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【選挙ウォッチャー】 NHKから国民を守る党・動向チェック(#50)。

「NHKから国民を守る党」がカルト集団であるということを伝えるためにお届けしている動向チェックが、とうとう50回目を迎えることになりました。4月26日に行われた臨時総会をキッカケに、沓沢亮治、佐々木千夏、冨永雄二、若林修が除名されるなど、非常に面白いゴタゴタが続いており、さらなる造反組が出ることは確実と見られるため、目が離せない状況です。改めて検証してまいりたいと思います。


■ NHKから国民を守る党・臨時総会(#5)

アホの集団による臨時総会は、党員に130万円払わせようとする立花孝志が必死すぎて面白いです。もともとは月々1260円の受信料を払いたくないから「NHKから国民を守る党」に入ったのに、独裁を宣言した代表から130万円を払えと言われ、払わなかったら刑事告訴するとか言われているのですから、こんなに愉快な話はありません。これほどのカルト政党を見たことがありません。

この臨時総会では、八王子市で当選した若林修が「130万円あったら市民のためにいろいろできる」と発言する一幕がありました。一説によると、若林修の会社がうまく行っておらず、議員として1円でも議員報酬をもらいたいところに130万円を請求されているので、1円も払わない構えを見せているのですが、表向きだけでも「市民のため」と主張する若林修に放った立花孝志の一言が面白すぎます。

「それはもう正直まったく逆よ。今、130万円を出してもらわないと困る状態なんで。だから、地元で活動するために資金を使ったりとか、えー、NHK問題以外で議会活動したいっていうのは、できたらやめてほしいと思っている。もちろん、やることについて不満を言っているわけではないよ。でも、あの、でっかいウェーブっていうか、大きなことを考えないと、その、八王子市の所でね、あの、例えば事務所を構えたいとか、シールをいっぱい作りたいとかって、そんなのやるよりも全国に被害者がいるんだから、まず参議院で当選することに集中してほしいんですよ」

ここでも明言しているように、立花孝志は各地方議員に対し、「NHK以外のことをやるな」と言っています。これでNHKから国民を守る党がろくすっぽ仕事をしない政党であることは明確です。しかも、市議会議員に市のことを考えるんじゃないと言っているのですから、この人たちは一体、何のために市議会議員になったのでしょうか。単なる税金泥棒でしかありません。

「今回当選している人って、たぶん1000万円以上もらえる人たちばっかりだと思うんですよ。でね、それで130万円が追加で家族や友達から借りてこれないっていうのは、相当能力が低いと思っている。頼むでって話やで。これ、普通は400万とか500万とか出してくれって話だと思うねん、普通はよ」

普通は400万円とか500万円を出せと言われることはありません。何が悲しくて立花孝志のようなクソ野郎に「能力が低い」などと罵倒されなければならないのか意味が分かりません。130万円を用意できない人間は能力が低いと言い放つことによって、自分の能力を低いと認めたくないバカどもを後戻りできなくしています。自分の能力を棚に上げて、よく他人の能力の評価ができたものだと思いますが、もともと能力が低い人たちなので、「能力が低い」と言われると、つい頑張ってしまうのでしょう。能力の低い順に130万円を払っているから面白いです。

「で、しかも、方法を出さないって言ってるわけじゃないからね。だって、YouTubeに出て、議員の若林君です。ね、年収1000万あります。ね、130万ないと、党の中でやりづらいです。皆さん貸してあげてくれませんか。2年後の、だって、夏のボーナス、冬のボーナス150万円以上あるんだよ。150万ぐらいあるんだ、手取りで。来年の夏も150万、来年の冬も150万入ってくるねん。お給料60万ぐらいあんねん。2ヶ月分なの、給料にしたら。それが出せないっていうのは俺からしたらビックリよ」

