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【選挙ウォッチャー】 NHKから国民を守る党・動向チェック(#43)。

今回の統一地方選では「NHKから国民を守る党」の候補者がたくさん当選を果たしました。たった3週間しか選挙活動をしていないのに、売れないアイドルの女性が議員に当選してしまうなど、とても酷いことになっていることもありますので、総括しておかなければならない事案であると考えております。僕が取材したエリアについては、そちらのレポートで解説しようと思うのですが、全国を網羅できているわけではありませんので、それぞれの結果をまとめる作業をしたいと思います。


■ 兵庫県議選で被選挙権がなかった事件

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立花孝志にとっては、知名度を上げるための絶好のチャンスでしかないのでしょう。NHKから国民を守る党から兵庫県議選に挑戦したポンコツが、同一自治体に3ヶ月住み続けなければならないという条件を満たしていなかったため、被選挙権がなく、得票数が0票になりました。選挙管理委員会は、事前の審査の段階で被選挙権がないことを伝え、もし立候補したとしても得票数は0票として扱われる旨を本人に伝えており、選挙に立候補したとしても当選する資格がないとしていました。原博義というNHKから国民を守る党のポンコツ候補はそれを了承した上で、「それでも立候補する」と言って立候補して、選挙管理委員会が言った通りに0票になったのです。すると、これを聞きつけたスラップ裁判クソ野郎の立花孝志が選挙管理委員会を訴えると言い出したのです。こんな迷惑な話があったでしょうか。もちろん、地裁に訴えるとなると本人訴訟か弁護士を雇うことになるため、簡易裁判所に提訴して美人司法書士が代理人になるという形になるわけですが、こんなクソ裁判の代理人を喜んで引き受けている司法書士も司法書士です。


■ 統一地方選の前半は3戦全敗からスタート

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大変喜ばしいニュースなのですが、統一地方選の前半は3戦全敗からスタートとなりました。有権者がしっかりとした判断を下したことを嬉しく思いますが、県議選では全然勝てなかったというわけです。しょせんは都市部でB層を集めて市議選に当選することぐらいしかできないことがわかり、NHKから国民を守る党の底が明らかになって大変愉快です。念のため、それぞれの得票数をチェックしておくことにしましょう。


■ 岡山県議選・倉敷市選挙区

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学歴コンプレックスをこじらせた立花孝志が、いいトコの大学を卒業した現役医師である浜田聡というオッサンが勝つ気満々で送り込んできたんですけど、定数14に対して16人が立候補し、2人しか落選しない選挙で見事に落選しました。倉敷市の有権者は約40万人で、ここなら勝てると踏んだのだと思いますが、ダントツの最下位すぎてギャグの領域です。

高橋 戒隆  51 自民党 1万4293票
山田 総一郎 64 公明党 1万3845票
千田 博通  68 自民党 1万1855票
吉田 徹   59 公明党 1万1796票
中塚 周一  45 自民党 1万1244票
秋山 正浩  43 無所属 1万1179票
柳田 哲   61 無所属 1万1112票
佐古 一太  37 無所属 1万1020票
須増 伸子  52 共産党 1万0771票
小田 圭一  58 自民党   9703票
蓮岡 靖之  54 自民党   9268票
鳥井 良輔  43 立憲党   9054票
渡辺 英気  62 自民党   8416票
遠藤 康洋  57 自民党   7486票
----------------当落ライン----------------
三宅 和広  44 無所属   6253票
浜田 聡   41 N国党   2628票★

投票率は40.34%でした。NHKから国民を守る党に投票するのは圧倒的に「B層」です。普通の人は間違っても投票しないので、「B層」が集まっているような場所でなければ当選できません。その条件は所得が低く、ネトウヨ傾向にある人たちがたくさん住んでいること。残念ながら、岡山県倉敷市に「B層」はそれほど多くなかったという結論だと思います。


