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【選挙ウォッチャー】 NHKから国民を守る党・動向チェック(#84)。

そもそも立花孝志の言っていることが、どれだけメチャクチャなのかをなるべく多くの方に知っていただきたくて、採算度外視で無料レポートを連発しています。おかげさまで、「さすがに不憫すぎる」という読者の方々が温かいサポートをしてくださるため、こんなに無料レポートばかりお届けしていても、どうにか最低限の収入は確保できそうですが、それでも今年一番売上の低い月になることは避けられそうにありません。ただ、お金以上に伝えたいことがある。本日2本目の無料レポートをお届けさせていただきたいと思います。


■ 高須院長との対談まとめ(続)

8月24日に「高須クリニック」の高須院長と立花孝志がニコ生で対談をしたのですが、高須院長が改めて「失望した」と語った瞬間、立花孝志は恒例の「自分いい人エピソード」を語り出しました。が、立花孝志は常に自分を大きく見せようとして息を吐くように嘘をついて生きている人間なので、ふとした瞬間に小さな嘘がポロッと出てきてしまいました。

「あのね、そもそも私は、NHKの職員18歳で入りました。お金がないから小学校5年生からアルバイトしてました。大学行くお金もなかったんで、NHKに入って、この国のために公共放送の歯車を回していこうと。そんな中で上司たちが悪いことばっかりして、それをかばっていく多くの先輩職員、後輩も含めて、こんなことでいいのかと。こんなNHKのような崇高な公共放送としての使命を持った会社が、こんなに金や女や私利私欲に、ためだけに仕事をしてる人がいっぱいいて、それを止める、止めたり叱りつける人間が誰一人いない。で、内部告発を私がするに至っても、誰もそこについては、その、共感はするけれどもついてこないですね。オマエの言う通りだと。オマエはパチンコで食っていかれるかもしれないけど、俺には住宅ローンがある、子どもがいる、給料下げるわけにいかない。そんな腰抜けばっかりのNHK職員を見て、僕は病気にもなったけども、やらざるを得ないと思って、内部告発を文春でしましたよ、10年前に。で、そこから何度も自殺を考えました。うまくいかないんだから。正義とか、何だろう、正直に生きろとか、子どもの頃に教えられたことをやったら、この国では迫害されるんですよ。で、どうしていいか分からない時期が何年もありましたよ。で、民主党にも政権取る民主党にも、自民党が悪いと思って民主党の応援しましたよ。裁判も死ぬほど覚えましたよ、僕。1000件以上の裁判しましたけどね。自分で勉強するしかないじゃないですか、弁護士費用使えないんだから」

そもそも立花孝志がNHKを内部告発することになったのは、立花孝志が上司を出席させなければならないパーティーに名前を入れ忘れ、上司が大激怒した末に「立花孝志がいる限りは一切のハンコを押さん!」と言われ、予算がもらえなくなってしまったプロデューサーが悪知恵を働かせ、オリンピックのチケットを転売して、どうにか現地での飲食代を捻出したことを、立花孝志が「不正経理だ!」と言って週刊文春に訴えたものです。これは立花孝志自身が公開している話です。プロデューサーの話だけを切り取れば、確かに不正経理をしているように見えるかもしれないけれど、もともとこの話は立花孝志の凡ミスから始まっているわけで、「ハンコを押さないなんてパワハラじゃないか」というのはあるものの、立花孝志が「週刊文春」に訴えたのは、パワハラへの復讐だったと考えられます。立花孝志は何年も前から、それがたとえ自分のミスに起因するものだったとしても、やられたらやり返す。裁判にしろ、私人逮捕にしろ、自分が悪者として扱われた瞬間に攻撃することを繰り返しているだけの人間だと言えます。しかも、立花孝志はサラリと「1000件以上の裁判をしました」と言っています。たまに「千人斬りをした」と自慢してくるブサイクな自称・ナンパ師がいますが、ナンパだったら物理的に1000件ぐらいできるかもしれませんが、弁護士資格もないのに1000件以上の裁判を担当している。裁判界のブラックジャックです。1000件はさすがにギャグです。どうして立花孝志は、こういうクソみたいな嘘を平気で重ねてしまうのでしょうか。さらに、高須院長は「昔の立花さんと同じように志を持ってNHKに入ってきた後輩たちに対して『ぶっ壊せ』は可哀想だと思う。路頭に迷うのは後輩たちじゃないですか」という持論を展開し、司会のフィフィさんが「立花さんはキャッチフレーズとして『NHKをぶっ壊す』と言っているだけで、本当に壊すわけではないんですよね?」とフォローしましたが、とうとう立花孝志の『ぶっ壊す』の本心が明らかになりました。

「あのね、要は改革をするのか、1回潰して作り直すのかは、これはやり方が違いますよね。家が古くなったからって、すぐに潰して新しいものを更地にして作るのか、いわゆるリフォームをするのか。僕はリフォームをして終わるような時代は終わったと思っているので、ぶっ壊すっていうのはNHKをぶっ壊すことだ、いわゆるNHKを倒産、解散させることだと思ってますよ

皆さん、大きな勘違いをしているかもしれませんが、立花孝志はスクランブル放送をすることを「NHKをぶっ壊す」と言っているのではなく、「NHK解体」という意味で「NHKをぶっ壊す」と言っていたということです。理由は「リフォームをして終わるような時代は終わったと思っているから」です。つまり、立花孝志に対して「過激なことを言っているように見えて、本当はまともなことを言っている」と評価するのは間違いで、立花孝志はストレートに「NHK解体」という過激なことを言っているのです。そんなことをしたら立花孝志の後輩たちは路頭に迷うことになるかもしれませんが、そんなことは関係ありません。これはこれで自己中心的な話をしているのです。話はまだまだ続き、今度は立花孝志が柏市議選などで私人逮捕している件について触れられることになりました。ここでも高須院長とのやり取りがヤバいことになっているので、書き起こしておきます。

