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【選挙ウォッチャー】 NHKから国民を守る党・動向チェック(#93)。

毎日のように「NHKから国民を守る党」の悪行の数々をレポートしているわけですが、べつにアクセス数が稼げるわけでもなければ、儲かるわけでもありません。だったら、なぜやっているのかということになりますが、主たる目的は「記録」です。立花孝志による「バカの革命」で、日本の民主主義や法治国家としての原則が破壊されて、日本の文化的な暮らしがどのように破壊されていったのかを後世に伝えることで、二度と同じ過ちを繰り返さないように、100年後や200年後の日本人のために書いています。もしかすると現代を生きる日本人は、立花孝志のバカさ加減に気付かないまま、ぬるっと崩壊に向かう可能性があるので。


■ 立花孝志vs菅野完(#2)

ジャーナリストとして森友学園の問題を追いかけていると主張していた立花孝志でしたが、菅野完さんとの会話で、実は、森友学園の問題はざっくりとした概要しか知らなかったことがバレてしまい、さっそく菅野完さんにお説教をされてしまいました。

菅野:「あのー、まあ、取材をしてはるんやったら取材をされたらいいんじゃないですか」

立花:「いやいや、だから、それは言われなくてもしているんですけど」

菅野:「森友事件の取材をしている人っていうのは世の中に仰山いてはるんですよ。で、えっと、この資料があるはずなんで見せてくださいとかね、あの何月何日の交渉記録があるはずですと、で、これに関して僕の手元にないので、私の手元にないので、菅野さん持ってませんかとかっていう具体的なご依頼をいただくことはあります。で、そういう依頼は僕がすることもあります、誰かに。で、それがまあ情報交換であって、まあプロ同士のね、で、立花さんプロじゃないのかも分からんのやけども、えっと、仕事としてやっておられるんであれば、まあ、情報交換しませんかっていうざっくりとした投げかけはないと思うんですよ」

立花:「うん、でも、えっへっへ」

菅野:「まずその質問ができないというのは、詳しくお調べになってないから、それは僕は責めているわけではないですよ。そうそれは仕方がないんで。調べてなかったら分からないんで。だから、えっと、まあ、そんなことする必要ないかなっていうのが僕の当時の判断だし、今も参議院議員でお忙しいでしょうし、国会前でしょうからね、これで取材なんかできるはずがないので」

立花:「いやいや、それはできるはずはなくはないですけど」

立花孝志は、自分の可能性やポテンシャルを否定されることを嫌います。なので、「参議院議員の仕事があるんだから取材できないでしょう」と指摘されても、「できる」と言いたくなってしまうのです。しかし、実際にそんなことをやっている暇はありません。なにしろ、マツコ・デラックスさんを訴えてみたり、週刊文春を訴えてみたり、共産党の小池晃さんに公開討論を申し込んでみたり、「NHKをぶっ壊す」とはちっとも関係ないところで小忙しい毎日を過ごしているので、森友学園問題なんかを取材する暇なんてないからです。森友学園問題を取材している人たちは、こうしている今も粛々と取材を続けているのです。ざっくりとした概要すら、おぼろげにしか知らない立花孝志に何が期待できるのでしょうか。

立花:「まあ、あの、皆さんに、まあ、経緯だけね、えー、ちょっと、うぇー」

菅野:「まあ、それはあなたがあの動画を公開されればわかるんじゃないですか?」

立花:「うん、っていうか、ごめんなさい。経緯としては、僕は昨年の」

菅野:「いや、動画を公開されたら?」

立花:「あぁ、動画は消してますよ」

菅野:「なんで?」

立花:「僕じゃない人に迷惑がかかっているからです」

菅野:「誰ですか?」

立花:「いや、それはだから誰かっていうのは言うことができないからです。あの、自分に対してね、いや、被害が来るものは僕は止めませんけども、ちょっと出した動画に対して、えー、別の方が迷惑をされているっていうことであれば、僕は止めます。そこはね。菅野さんがおっしゃる通り、プライバシーの問題があったら資料出さないっていうのと同じことだと思いますよ。で、それを誰ですかと聞くのも、あの、それこそ情報源の秘匿とか」

