見出し画像

【選挙ウォッチャー】 相模原市長選2019・分析レポート。

神奈川県相模原市では、甲乙つけがたい4人のビッグネームたちが市長の椅子を目指して立候補したため、非常に見逃せない選挙となりました。当初は5人が立候補する予定だったのですが、あまりの激戦に耐えかねて1人が直前で断念したため、4人での大激戦となりました。わざわざ国会議員を辞めてまで挑戦するほど相模原市というのは魅力的であるようです。あまり馴染みはありませんでしたが、次の相模原市長は誰になるのか。思ったような取材はできなかったのですが、一応、まとめておきたいと思います。

本村 賢太郎 48 新 元衆議院議員 
宮崎 雄一郎 52 新 元相模原市議
加山 俊夫  74 現 現職市長
八木 大二郎 55 新 元神奈川県議

今回で4期目を目指す74歳の加山俊夫さんに対し、ここがチャンスだと見た人たちが続々と立候補を表明し、近年稀に見る激戦となりました。相模原市は今年をピークに人口減少のフェーズに入っており、これからどのように発展させていくのか、その手腕が大いに問われるところです。


■ 本村賢太郎候補の主張

もともと民進党の神奈川県をまとめ上げるポジションだった本村賢太郎さんは、衆議院議員というポストを捨てて、わざわざ相模原市長を目指して立候補してきました。これまでのような大型開発に頼るのではなく、市民とよく熟議して決定しようというのが公約です。これまで現職の加山俊夫さんが進めようとしていた小田急多摩線の延伸についても、本当に市民が望んでいるのかどうかを見極め、慎重に進めていくべきだとしています。現職の加山俊夫さんがリニア中央新幹線、小田急多摩線の延伸、圏央道インターチェンジの開通など、大型インフラをガンガンに進めていこうというのに対し、本村賢太郎さんはかなり慎重に、これからの人口減少社会に対応するお金の使い方を提案しているのです。今回の選挙では割と立憲民主党の応援も受け、見事に当選を果たしました。本村賢太郎さんは神奈川14区(相模原市)で立候補してきた衆議院議員なので、国会議員としてのイメージがあり、そんな人が市長になってくれるんだというストーリーができていました。なんとなくイメージで投票する人たちにササるものがあります。


ここから先は

4,129字 / 3画像

¥ 100

いつもサポートをいただき、ありがとうございます。サポートいただいたお金は、衆院選の取材の赤字分の補填に使わせていただきます。