何が悲しくて全国の方々にYouTubeで「130万円を払えなくて党でやりづらくなっちゃう人です」と紹介されなければならないのでしょうか。そもそも党の中でやりづらいかどうかなんて関係なく、市民のために仕事できることが重要なので、党の人間関係のために金を払うような奴が市民を守ることなんてできるはずがありません。そして、市民のためにお金を使いたいという若林修に、立花孝志は究極の言葉を放ちます。

「でも、党に出さないと、地元の人を考えちゃダメじゃない

コイツは一体、何を言っているのでしょう。市議会議員に「地元の人を考えちゃダメ」と言い放ったのです。立花孝志の頭の中では、地元の人より党のお金の方が大事なのです。これは桜田義孝が「被災地より選挙の方が大事」と言ったのと変わりません。バカは政治家をやってはいけないことの典型です。

「そんなんだって参議院終わってからでいいじゃない、4年あるんだよ。考え方間違ってないかな。我々は国民を守るの、市民を守るんじゃないの。大きな間違いだと思うよ、はっきり言って。だから、国民守らないと、八王子市には議員が実際いるんだから、それはいくらでも党のシールとか持っていけばいいわけよ。新たな八王子のサービスなんて何が必要なのっていうの」

市民の集合体が国民なわけで、「国民=市民」です。これだけ堂々と「国民は守るけど、市民は守らない」と言えてしまうということは、立花孝志の中では「国民」「市民」は別モノとしてカウントされているのだと思いますが、市民すら守れない奴に国民を守れるはずがなく、シールを持っていくことが「守る」であり、それ以外のことは何も考えていないことが明らかになりました。だとすると、議員がいなくてもシールを発送するだけで十分だということになります。要するに、コイツらはただシールを配りたいだけの人たちということになります。ボッタクリのシール屋です。さらに決定的な発言もしています。

「だから、参議院選挙の後でいいじゃん、お金使うの。だって、電話対応しときゃいいんでしょう。あと、シールを持っていく以外の何にお金を使うの。いや、むしろ何のお金を使おうとしているの」

やはりそうです。立花孝志は電話対応とシールだけが業務だと思っているのです。議員は市民のために働くのではなく、党にお金を入れるために存在するんだということを表しています。有権者の皆さんは、こんな恥ずかしい奴らを議員にしていることを深く反省するべきです。しかも、勉強会を開いたり、党のチラシを配ったりできるじゃないかという若林修に対し、立花孝志は「辞めろ」と言いました。

「だから、君たち同士で貸し借りするのは俺はむしろ良いと思ってるのよ。ただ、党としての貸し借り、だから、ね、A君は50万でBさんは300万円ってもらったら、俺がやりづらくなるでしょって言ってるの。この真意わからへん? 俺、おかしいこと言ってる? そう、イチロー選手みたいになってるけど。(中略)必死になって金作ろうぜって言ってるわけ、ない人は。頭下げろよっちゅってんの」

自分のためなら必死になって金を作る気になるでしょう。どれだけでも頭を下げることもできるでしょう。しかし、立花孝志は見るからに脳味噌パープリンのYouTuberの姉ちゃんを立候補させようという話ですし、どうしてこんな勝てそうもない奴の供託金300万円のために、自分たちが必死になって金を作り、頭を下げなければならないのかは全然わかりません。人間性もしっかりしていて、当選する確率の高い人のために頭を下げることはできるかもしれませんが、どこの馬の骨かも分からないような、立花孝志の元カノだの元々カノだとか言われている人間のために借金をするのです。こんなに馬鹿げた話があったでしょうか。こんなことを平気で言っている人間を信用してはなりません。

「揃わなかったら、俺、自分でかき集めてくるから。俺はだって、君らにお金借りるのも嫌だから、ぶっちゃけ。そんなしんどい人から無理矢理借りるのは嫌なの。俺、あのね、お金っちゅうのは、あの、くださいとかもらう物ちゃうの。取ってくださいという人からしかお金を取りたくないのよ、本当のこと言うと。ね、こっちがくれって言って嫌々もらうものじゃないねん、金なんて。そもそもすべての金が。金と女は追えば逃げるって、選挙の票も追えば逃げるっていつも言ってるじゃん。だから立花さん、ぜひともこれ500万使ってくださいって言うような人に対しても130万円しか受け取りませんってやりたいの。それ、その、その真意、わかってくれへん? 無理? 無理か!」

