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【選挙ウォッチャー】 NHKから国民を守る党・動向チェック(#354)。

 昨日は、不正競争防止法違反、威力業務妨害、脅迫罪に問われている立花孝志の刑事裁判の控訴審がありました。裁判を傍聴したサーファーTAKASHIさんの報告によると、わずか6分10秒で裁判が終わり、立花孝志側が出した証拠資料などは、あっさりと棄却になったそうです。単純に「何を言うてんねん!」と門前払いされて終わったという話で、立花孝志がグダグダと言い訳動画を撮影していましたけど、「懲役2年6ヶ月・執行猶予4年」の判決は、変わらないということになりそうです。正式に「犯罪者」と認めらる日は近いです。
 おそらく立花孝志としては、ここで有罪が確定することだけは避けたいと思っているはずです。なにしろ、本人はいつでも「正義のヒーロー」でありたいと思い続けているオジサンなので、「正義のためにやったことが犯罪の一線を超えたと言われただけ」と言い訳をするのです。
 実際は、正義のためでも何でもなく、やる必要のない犯罪をやったに過ぎませんので、立花孝志がやったことを改めて確認してみましょう。


■ 尊師・立花孝志の犯罪には、正当性なし

 まず、今回問われている刑事事件は、大きく2つに分けられます。
 1つは、NHKに対する不正競争防止法違反と威力業務妨害です。これはNHKとの会長と面談がしたいと言い出した尊師・立花孝志が、NHKの集金人と言われている業務委託スタッフが持っている端末の個人情報を人質に取り、「面談しないと個人情報を晒す」と言い出し、実際、その個人情報をネット上に晒したというものです。
 尊師・立花孝志ごときが、NHKの会長と面談なんてさせてもらえるわけがありませんが、正式なアポを取るでもなく、NHKの会長が出席するイベントの出待ちをするでもなく、「脅し」によって面談を求めるというイカれた行動の末に問われている犯罪なので、こんなものに「正義があるんだ」と言われて、「そうなのか!」となっているN国信者の頭がおかしいで終わりです。
 ハッキングして手に入れたファンクラブの個人情報を人質に取り、わざわざ芸能事務所まで行って、「個人情報をばら撒かれたくなければ、長澤まさみちゃんに会わせろ!」と言ってしまうパチキレたストーカーに正義がないのと同じです。はよ、ブタ箱入れ!
 もう1つは、中央区議の二瓶文徳さんに対する脅迫罪です。これは統一地方選の後に、尊師・立花孝志が「参院選に挑戦するから1人130万円を党に貸せ、これは強制ではない」と要求したので、「お金は貸しません」と言ったところ、なぜかモメることになり、江東区議の二瓶文隆さんとともに親子で離党することになったのですが、それが許せない立花孝志が「俺、この子のお母さんも彼女も知ってますよ。徹底的にこいつの人生、僕が潰しに行きますからね」とか、第三者にも危害を加えるかのように脅迫をしたことに対する裁判です。もちろん、こんなものにも正義なんてあるはずがなく、本人でもなく、まったく罪のない第三者に危害を加えることを予告したらアウトです。はよ、ブタ箱入れ!


■ エンリケ事件に首を突っ込む東谷義和

 今、キャバ嬢として人気になり、起業家やインフルエンサーとして活躍していたエンリケさんが、大きく2つの事件に関与し、大炎上しています。
 1つ目は、エンリケさんが経営していることになっているシャンパンバーでイベントが行われ、急性アルコール中毒になった男性が長時間放置されてお亡くなりになったこと。2つ目は、「買取空間」というブランド品の買い取りを行う事業に出資をすると、半年後に利益を乗せて返済することを約束していたが、その約束が果たされず、「投資詐欺ではないか」と疑われるような状態になっていることです。
 エンリケさんの主張では、すべて旦那さんが行ったことで、自分はまったく知らなかったということになっていますが、旦那さんは旦那さんで「エンリケさんの秘密の暴露を会員限定で5000円で公開する」などと主張していて、こんな炎上さえもビジネスにしようとしています。
 この騒動は、多くのネット民たちの関心を集めており、「どうなっているんだ」とザワザワしていますが、僕は「選挙ウォッチャー」なので、エンリケさんやその旦那の不祥事の真相を追及しようとは思いません。これはどこぞのYouTuberや週刊誌がガタガタ言って、いずれ明らかになるでしょう。そんなことより問題は、参議院議員である東谷義和です。

