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【選挙ウォッチャー】 NHKから国民を守る党・動向チェック(#439)。

 3月14日、尊師・立花孝志が債権者とともに破産申立をして、よりによって、破産手続きが開始されることになりました。これまで、あらゆる裁判で勝ててこなかった尊師・立花孝志が、ポスター代の請求に続き、破産申立が認められたということで、とんでもなく勃起しています。
 そして、このままだと六本木の高級マンションや、新橋のサティアンから追い出されるのですが、「大津綾香に追い出されるのはムカつくけど、破産管財人に言われたら素直に応じる」という精神状態らしく、破産管財人から何かをされるのはすべて受け入れるようです。


■ 立花孝志は「借金チャラ」に成功した

 一連の「代表権争い」なる騒動は、尊師・立花孝志の「借金チャラスキーム」です。立花孝志にとっては、代表権が返ってくるかどうかは、正直、どうでもいいと考えているはずです。
 このまま代表権が返ってこなければ、大津綾香の名義のもとで「破産」の手続きを進め、立花孝志個人が党に抱えている借金も「破産」によってチャラにします。
 もし代表権が返ってきてしまった場合には、代表権を奪われていた期間によって損害を受けたとして、大津綾香に損害賠償を求め、仮に損害賠償が認められなかったとしても、「大津綾香のせいで損害を受けて返せない」というストーリーにして、どのみち借金は返済しません。最初から11億円なんて返せるはずがないからです。

 これまでも指摘している通り、そもそも「ポンジ・スキーム」的に借金を重ねているので、最初から「破産」以外の選択肢はありませんでした。おそらく、どんな敏腕経営者が代表になったとしても、これを返済するのは難しいことでしょう。
 ただ、債権者にとって、どちらの方がより多くのお金が返してもらえたのかと言えば、それは大津綾香が代表であり続けた方でしょう。大津綾香の手で破産をした方が、破産管財人が事務的に破産をするよりは、もっと立花孝志の責任を追及することになっただろうと考えるからです。背任の容疑で訴えることも可能もありましたし、立花孝志に請求されるお金は、今よりもっと増えたのではないかと考えます。破産管財人が立花孝志の責任を追及するために執念を燃やすかどうかは、正直、まったくわかりません。
 もし立花孝志の責任をそこまで追及せず、政党助成法第14条に基づいて政党助成金を分配しない(国庫に返納する)となった場合、この破産によって債権者に戻るお金は、数万円程度になる可能性があります。
 おそらく、多くのN国信者たちは「まだどうなるか分からない」と考えていて、事の深刻さを実感している人は少ないと思いますが、いざ数万円が戻っただけで終わりだと告げられた時に、初めて「ふざけるな!」となるのではないでしょうか。しかし、こうなることは2019年にお金を借り始めた時から分かっていたことです。なぜなら「ポンジ・スキーム」だからです。
 あまり知られていませんが、尊師・立花孝志は、これまで約束したお金を反故にしまくっています。直近では、齊藤健一郎を繰り上げ当選させるために「お金で解決する」と言って、山本太郎(麻党)と黒川敦彦にお金を払うと約束しましたが、いずれも反故にしています。
 黒川敦彦にお金が払われないのは「敵対したから」ということで、理由にはならないとはいえ、まだ一定の理解ができるところはありますが、山本太郎(麻党)にお金を払っていないのは、まったくもっておかしいとしか言えません。山本太郎(麻党)は、まったくモメることなく、非常に紳士的に議席を譲ることに同意したにもかかわらず、一向にお金が払われた形跡がないからです。かつて「自腹イレブン」と呼ばれた人たちの中にも、約束のお金が払われないまま、泣き寝入りをしているパターンもあります。
 これまで立花孝志は、利息をつけて借金を返すと豪語していて、実際に返済に至ったケースも多少はありますが、基本的には毎年の利息しか払っておらず、元本を返済する計画にはなっていませんでした。「黒字になった」とか「黒字にできる」とは言うものの、これまで政治資金収支報告書で発表されている数字を見るに、黒字になったことは一度もなく、常に赤字であり続けていたというのが「NHKから国民を守る党」の実態です。
 こんな奴の言っていることをよく信じられるものだと思いますが、アホのN国信者たちが簡単に騙されるので、ここまでデタラメでも尊師・立花孝志が正しいことを言っていると考えているのです。