まるで自分が次元の高い人かのような話をしていますが、党員に借りるのが嫌で自分でかき集めてこられるのなら最初からそうしろという話です。誰よりもお金を追い求めているのは立花孝志でしかないのに、それを党員たちに転嫁しているわけですから、どうしようもありません。そもそも「立花さん使ってください」で500万円出す奴は詐欺に引っかかっているバカです。そんな真意は微塵もわかりません。130万円を払えない人は真意のわからないバカだと言いたいのでしょうけど、オマエが一番のバカなのです。


■ 大阪府四條畷市

四條畷市は大阪12区にあたるため、共産党の宮本岳志さんが出馬したことで話題となった衆院補選と重なりました。実際に四條畷市を歩いてみましたが、大阪維新の会が幅を利かせるガラの悪い兄ちゃんたちの街。そもそもNHKから国民を守る党のような奴らは相手にされない土壌ではないかと思います。そんな四條畷市なのですが、こんなに議員定数が少ない街も珍しいと思うほど少なく、定数はわずか12です。ここに今回は15人が立候補しているわけなのですが、これだけ定数が少ないとNHKから国民を守る党の連中が入る隙はないのではないかと見ています。結果はこうなりました。

土井 一慶  38 維新会 4084票
渡辺 裕   44 無所属 3608票
岸田 敦子  47 共産党 1493票
吉田 裕彦  57 自民党 1444票
長畑 浩則  58 無所属 1399票
森本 勉   64 無所属 1386票
島 弘一   65 無所属 1383票
瓜生 照代  66 公明党 1321票
吉田 涼子  47 公明党 1291票
大矢 克巳  54 維新会 1270票
小原 達朗  64 公明党 1187票
藤本 美佐子 54 無所属 1081票
---------------当落ライン---------------
簡野 由香利 30 無所属  949票
大川 泰生  73 無所属  771票
札谷 茂樹  56 N国党  268票★

投票率は50.93%でした。四條畷市は衆院補選と重なったため、人々の関心が高まったことを受け、投票率が3%ほど上がりました。そんな中で、NHKから国民を守る党から立候補した札谷茂樹はまったく票を取れずに最下位で落選しています。だいぶポンコツな人間だったのだと思いますが、おそらく選挙活動らしいことを何もできていなかったと思います。いずれにしろ、12人しかいない議会にN国のアホが当選しなくてよかったです。


■ 選挙ウォッチャーの分析&考察

この臨時総会だけで立花孝志がどれだけ頭のおかしい人間なのかがよく分かると思うのですが、こんなに頭のおかしい発言をしている人に軽々とついて行ける人間は、さらに頭がおかしいと言えます。さて、僕が個人的に気になっているのは夏目亜季さんの動向です。

僕は夏目亜季さん自身には興味がないのですが、夏目亜季さんのバックダンサーの女の子を推しているので、カルト政党からは脱却してもらいたいと思っています。夏目亜季さんのTwitterでは、アカウント名から「NHKから国民を守る党」という文字が消え、あとはプロフィールの「N国党」というハッシュタグが消えるかどうかです。きっと気持ちは揺れ動いていると思うのですが、夏目亜季さんはN国党について批判されることが、昨今の若いネトウヨに見られるような「悪口を言われている」という感覚になるようで、だいぶ評判を気にする人物のようです。批判されることは議員になったからには避けられない道であり、政治に対する批判は「悪口」とは大きく異なります。こんなメンタルの人が議員をやっていること自体、本来はあり得ないことなのですが、本人はそれさえも気付いていないようです。荒川区も地獄です。[了]

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