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【選挙ウォッチャー】 京都市議選2019・左京区レポート。

本当はもっとたくさん資金があり、お金を気にせずに新幹線や飛行機に乗りまくることができれば、もっと密度の濃い取材ができただろうと思うのですが、京都市左京区では日本第一党が立候補しており、ネトウヨをこじらせています。僕はNHKから国民を守る党や日本第一党などのカルト政治団体の動向もチェックしているため、今回の統一地方選の中で、この京都市議選の左京区は取材しないわけにはいきませんでした。

定数8に対して15人が立候補する大激戦となりました。京都市は11区に分かれていて、定数の多い順で言えば、伏見区(定数12)、右京区(定数9)、左京区(定数8)という順番なんですが、伏見区は13人、右京区は11人での争いとなっており、左京区の競争率だけが異常なほど高いと言えます。4年前も立候補した人は多かったので、もともと左京区のあたりは政治に対して思うことがある人が多いということなのかもしれませんが、戦いが白熱すれば白熱するほど選挙ウォッチャーには面白いと言えます。


■ 日本第一党とNHKから国民を守る党の違い

ぶっちゃけた話、「日本第一党」「NHKから国民を守る党」も、根っこの部分では「ヘイト」です。「日本第一党」の場合はわかりやすくヘイトを繰り返すネトウヨ要素満載ですが、NHKから国民を守る党は沓沢亮治や中曽千鶴子などのディープネトウヨが在籍しており、同じようにヘイトを繰り返しています。これまでにも日本第一党は茨城県那珂市で原田陽子さんが補欠選挙に挑戦するなど、当選しやすそうな場所を狙って立候補してきたこともあったのですが、今のところ、議員として当選した人はいません。一方、NHKから国民を守る党は、中曽千鶴子が川西市議選に挑戦して当選を果たすなど、先日の台東区議選も合わせて13名が誕生しており、4月21日の統一地方選では26人が当選を果たしました。中身は同じなのに、外側が正義っぽいオブラートで包まれているために、多くの人が間違えて当選しているというのが現状です。また、報道陣がほとんど集まらなかった東京都庁での記者会見で、立花孝志は「政令市には挑戦しない」と明言しました。日本第一党が相模原市議選に3名の候補者を擁立し、京都市議選にも1名の候補者を擁立している中、NHKから国民を守る党はそのすべてで見送っているのです。その理由は「政令市の選挙では勝てない」と判断しているからであり、このあたりの戦略が日本第一党とNHKから国民を守る党では異なるのです。


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