見出し画像

【選挙ウォッチャー】 大阪府議選2019・都島区レポート。

大阪府知事選や大阪市長選があるとなれば、本来、地元で絶大な力を持つ自民党や公明党の議員たちが応援に駆けつけ、1票入れてくれるように頼むものですが、大阪府議選、大阪市長選と同時に大阪府知事選や大阪市長選が行われることになってしまったので、それぞれ自分の選挙にいっぱいいっぱいで、正直、大阪府知事選や大阪市長選の応援に駆けつけている場合ではないというのが、現在の大阪の現状です。逆に、大阪維新の会にとっては、松井一郎さんや吉村洋文さんが選挙を引っ張るため、松井一郎さんや吉村洋文さんに投票するのに合わせて、府議や市議に大阪維新の会を選ぶ確率が高くなるという意味で、追い風になると考えられます。大阪ダブル選挙は、すべてを計算の上で行われる選挙だということです。

花谷 充愉  56 現 自民党
魚森 豪太郎 40 新 日本維新の会

都島区の定数は1です。2015年の選挙はギリギリのところで自民党の花谷充愉さんが制し、自民党が議席を死守していました。今年は「大阪ダブル選」が仕掛けられたため、魚森豪太郎さんは大阪府知事選に立候補している吉村洋文さんと一緒に選挙カーの上から街頭演説をしていました。京橋駅の乗り換え通路で街頭演説をしていたのですが、立ち止まる人も多かったのが印象的です。終盤にウォッチングしていたため、流れは完全に大阪維新の会でした。


■ 大阪府議会では維新が過半数を超える

大阪府議会の定数は88ですが、大阪維新の会の議員が占める議席は51となりました。これは「圧勝」と言ってもいい結果になっています。というのも、大阪府議選には54人を擁立していましたので、落選したのはたったの3人ということになり、いかに大阪維新の会に風が吹いていたのかを物語ることになります。これまでは公明党と連立を組むことによって政策を前に進めてきましたが、これからは大阪維新の会だけで前に進めることができるため、大阪府議会では「公明党は必要ない」ということになります。自民党の議席は15、公明党の議席も15となっており、大阪では自民党の力が圧倒的に弱まっていることは間違いありません。これまでがメチャクチャだったこともあるのですが、これだけ自民党の力が弱いエリアは全国的にも珍しいかもしれません。大阪と沖縄は新しい何かが始まっています。


ここから先は

4,056字 / 5画像

¥ 110

いつもサポートをいただき、ありがとうございます。サポートいただいたお金は、衆院選の取材の赤字分の補填に使わせていただきます。