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【選挙ウォッチャー】 横須賀市議選2019・分析レポート。

神奈川県横須賀市は、あの小泉進次郎センセイのお膝元です。これまで何をしてきたわけではないし、マスコミに「うまい」と持て囃される演説も、そんなに言うほどうまくはありません。中身のほとんどないトークしかできない、やたら人気だけある四世議員の地元は、上が腐れば下も腐ると言わんばかりにカオスな世界が広がっていました。街のことを本気で考えている人がいる一方で、街のことをほとんど考えていない奴もいる。当たり前かもしれませんが、横須賀市はNHKから国民を守る党に狙われてしまうほどに劣化していると言わざるを得ません。

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横須賀市の定数は40です。41だった定数を39にする案もあり、そういう方向性で調整されていたのですが、共産党などが反対したそうで、最終的に40で落ち着いたと聞いています。人口に対して定数が多いとポンコツが当選してしまう可能性があるわけですが、今年は定数40に対して50人が立候補したため、落選するのは10人だけということになります。台東区議選では圧倒的な得票数を獲得してしまったNHKから国民を守る党ですが、ここはどうなっているでしょうか。


■ 生活保護受給者がN国党から立候補

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横須賀市では、生活保護を受け、働かずに生きている人が「NHKから国民を守る党」のボランティアには積極的に参加し、さらには市議会議員になろうと立候補しました。市議会議員ができるんだったら、普通の仕事もできるのではないかと思うのですが、普通に働くよりも議員になった方が圧倒的に楽です。ほとんど働かず、議会のある時だけ出席して、あとは毎日遊んで暮らしていても高い議員報酬がもらえるからです。こんなことだから「議員報酬を削減しろ!」とか「議員報酬をゼロにしろ!」とか言い出す人が出てくるわけで、本当は議会のない時にも街を見回り、問題点を見つけ、改善する努力をしてくれる人を選ばなければならないのです。結論から言うと、横須賀市はギリギリのところで、生活保護受給者であるニート全開の「NHKから国民を守る党」の候補を落選させることができたのですが、普通の仕事すらままならない人が議員になって活躍できるとは思えません。万引きGメンに転職したものの、万引き犯をなかなか捕まえられずにメンタルを病み、現在は生活保護を受けているというのですが、まず目指すべきは社会復帰であり、まだ社会復帰すらできていない段階の人を議員にさせようとする「NHKから国民を守る党」は、反知性派カルト集団なのです。

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世の中にはヤバい政治家がたくさんいます。横須賀市選出の小泉進次郎さんもヤバい政治家の一人だし、安倍晋三総理も麻生太郎副総理も菅義偉官房長官もヤバいです。でも、建前として掲げている「この国を良くするために動いている」というテイは崩していないのです。実際には日本経済をガタガタにしている超絶クソ野郎どもですが、それでも建前はある。だから、「ちゃんと働いていないじゃないか!」と追及できるわけです。しかし、立花孝志はその建前さえも否定し、「最初から働かないって言ってるじゃないか!」と言ってくるのです。つまり、働かないことがデフォルトであり、公約通りに働いていないのだから何が悪いんだというヤツです。この働かないことを逆手に取るビジネスは、「鶯谷デッドボール」という風俗店によく似ています。普通の風俗店は「こんなに可愛い女の子が来ますよ!」ってなことをウリにして、実際には写真と全然違うブスが来て「チェンジ!」と言ってみたり、フォトショップを開発したAdobiの偉大さを体感したりするわけですが、「鶯谷デッドボール」という風俗店は「デッドボール」という名前から連想されるように、頭に向かって投げつけられる危険球のようなブスがやって来ることがウリです。世の中にはルックスなんて微塵も気にせず、豊かな人生経験に共感したり、ピュアな心に魅力を感じる男性もいるわけで、このお店はこのお店で大人気の繁盛店になっているそうです。つまり、可愛い女の子がやって来ることが前提になっているからブスが来た時に怒る客がいるわけで、最初からブスが来ることが前提になっているのにブスが来た時に怒る客はいない理論で、最初から働かないと言っていれば働かなくても怒られないと思っているのです。しかし、政治はそれではいけません。

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当たり前のことですが、メンタルを病んで生活保護を受けている人は、自分の好きなことをしている時間はストレスがなく、普通に作業ができます。だから、生活保護をもらいながらゲームを楽しめるし、生活保護をもらいながら「NHKから国民を守る党」のボランティアには積極的に参加できるのです。しかし、こういう人たちが公人として議員同士の人間関係をうまくこなしていくことはできるのでしょうか。選挙ポスターには生活保護受給者であることを書いていないし、メンタルを病んでいることも書いていないし、スーツを着てしまうと、まるでちゃんと仕事をしてくれるかのような気になってしまいますが、本当はかなり不安を抱えた人物です。今回の千葉県の台風15号の災害を見てもらえば分かるように、ろくすっぽ仕事をしない議員を選んでしまうと、いざとなった時に何もしてくれず、自分たちが苦しむハメになるのです。おばあちゃんが石岡隆治に質問をして、うっかり入れそうになっていましたが、高齢者も騙されます。本当はデタラメ野郎が作り上げた虚像であることに早く気付かないと、仕事をしない議員を全国に生み出されてしまい、日本の政治はますます劣化していくことになるのです。


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