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【選挙ウォッチャー】 新潟市長選2022・分析レポート。

 10月9日告示、10月23日投票で、新潟市長選が行われました。
 4年前は、かなり白熱した戦いになりましたが、今年はあいにく、あんまり盛り上がる選挙にはなりませんでした。というのも、実質的に自民・公明推薦の壺臭い現職と、共産党が推薦する若い新人の一騎打ちという構図になり、選挙をやる前から結果が決まっているようなものだからです。
 本当は、政策などを見比べて、多くの有権者が組織や「しがらみ」に左右されることなく、自分の良いと思う方に投票すれば良いのですが、圧倒的な組織力の前に、新人がなかなか勝てない現状があります。

中原 八一 63 現 無所属(事実上の自民・公明推薦)
鈴木 映  35 新 共産・社民推薦

 クラウドファンディングが間に合わず、完全なる無酸素状態のため、少しでもお金を節約するために、深夜3時50分から新潟に向けて出発し、日帰りで取材をして帰ってまいりました。新潟ぐらいまでは日帰りで行って帰ってくるというのが、今の「選挙ウォッチャー」の現状です。なるべく早く儲かるようになって、へぎそばと日本酒を楽しみ、ホテルに宿泊して、余裕を持って帰ってくるぐらいの生活がしたいです。


■ 燕市議選に立候補した参政党は「当選」

 1日1レポートしかお届けできないため、統一地方選や、東京都議選などを除いて、原則、1週間に見る選挙は「7本」と決めている僕ですが、今回見られなかった選挙に、燕市議選があります。
 ここには36歳の稲村隆行さんという参政党公認の候補が立候補していたのですが、なんと、当選してしまいました。もともと地元の青年会議所で活躍していたそうで、マドレーヌの専門店やコワーキングスペースなどを展開している実業家ですが、「空き家問題に取り組みたい」などと言いながら参政党に入党し、パッキパキのノーマスクで活動した末に、当選しています。現地には神谷宗幣さんや武田邦彦さんが講演会をするために入っており、ここでも必勝パターンが通用してしまった形です。


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