■ 兵庫県議選・宝塚市選挙区

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兵庫県議選には、被選挙権を持たずに0票になったポンコツとともに、宝塚市でも候補者が擁立されていました。宝塚市の有権者数は約19万人で、定数3に対して7人が立候補する大激戦になってしまったのですが、NHKから国民を守る党の候補は、ダントツの最下位で落選しています。

森脇 保仁 66 自民党 1万5756票
練木 恵子 56 共産党 1万2123票
門 隆志  52 維新会 1万1747票
---------------当落ライン---------------
伊福 義治 46 無所属 1万1058票
中山 祐輔 32 立憲党   9279票
岡野 多穂 65 地宝塚   5157票
田中 邦明 46 N国党   2447票★

投票率は35.92%でした。当落ラインは1万1747票だったわけですから、まったく勝負になっていないことがよくわかると思いますが、これがNHKから国民を守る党のポテンシャルです。B層がたくさん住んでいるような場所でなければ当選できないのです。つまり、NHKから国民を守る党が当選するというのは恥ずかしいことなのです。


■ 兵庫県議選・伊丹市選挙区

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これは傑作です。これほどのアホを見たことがありません。兵庫県議選の伊丹市選挙区に立候補したのは原博義というオッサンです。選挙管理委員会から事前に「被選挙権がないので、立候補したとしても0票ですよ」と教えられていたにもかかわらず、それでも強引に立候補し、言われた通りに0票になったのですが、こうなったらこうなったで立花孝志に言われるがまま、今度は兵庫県の選挙管理委員会を訴え出したのです。これほど迷惑な存在があったでしょうか。どうせ票が入っていても当選できていないのですが、こんなものは美人司法書士がお金を稼いで終わりです。

中田 慎也  37 自民党 2万0465票
相崎 佐和子 46 立憲党 1万6687票
坪井 謙治  63 公明党 1万6488票
----------------当落ライン----------------
川井田 清信 64 自民党   8435票
原 博義   47 N国党      0票★

投票率は40.14%でした。実際には2992票が入ったそうですが、被選挙権を満たしていないため、0票としてカウントされています。これは公職選挙法に則った話であり、兵庫県の選挙管理委員会には何一つ過失がないはずですが、それでも訴えられてしまうというのですから、これほど理不尽な話はありません。この裁判費用も僕たちの税金ということになろうかと思いますので、議員のくせに、我々の血税を無駄なものに使わせようとする立花孝志をはじめ、NHKから国民を守る党のバカタレどもは、百害あって一利なしです。


■ 久保田学の裁判について

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4月23日には久保田学との裁判があり、傍聴席には立花孝志や中村典子など8人ほどが訪れていたようです。僕は風邪をひいて台無しになってしまったものの、4月21日から23日まで予定通りに休暇をいただいておりましたので、裁判の傍聴には行きませんでした。N国信者のB層の皆さんは「欠席」などと表現していますが、裁判は代理人である弁護士に一任しているため、傍聴席で見学することに義務はなく、「欠席」という表現はまったく意味がわかりません。久保田学に「居住実態がほとんどない」とする根拠については、これまでのレポートの中でも明らかにしてまいりましたが、「居住実態がほとんどない」という証拠を提出したことにより、今度は久保田学が居住実態を証明しなければならないことになりました。いよいよガチで「居住実態」が問われることになったのです。この裁判を傍聴したらしい人物のツイートがありましたので、アカウント名を伏せた上で引用させていただきます。

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選挙の争点は「居住実態のほとんどない」という言葉が選挙妨害と名誉毀損にあたるというもの。ちだい側は久保田学のネット上での配信をほとんどチェックし、ここでも検証記事をお届けしてきました。久保田学の発言からも居住実態がないことは明らかなので、久保田学は居住実態があることを証明しなければなりません。ないことを証明するのは難しいですが、あることを証明するのは簡単なはずです。久保田学は前回、裁判官から居住実態を示す証拠を提出するように求められていました。ところが、久保田学は住民票を提出してきただけで、いわゆる「居住実態」を示すものではありませんでした。そこで、久保田学には次回の期日までに居住実態を示す証拠の提出が求められていると思います。なお、これが証明できないということになると、久保田学は議員として立場が危うくなるだけでなく、これが立花孝志に指示されて本人訴訟をしただけのスラップ裁判の可能性が高くなり、無駄に時間と弁護士費用が取られたことについて反訴する必要があるかもしれません。