顔と住基カードには筆者でモザイクをかけた(東谷義和のInstagramより)

 これをチャンスだと見た「ガーシー」こと東谷義和は、さっそくエンリケさんの旦那とされる男性の顔と住所や生年月日、マイナンバーをInstagramに勝手に公開しました。
 非常に悪質なのは、今回、東谷義和はマイナンバーまで公開してしまっていることです。このように「ネット上に個人情報を晒す」という嫌がらせはNHK党が頻繁に行ってきたものですが、さらなる問題は、N国信者などが晒された住所に大量のパンフレットを送付するなど、実害を与える行動に出ることです。しかも、この実害の一番の被害者は、送られる人ではなく、パンフレットを送らされる業者であり、嫌がらせのためにパンフレットや送料を負担しなければなりません。結婚式会場などは、パンフレットやカタログにもお金をかけ、さらに送料まで負担しているので、被害額が1000円単位になったりします。こうした被害をアチコチの業者に負わせながら、晒された人のポストがいっぱいになるだけの嫌がらせをするのが「NHK党」を正義だと思っているアホのN国信者なのです。
 あちこちに二次被害、三次被害を与えながら、東谷義和がやっていることは、単なる「私刑」です。まだ警察の捜査が進んでいるわけでもなく、ただネット民が騒いでいるだけの状態で、まだ犯人だと決まったわけでもない段階で、「おい、エンリケの旦那の(※この時期では名前は伏せる)これ、なんのときの写真かわかるよな? お前もー逃さんからなー! お前ら夫婦共々きちんと叩いたる! 今日これに関する動画撮ったから明後日配信する予定!
サロンメンバーは楽しみにしとってやー」
です。個人情報を晒した末に、やっていることはテメエの金儲けの宣伝でした。
 改めて、皆さんに問いたいのは、これが「参議院議員」が仕事だと思ってやっていることです。仮にエンリケ夫妻が悪いことをしていたとして、テメエが個人情報を晒したり、ネットで叩くことで、何かが「日本」という単位で変わるのでしょうか。「悪いことをしたら叩かれるのは当然だ」というメンタルで、どこぞのネット民が叩くのではなく、参議院議員が率先してネットで叩き、アホを煽ってネットで攻撃させる。こんなことで日本が1ミリでも良くなるのでしょうか。ただ余計に生きづらい世の中が出来上がるだけなのではないでしょうか。


■ NHK党はエンリケさんを批判できない立場

聞きかじっただけの情報でN国信者向けの動画を出す尊師・立花孝志(引用元リンク

 今でこそエンリケさんの不祥事に便乗し、動画を撮影している尊師・立花孝志ですが、本来、エンリケさんを批判できる立場にはありません。
 その前に、「ガーシー」に対する憧れが強すぎて、わけのわからんクソダサい帽子と、クソダサいメガネをかけて動画を撮影している中二病の立花孝志にツッコまずにはいられませんが、尊師・立花孝志は2019年にエンリケさんを選挙に擁立するためにキャバクラに通い、シャンパンタワーまで立てています。その時のシャンパンタワーのお金は、エンリケさんの旦那に払ってもらったそうですが、当時、エンリケさんの旦那に世話になっておきながら、党として攻撃を仕掛けているのですから、頭がイカれています。