■ 株主を探し始めた立花孝志

露骨にターゲットを金持ちに絞り始めた尊師・立花孝志(引用元リンク

 尊師・立花孝志は、11億円の借金を大津綾香になすりつけ、新たな借金を始めることになりました。またしても、いざとなった時には破産できるように、政治団体「NHKから国民を守る党」でお金を借りる算段となっています。
 これまでは、アホのN国信者から借りていましたが、これからは金持ちを相手に一撃必殺で資金を調達することにしようということで、お金のありそうな人に向け、「株」について語り始めるようになりました。
 最初のターゲットとなったのは、大正製薬ホールディングスです。
 大正製薬ホールディングスは、上場廃止を目指して、TOB(公開買い付け)を実施。結果として、買い付け予定数の下限を上回ることに成功したため、東証スタンダード市場での上場は廃止となることが決定しました。
 この国は「資本主義」ですから、特に、株式会社の場合、「大口の株主が強い権利を持つ」というのは当然です。そこらへんの木っ端株主がガタガタ言ったところで、筆頭株主には及びません。多くの株主がTOBに賛同すれば、少数株主がどれだけ反対したところで、「ザコがうるせぇなぁ!」で終わりなのです。良くも悪くも「お金がなければ何も始まらない世界」というのが、資本家の世界なのです。
 僕は日頃から「選挙ウォッチャー」をしていて、人の命より経済を優先するのはバカだと言い続けていますが、それは「政治」の世界であって、一方で「株主」の世界は「弱肉強食」であることを理解しています。そして、お金のある人間たちにガタガタ言わせないために「上場廃止」にするというのは、お金よりも大切にするべきものがある企業にとっては、一つの選択肢であると考えます。
 なので、あくまで株式市場のルールの中において、公開買い付けに応じる人が少なければ成立はしませんが、下限を超えることに成功しているのですから、何一つ違法性はなく、上場廃止は進められるべきだと考えます。
 立花孝志の話を聞くに、大正製薬ホールディングスについても、あまり詳しく知らないようですし、株についての知識もなく、「同族経営をしている悪い会社」というテイで話をしていますが、同族経営がアウトなら、日本が世界に誇るトヨタグループも「悪」ということになり、先祖代々続いている酒蔵なども「悪」ということになります。要するに、ただのバカです。
 株について知識があるわけでもなく、会社について知識があるわけでもないのに、大正製薬の上場廃止によって「もう少し高く買ってほしかったのに高く買ってもらえなくてガッカリだわ!」の人を探し出し、連携しようとしているのですが、仮に立花孝志が株主であれば、まだ少しは戦い方というものがあろうかと思いますが、ただの部外者が大騒ぎをしようとしているに過ぎないのです。ほぼ総会屋です。

大正製薬の動画に出てくる齊藤健一郎(引用元リンク

 この話には、なぜか齊藤健一郎がしゃしゃり出てきます。
 日頃から立花孝志の動画に出ているわけではなく、この話にだけ顔を出す齊藤健一郎。言うまでもなく、齊藤健一郎は堀江貴文の舎弟であり、立花孝志に株を理解できるほどの知識も知性もないことを考えれば、この話の裏に堀江貴文の顔がチラついてしまいます。
 堀江貴文や齊藤健一郎に何かしらの思惑があり、そこに立花孝志が乗っかっている。そんな構図だと思いますが、立花孝志の意図は、株主を探すことで、スポンサーを集めようと必死になっています。既に10億円を出資するビッグスポンサーなるものが現れているようですが、7月4日投票の東京都知事選で30人を擁立するために、支援者を募集しているという形になります。
 いずれにしても、この1年くらいの間、尊師・立花孝志が一般紙を賑わすようなことをしてこなかったため、すっかり忘れ去られてしまい、立花孝志がクソであることも忘れ去られています。マスコミも立花孝志の動きを無視していたために、いざ破産となった時に「どうしてこうなったのか」を大津綾香党首ではなく、立花孝志の話を聞いてしまっているため、ミスリードが起こっています。これにより、また立花孝志に騙される人が増え、被害はますます拡大する可能性があります。