■ N国信者のB層も片っ端から訴える計画

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現時点では、立花孝志から訴えられていて、自分の無罪を証明するような裁判になっていますが、これは立花孝志が仕掛けているスラップ裁判であり、訴権の濫用です。これで受けている損害と立花孝志から受けている名誉毀損については、当然、反訴していかなければなりません。立花孝志に対して反訴をするのは当然のこととして、だいこくけいいち、三代目ひらめと名乗る周辺のアカウントについても同時に裁判する計画します。当然ながら、僕は原則として顔出しをしておりません。また、ネット上で何度もしつこくデマを流されることによって当然のことながら損害を受けております。やるのであれば徹底的に戦う必要がありますので、必ず責任を取っていただこうと思っています。


■ 立花孝志が3つ目の裁判を起こしてくる

立花孝志が僕を訴えてきた裁判は、原告が「NHKから国民を守る党」でした。立花孝志がわざわざ北海道まで行って「熊さん」という男性を訴えた時も、原告は「NHKから国民を守る党」だったわけですが、裁判では「NHKから国民を守る党にどんな名誉毀損があったのか」と問われてしまい、党としては名誉毀損がないことは明らかで取り下げています。今回もまったく同様のことが起こって、立花孝志は「原告・立花孝志」として訴え直し、「NHKから国民を守る党」として訴えたものは取り下げたいという申し出がありました。取り下げに応じるかどうかは弁護士と相談の上、決めたいと思っています。

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すべては立花孝志のミスによるものです。最初から個人で訴えれば良かったものを、わざわざ怖そうに見せようと「NHKから国民を守る党」から訴えてきたから、こんなことになっているのです。自分のミスによって3つ目の裁判を起こさないと勝てない(起こしても勝てないけど)から、わざわざ新しく訴え直しをしているのです。そして、それに付き合うために、またしても巨額の弁護士費用を負担しなければならなくなっているわけですから、立花孝志が目指した「スラップ裁判」は成功していると言えましょう。またしても経済的に苦しい状況に立たされることになり、選挙ウォッチャーの活動が縮小を余儀なくされることは確実です。いくつも裁判だらけになって大変ですが、いずれも裁判で僕が何も間違っていなかったことを証明して、「勝ち」を重ねていくだけです。こちらは弁護士にお願いしているようですが、訴状が届き次第、このマガジンをご覧いただいている皆さんにはご報告したいと思います。


■ 選挙ウォッチャーの分析&考察

先日も兵庫県の選挙管理委員会を訴え、さらには国を相手に「22歳が立候補できないのはおかしい」という裁判を起こしたNHKから国民を守る党。単なる裁判マニアのクソ野郎でしかありませんが、弁護士気分を味わいたいのか、とにかく裁判を起こしまくりです。しかし、弁護士でもなければ、日頃から論理破綻を起こしているような偏差値38のオッサンが独自の理論を振りかざして裁判をしたところで、勝ち目なんてありません。そもそもスマホをめぐる受信料の問題だって、立花孝志や大橋昌信が裁判を起こしたから受信料を支払わなければならないという判例ができてしまっただけで、こいつらが無駄に騒がなければグレーゾーンのまま、どうにか払わずに済んだかもしれません。「NHKから国民を守る党」がどれだけ無能集団の集まりなのかを一人でも多くの人に伝えることが、これから日本を明るくするポイントだと思いますので、これからもどんどん分析してまいりたいと思います。[了]

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