菅野:「いや、情報源の秘匿やったら口に出さへんかったらしまいなわけで」

立花:「だから、口に出してないじゃないですか」

菅野:「いや、口に出したから消したんでしょ?」

立花:「いや、だから、出したことによって、いろんな迷惑する人が出てきたので消しただけです」

菅野:「口に出した?」

立花:「だからそれに関して、いや、だから、あの内容に関して、ね、迷惑をする方がいらっしゃるとわかったので消したんです」

菅野:「情報源の秘匿の暴露があったということですね?」

立花:「いや、そんなことないですよ。何を勝手に」

菅野:「じゃあ、出せばいいじゃないですか」

立花:「まあまあ、いいです。あの、ここは水掛け論になるので、まあいいです」

立花孝志はYouTubeの動画を消していますが、立花孝志のやり取りは残っているし、僕も記録しています。立花孝志は「ある人物が迷惑している」と言っていますが、それは安倍昭恵夫人でしょう。なにしろ、あの会話に登場する人物は安倍昭恵夫人以外に存在しないのです。僕の住所や名前、あるいは顔といったものを削除してほしいと求めても削除に応じないくせに、安倍昭恵夫人の削除要請には応じ、今も非公開にしているのですから、「権力者の犬」とは立花孝志のことではないでしょうか。プライバシーには配慮するんだと言っていますが、配慮する人間は選ぶのです。これが「NHKから国民を守る党」のやり方だということでしょう。あの時、立花孝志は安倍昭恵夫人と友達になったことを自慢し、今でもインタビューで「アッキー、おやすみ」ぐらいのメールのやり取りをするぐらいの仲であるとアピールしていますが、立花孝志の性格から考えても、もし本当に親交があれば、しょっちゅう安倍昭恵夫人の話を出してきたと思いますが、あれからまったく自慢がないことを考えると、「おやすみメール」を入れるほど仲が良いというのは、だいぶ嘘松臭いです。恋人でもないのに「おやすみ」をメールし始めたら、だいぶ気持ち悪いです。さて、立花孝志は安倍昭恵夫人の名前を出してしまったから削除していると考えられるわけですが、「それを口に出したから消したんでしょう?」と追及する菅野完さんに対し、「迷惑する人が出た」とか「そんなことはない」とか、答えになっていないことを繰り返し、最終的に「水かけ論」だと切って捨てました。しかし、これは「水かけ論」ではありません。ただ菅野完さんの質問に立花孝志が答えず、はぐらかしているだけです。

菅野:「僕が昨日書いたのはまさにそこで、なぜあの動画が、あの動画が、えー、非公開になっているかを僕は理解できないんですよ」

立花:「だから、今、説明してるじゃないですか。ただ、理解できるかどうかは菅野さんの能力の問題でね。僕は動画を出しました。ある人物から迷惑だと言われたので消しました。ある人物とは誰ですかって言われたら、その人に迷惑がかかるから公開しませんって回答してますよ。この回答がおかしいんですか?」

菅野:「おかしいですよ」

立花:「それは菅野さんがおかしいと思うだけであって、法律上、何も問題がないじゃないですか。皆さん、おかしいと思う人、ちょっと手を挙げてもらっていいですか? おかしくないと思う方? 圧倒的におかしくない人が多いじゃないですか」

菅野:「それは圧倒的にあんたの客やからな」

N国信者の皆さんは、この会話が解読できずにグルグルしちゃって「立花さんはおかしくない!」と言ってしまうのだと思いますが、この会話を要約すると、菅野完さんが「あなたは安倍昭恵夫人の名前をうっかり口を滑らせちゃったから削除したんでしょ?」と質問していて、立花孝志が「誰とは言わないが、その人に迷惑がかかるから削除したんだ」という話をしているに過ぎません。要するに、立花孝志がうっかり安倍昭恵夫人の名前を出してしまい、迷惑がかかるから削除したわけで、「うっかり口に出した立花孝志の凡ミスじゃねぇかよ!」とツッコまれるのがイヤなので、あれやこれや話をはぐらかし、あげくに「法律上、何も問題がない」と言い出す始末です。これは法律の話じゃありません。なのに、わざわざ集めた信者たちに「おかしいと思わない人?」なんて手を挙げさせているのです。そして、立花孝志は公開討論会が自分の思うように進まないことにストレスを感じたのでしょう。突然、発狂してしまいます。

