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【選挙ウォッチャー】 朝霞市長選2021・分析レポート。

2月21日告示、2月28日投開票で、朝霞市長選が行われました。昨年の朝霞市議選においてN国議員を誕生させてしまった地で、現職と新人による一騎打ちの選挙が行われたのですが、選挙をやる前から結果が決まっているような選挙だったので、あまり盛り上がる雰囲気ではありませんでした。現職の富岡勝則さんは、前回が無投票当選。今年で5期目を目指します。コロナ禍だからこそ市長を変えるべきではないと主張する現職と、多選は市政の硬直化を招くと批判する新人。果たして市民はどのような決断を下すのでしょうか。

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富岡 勝則 66 現 公明・連合埼玉推薦
小山 香  70 新 完全無所属

現職の富山勝則さんはゴリゴリの組織戦を仕掛けてくるつもりで、地元の市議たちもガッチリと応援に入っています。その中には「つばさの党(旧・オリーブの木)」の外山麻貴さんの姿もありました。一方、新人の小山香さんは市民の1票1票が頼りです。おそらく選挙への関心が低く、投票率が一段と低くなることが予想されるため、組織の力がモノを言う展開になり、ますます現職が有利になってしまうのではないかという懸念があります。


■ 現職はN教党に支援されてしまう存在

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このツイート1つで、現職がどんな人間なのかが一目瞭然です。一市議としての応援をなかなか断ることはできないのかもしれませんが、「反社会的カルト集団」の構成員を選挙カーに乗せて選挙活動をしてしまうぐらいには情弱な存在であると言わざるを得ません。そもそも「情弱」なので、そこらへんの市長と変わらないぐらいの仕事ぶりをしていたとしても、肝心なところで戦略を間違えるタイプだと見ています。これで現職の富岡勝則さんは、N教党とオリーブの木という、2つのカルト政党に推される存在で、これにプラスして公明党だということです。これはだいぶ香ばしいです。選挙に勝つためだったら、どんな人とも手を組めるということは、利権が生まれやすい環境にある人だと言えましょう。

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思い出してください。朝霞市は、最初に大橋昌信を市議にしてしまった自治体です。その大橋昌信は任期途中で「柏市の方が報酬が高いから」という理由で議員を辞職し、朝霞市を捨てました。にもかかわらず、次の選挙で同じN教党の原田公成を議員に当選させてしまう鬼畜ぶりです。ついでに、オリーブの木にも初めて議席を与えています。そして今、その2人がこぞって現職を応援している現実。これはいくら小山香さんがホゲホゲしたジジィだとしても、もはや現職よりマシだというレベルです。


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