■ 尊師のアルファード、秒で没収される

新しいアルファードに乗り換えたことを自慢するアホの尊師・立花孝志(引用元リンク

 めっちゃウケることに、党を破産したことにより、党が所有していたアルファードが秒で没収されることになりました。
 尊師・立花孝志は、僕たちから「アルファード、没収されてやんの!」とバカにされたらウンコが漏れちゃうので、齊藤健一郎と浜田聡の会派「NHKから国民を守る党」で使う、会派が契約するアルファードにお乗り換え。なので、この車を所有するのは齊藤健一郎で、尊師・立花孝志は、あくまで齊藤健一郎の車に乗せてもらっているオジサンということになります。
 こうなってしまうと、尊師・立花孝志は国会議員でもありませんし、国会議員の友達の車を我が物顔で使うオジサンでしかなく、「アルファードを捨てて、アルファードに乗っている」みたいなアピールをしていますが、「それ、友達の車やん!」の一言でおしまいです。
 しかも、ホラッチョが止まらない尊師・立花孝志は、「破産管財人に車を売ってもらうために査定に出している」と述べていますが、それは「売ってもらう」ではなく「売られてしまう」の間違いです。差し押さえられて、さっそく売られて、お金に替えられてしまうだけの話です。
 せめて立花孝志のプライドが保たれたのは、どのみち、盗難車状態だったアルファードは没収されてしまうのですが、大津綾香に没収されるのではなく、破産管財人によって没収されたので、「大津綾香に負けた」という感じはしないということです。僕に負けた裁判も、僕に負けたのではなく「弁護士に負けた」と言ってしまうアホのメンタルなので、「大津綾香に没収されたわけではない」ということで、心を保っているのでしょう。
 なので、尊師・立花孝志は「何も変わっていない!」とアピールしていますが、これまでは齊藤健一郎が管理するアルファードと、立花孝志が勝手に使っているアルファードの2台を持つことができたのに、立花孝志が勝手に使っているアルファードが没収されたので、2台所有できたところが1台になってしまったという話であり、しかも、それは「友達の車」なのです。
 車を没収されて、友達の車に乗りながら、我が物顔でドヤってくる奴も珍しいですが、今度、立花孝志を見つけたら「友達の車、乗り心地どう?」と質問してあげましょう。


■ 選挙ウォッチャーの分析&考察

退去させられるのも時間の問題だと考えられる尊師・立花孝志のマンション

 我々にとって朗報があるとするならば、尊師・立花孝志が破産申立を実行したことにより、六本木の高級マンションから追い出される日は、そう遠くないのではないかと考えています。
 3月21日には代表権争いの裁判がありますが、ここで大津綾香が代表だと確定した場合、「なぜ立花孝志の家賃を払っているのか」という問題は必ず発生します。大津綾香側が多数のスラップ裁判によって、時間的なリソースを奪われている中で、計画的に事を進められず、立花孝志の追い出しを求める裁判より破産手続きの方が早くなってしまったせいで、見通せなくなった部分はありますが、それでも既に2倍の家賃が発生していることは事実であり、これを止めないと、債権者に戻すための金額が減ってしまうことは確かです。住居なので、今すぐ強制的にというわけにはいきませんが、それでも大津綾香が裁判するよりも早く退去を命じられる可能性があります。ここは期待できるところです。

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