エンリケさんを擁立するためにキャバクラに通っていた立花孝志(引用元リンク

 エンリケさんといえば、5日後に国葬を控える安倍晋三が開催した「桜を見る会」に、偽造した招待状で参加していた疑惑があると、週刊誌に書かれている人物です。安倍晋三のセキュリティーがユルユルだったために、招待されているわけでもない奴が忍び込み、安倍晋三と写真を撮り、まるで総理大臣にも招かれる一流のキャバ嬢のように演出されていたというわけですから、「総理大臣と仲良しをアピールすることで箔をつけてビジネスにつなげる」という意味では、統一教会とやっていることが変わりません。
 見方によれば、「小さな一線を超えている話」に見えるかもしれませんけれども、日頃から「小さな一線を超える」ということを繰り返して生活していると、最終的には取り返しのつかないことになります。見るからに胡散臭い人物だったわけですが、そもそも尊師・立花孝志自身が胡散臭い人間なので「同じ周波数だった」という話で、2019年にエンリケさんを擁立しようとして動いていた人間が、3年後には「ガーシー」という海外逃亡中の詐欺師を参議院議員にしていたという話になります。
 さて、10月23日に行われる川西市議選では、徳島県教組業務妨害事件で実刑判決を喰らっているヘイト系ネトウヨの中曽千鶴子が、NHK党公認で立候補してきます。

今年の参院選でNHK党はヘイト系ネトウヨの西村斉を擁立し、中曽千鶴子が応援していた

 今年の参院選で、NHK党は似たようなヘイト系ネトウヨの西村斉を比例区で擁立していたわけですが、中曽千鶴子は西村斉を応援していたので、当時の反省があるかと言われたら、「まったくない」が答えです。自分たちの票を得るためなら差別も厭わない人間たちが、つい2ヶ月前の参院選に立候補していたし、10月に川西市から立候補してくるというわけです。
 しかも、東谷義和を見れば一目瞭然ですが、彼らが何か仕事をしているのかと言ったら、地方議員も含め、ほとんど仕事らしい仕事をしていないというのが現状です。一言で言えば「税金泥棒」で、こいつらの方がよっぽど詐欺的なメンタルを持っています。なので、繰り返しになりますが、NHK党に投票してはいけません。



■ 選挙ウォッチャーの分析&考察

チャンネル桜に出演したパネリストが大変香ばしい件(引用元リンク

 9月20日に「チャンネル桜」で、「日本派」を名乗るアホが全員集合して討論番組をしていたそうですが、このメンバーでアホアホ討論会をすることに抵抗がない人間ということで、パネリストが全員『チダイズム』に捕捉されました。
 ごぼうの党の奥野卓志は、先日の参院選で「金持ちの陰謀論者」として立候補し、YouTubeで立花孝志と対談動画をアップしていたので既にマークされておりました。「アシタノワダイ党」は、NHK党の「諸派党構想」に参加しているN国信者のアホで、「日本国民党」の鈴木信行は元葛飾区議で立花孝志と会派を組む話があったネトウヨです。
 今回、改めてマークされることになったのは、「自由を守る会」の代表で東京都議の上田令子さんです。東谷義和の本の宣伝のために小泉進次郎さんの部屋にお届けに上がった「NHK党のパシリ」である音喜多駿と一緒に都民ファーストの会を辞めた人物ですが、この並びでのパネリスト出演に違和感がなかった人物として、新たに認定されることになりました。

 上田令子さんは、かつて「地元で人気の姐さん」という感じでしたが、ここ数年は、どんどん香ばしさが増しています。黒川敦彦を見ても、音喜多駿を見ても、上田令子さんを見ても、「人間は劣化する」ということを示しており、議員に任期があって、次の選挙ではどうするかを考えられるというのは、とても重要なことだと理解できるのではないでしょうか。

 さて、故意にマイナンバーを晒すことに問題はないのか。
 東谷義和は海外にいても、国籍と住民票は日本にあり、日本の法律が適用されるはずです。マイナンバーの情報を故意に流出させることは「マイナンバー法」で規制されており、通常よりも重たい罰則が設けられています。
 今回は無料記事なので検証しませんが、ここにはどのような問題があるのかを調べ、改めて「N国マガジン」でお届けいたします。次回の「N国マガジン」は、11月下旬から12月上旬にかけて、政治資金収支報告書の検証とともにお届けする予定です。引き続き、NHK党の反社会的な行為の数々を無料でお届けしますので、たまにチェックしてみてください。

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