形式上は大津綾香が背負うことになる」という問題が発生しており、無知な女性につけこみ、「１１億円の借金をそのまま押し付けようとしているのでは」と心配されていました。当時は「１１億円の借金を背負わせるわけにはいかないので、党首の座は降りるが、事務局長としてお金の面倒は引き続き自分が見ていく」と宣言していたので、「それなら大丈夫だ」と思ったＮ国信者はたくさんいたはずです。
　しかし、これこそまさに「１１億円の借金を大津綾香に引き継がせるための罠」だったのです。
　立花孝志は、この会議で「大津綾香に代表権が移り、大津綾香がハンコを押して決裁しないと何も進まないので、早く代表権を自分に戻してほしいと訴えたが、大津綾香がモタモタしていたので、代表権を自分に移すことができず、そのままタイムリミットを迎えてしまったので、自分はもうこんな政党を運営する気はなく、国政政党『政治家女子４８党』は完全にノータッチとさせてもらう」という主張をしました。
　しかし、これには明らかに無理があります。
　このお金は、あくまで旧ＮＨＫ党を支持する人たちが出資しているものなので、正式に代表権が移らなくても、返金を求める出資者に「この数日のうちに代表権を取り戻し、すぐに立て直すので少し待ってほしい」とお願いをすれば済む話ではないでしょうか。深夜２時に大津綾香に対して「代表権を戻せ」と話をして、「それでは翌日に書類を持っていきます」という話になったものの、翌日では遅いので「もうタイムリミットになりました」という話をしていて、「大津綾香のせいで借金が返済できなくなりました」と言って責任逃れをしているのです。
　百歩譲って、大津綾香がタイムリミットまでに書類が用意できなかったとしても、「会計は自分が見る」と宣言をして、事務局長として誰よりも高い報酬をもらってきたのは立花孝志です。「わずか数時間のうちに対応しなければ破綻してしまう」という段階になって、いきなり「財政がヤバい！」と言っているのですから、こんなに無能なことはありません。

　旧ＮＨＫ党（現・政治家女子４８党）が財政破綻するのではないか。
　この指摘は、昨年１２月の段階で、僕が立花孝志にぶつけています。ＮＨＫ党の関係者でもない僕が指摘できるぐらいなので、財政が危機的な状況であるのは今に始まったことではなく、「あと数時間のうちに対応しなければ破綻してしまう」という状況まで放置したのは、他ならぬ、立花孝志本人だと言わざるを得ません。

　出資しているＮ国信者たちが僕の話を聞くとも思えませんでしたが、それでも「悪いことは言わないから、とっとと引き上げた方がいい」ということは、ずっと指摘してきたことです。
　立花孝志は、党首の大津綾香や黒川敦彦が「違法な政治資金パーティーをやろうとしたので、党の信用が大きく毀損され、今回の取り付け騒ぎに発展した」と主張していますが、政治資金パーティーは中止されており、立花孝志が「俺が中止をするように命令した」と発表した動画には、多くのＮ国信者たちが「いいね！」となっていました。つまり、こんなことで債権者たちが取り付け騒ぎを起こしたとは、とても思えないということです。
　立花孝志は「選挙に必要なお金は、すべて党が負担している」と主張していますが、実際、政治家女子４８党の女性たちの発信を見る限りは、政治活動で撒くビラなどの「より当選の確率を高めるためのアイテム」は自己負担となっており、党は最低限のものしか用意してくれないので、当選確率を高めるための投資は自分でしなければならず、こうしたものにはお金がかかるので、結果として「お金がない」という状況に陥り、「政治資金パーティーを開催しよう」という流れになったようです。
　立花孝志は「政治資金パーティーをすることは認めるが、お金を集める時に嘘があったので、これでは詐欺になる」という強引な理屈で中止に追い込んだあげく、「この嘘が原因で取り付け騒ぎが起こったので、すべて大津綾香が悪い」ということにしていますが、「階段でコケたのは、ここに階段を設置しているスーパーが悪い」ぐらいの強引すぎるロジックで、１１億円の借金をすべて大津綾香になすりつけたのでした。

■ 出資者に泥をかける最低すぎる行動

　開いた口が塞がらないのは、いざ「借金の返済ができなくなってしまったのは大津綾香のせい」とした瞬間、あろうことか、立花孝志が「債権者は大津綾香を訴えろ」という動画をアップしたことです。鬼畜としか言いようがありません。
　裁判所に１．５倍の供託金を支払い、仮差押えをすれば、その後の５年間で入ってくる政党助成金で自分の財産を守れるので、現党首の大津綾香を訴えて、出資した分の元金だけでも返してもらえばいいというイカれた動画をアップしたのです。
　しかし、かねてから指摘しているように、政党助成金を借金の返済に充てることは「政党助成法で禁じられている（政党助成法第１４条）」ため、仮差し押さえを申し立てたところで、そのお金が債権者の元に戻って来るかどうかは、かなり怪しいと言えます。非常に高い確率で出資者たちが泣き寝入りをすることになるのではないかと思いますが、年利５％の利益のために投資している人たちに対し、「裁判で取り戻せ」というのは、かなりの無責任だと言えます。
　すべての書類を自分で揃え、本人訴訟をするということもできなくはありませんが、それでも圧倒的な労力を取られることは間違いなく、弁護士にお願いをすれば、これまで約束されていた「年利５％」が吹き飛ぶどころか赤字になります。債権者に「あなたは赤字になりますよ」と言っているも同然なのですが、「俺は悪くないから、大津綾香を訴えろ」と言っているに等しいわけで、僕はこれほどの鬼畜を見たことがありません。

■ 選挙ウォッチャーの分析＆考察

　今はまだ、この「国政政党の破綻」が、まったくニュースになっていませんし、一部のネット民だけが気づいていることですが、実は、これはとてつもなく大きな事件です。

　国政政党が財政破綻をする。しかも、不特定多数の出資者からお金を集めて破綻するというのは、憲政史上初のことではないでしょうか。かつて「オレンジ共済事件」なるものがあり、国会議員がポンジ・スキームをやって逮捕されたことがありますが、これは一議員の不祥事でした。
　ところが、今回のケースは「国政政党」という組織によるもので、まさに今、１０億円単位の被害者が生まれようとしています。３月１５日に除名された東谷義和も「ＢＴＳに会わせる詐欺」をして海外に逃亡した人物でしたが、それを擁立した立花孝志も、不正競争防止法違反、威力業務妨害、脅迫罪で懲役２年６ヶ月・執行猶予４年の判決が最高裁で確定し、現在は「お弁当持ち」の身です。
　その上で、このたびの財政破綻により、出資法違反疑惑に脚光が当たろうとしています。これ以外にもさまざまな疑惑があるため、大きな社会問題になる可能性があります。
　その前兆なのか、昨今の「政治家女子４８党」のトラブルに驚いた人たちが、次々に本を買ってくださり、現在はAmazon先生ほか、複数の書店で在庫切れとなっております。中古本にはプレミアがついてしまい、定価より高い金額になっています。ただ、版元には十分に在庫があるため、すぐに補充されると思いますので、すぐに手に入ると思いますし、大きな書店には１冊ぐらいあるかもしれませんので、何かのついでに立ち寄って、探していただければ幸いです。このnoteでは、引き続き、最新情報をお届けします。