「次回の公開討論会はサイパンでやろう」と言い出し、「なぜ?」という質問に「サイパンに行ったら逮捕される可能性が高いから」だそうです。そうなってくると目的は公開討論会をすることではなく、サイパンに連れて行って逮捕させることになり、最初から議論なんてするつもりは全然なく、ただ相手を悪者にできればいいだけになります。実際、新宿のド真ん中で「菅野完さんはアメリカで犯罪をした逃亡者だ」と吠えて喜んでいるわけですから、立花孝志は自分を批判してくる人たちにマウントを取りたいだけのカルト野郎です。国会議員としての資質は1ミクロンもありません。ちなみに、僕がこれだけ批判をしているのに僕のことを無視している理由は、僕を取り上げる価値がないからではありません。なにしろ、路上で「嘘つき!」とヤジっただけのオジサンまで私人逮捕するような人間です。相手が弱ければマウントを取りたいのです。だけど、僕にはマウントを取れないだけです。理由はすごく簡単で、僕が立花孝志と裁判をしている最中なので、弁護士さんから余計なことは言わないでほしいとお願いされているのでしょう。本当は僕にもマウントを取りたいだろうに、スルーする以外に方法がないのです。


■ 交野市で売れないミュージシャンが立候補

先週は栃木県鹿沼市で市議選が行われ、定数24に対して27人しか立候補しなかった選挙でダントツの票の取れなさで落選。今週は交野市で市議選が行われる予定なのですが、「虹色音学館」という団体に所属するアーティストの信時一智が「NHKから国民を守る党」から立候補してくるようです。職業はミュージシャンになると思うのですが、この「虹色音学館」のサイトを見てみると、どうやら自主制作的にCDをリリースしているようで、タイトルは「HA.SHI.RE」でした。どことなくEAST END×YURIの「DA.YO.NE」を思い浮かべてしまうのですが、昨年7月には単独公演タイマンLIVEを開催しており、そのタイトルは「俺は、逃げない。」でした。めちゃくちゃカッコイイです。この頃から「NHKから国民を守る党」とつながるものがあったのでしょう。なにしろ、立花孝志も日頃から「逃げる・逃げない」の話をしているので。

これも「N国ミュージシャンあるある」なんですが、Mayaちゃんだけでなく、信時一智もまた「『NHKをぶっ壊す』って言ってて、紅白歌合戦に出たら面白くないですか?」と言っていました。そこまで面白くない上に、そもそも「HA.SHI.RE」が紅白歌合戦に出られるぐらいのクオリティーの歌なのかが気になります。だいたい市議会議員になったところで、紅白歌合戦に出場できるぐらいのコネクションができるわけではありませんし、そもそも「NHKから国民を守る党」から立候補してしまうぐらいにヤバい奴なんて、民放の放送コードにも引っかかって自主規制でしょう。アーティストとしては致命的な選択なんですが、「NHKから国民を守る党」と心中する覚悟を持っているようです。


■ 選挙ウォッチャーの分析&考察

菅野完さんと立花孝志の対談は、この後、「NHKから国民を守る党」で当選したのに、会派の名前が「みんなの党」って、もはや「NHKから国民を守る党」に投票した人たちに対する冒涜じゃないかという指摘をされるのですが、立花孝志は「みんなが来られるように、みんなの党なんだ」と力説。どこからどう見ても渡辺喜美に利用されているだけにしか見えませんが、立花孝志の理屈だとNHKはあんまり関係なく、とにかく人が集まることが重要ということになるようです。ますますNHK問題に取り組みたいのかどうかが不安になってきます。

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