フィフィ:「演説とかでヤジを飛ばされている一般の方に対しても、けっこう、ネットで読みましたけども、私人逮捕があったりだとか、そういったものはどうしてそこまでされてるんですか?」

立花:「これはだから、候補者だから、選挙の自由をしっかりと確保しなきゃいけないからです。あの、僕が堺市長選の時に逮捕したのは83歳か4歳の方ですけども、えー、相当叩かれました。そういう人を逮捕するのかと。でも、逮捕して良かったです、結果として。起訴されました。初犯じゃなかった。いや、初犯じゃなかったってことです。要は、あの選挙妨害をする人はこうやっていろんな手を使ってね、80数歳の人まで使ってやってきている可能性も否定できないんですね。で、選挙妨害というのは非常に重罪で、例えば僕のような屈強な男性だったらいいけども、女性の方とかが立候補する時にやっぱりああいうヤジとか飛ばされて怖いから立候補しないっていう人、大勢いるんですよ。だから、選挙をしている人がどれほど法で守られているのかについて、僕は発信するがために、あの、あえて強く選挙妨害については出ています」

フィフィ:「それこそ警備か何かをつけるって対策を取るなり」

立花:「お金かかるじゃないですか」

フィフィ:「でも、こちら、今、画面にも出ていますけど、皆さんこれ、恫喝じゃないですかっていうコメントが」

立花:「恫喝してるんですよ。何を言ってるんですか

フィフィ:「あえて恫喝をしてしまうんですか?」

立花:「犯罪者に恫喝しなくてどうするんですか?」

フィフィ:「言う権利も」

高須:「そ、それをヤジを飛ばすのも、あの、あれ、権利だと思うんですけど」

立花:「ごめんなさい。ヤジじゃないんですよ。名誉毀損ですよ。嘘つき」と今回、例えば、嘘つきって言われたので」

高須:「嘘つきは言いますよ」

立花:「僕は彼の真意を聞きたかったんです。僕は嘘をつかない政治家で売っているから。オマエが嫌いだとか、バーカとかは良いですよ。それは流していいんです。嘘つきと言われたので、なんですかということを彼にとにかく聞きたかったんですよ。嘘をついてるんだということを公衆の面前で言われて放置したら、あいつやっぱり嘘ついてるから放置したんだってなるわけです」

高須:「執拗に追っかけなくてもいいと思うんです」

立花:「でも、それが僕らしいとこですよ」

まず立花孝志は、80歳ぐらいのジジィを使って選挙妨害をしてくる闇の組織があるという陰謀論を話しています。ついでに、「嘘をつかない政治家で売っている」などと言っていますが、さっきもサラリと1000件以上の裁判をしているという幼稚な嘘をついたばかりです。立花孝志が「立花孝志ひとり放送局」を作ったのが2012年の出来事です。「NHKから国民を守る党」を設立したのが2013年です。今日までの6年間、あるいは、ちょっと長めにとって7年の間に1000件の裁判をしたということは、1年で142件の裁判をしていることになります。これは2日に1回、あるいは3日に1回のペースで新しい裁判をしている計算です。どの口で「嘘をつかない政治家で売っている」と言っているのでしょうか。だいたい摂津市議の渡辺慎吾さんに訴えられたのだって「渡辺慎吾さんは殺人をしている可能性がある」なんていう事実無根にも程がある嘘をついてしまったからで、歳費を差し押さえられている実績だってあるのです。立花孝志が「嘘つき」であることは裁判でも認められているくらいにオフィシャルな話なので、たかだか「嘘つき」とヤジを飛ばされたぐらいで名誉毀損だというのは無理があります。

立花:「これは合法かつね、適切な方法なんですよ。だって、犯罪をしている人をそのまま放置したら、法治国家の意味がなくなるじゃないですか」

高須:「犯罪かどうかはですね、起訴・・・」

立花:「だから、犯罪かどうかは私が決めて、その場で確定して、警察にね、出してるわけですから。これをね、リンチしてたら別ですよ。犯罪の可能性っていうか、少なくとも、公職選挙法違反だということをそこで現認して、そこで録音も録画もあるわけだから

高須:「ヤジがですか?」

立花:「だから『嘘つき』はダメでしょうって。ヤジじゃないんですよ」

高須:「嘘つき、国会でしょっちゅう聞いてますよ」

立花:「ごめんなさい。国会で『嘘つき』なんて言ったら、あれ、違法ですよ。わかってますか? 委員長や議長の指示なく喋る不規則発言は違法行為なんですよ。僕は議会でヤジなんて飛ばしたことないです、違法行為したくないから」

高須:「でも、聞きますけどね」

立花:「いや、だからそれは、それこそ違法じゃないですか。だから僕は、皆さんが思っているほど感覚で動いてないですよ。法に基づいて動いてるの」

立花孝志は、実に恐ろしいことを言っています。「犯罪かどうかを自分が決めて、自分がその場で確定して警察に突き出している」というのです。いくら立花孝志が国会議員だからって、立花孝志に犯罪かどうかを決める権利はないし、ましてや確定させる権利なんてあるはずがありません。こいつは一体、何を言っているのでしょうか。だから「反知性的カルト集団」だと言っているのです。それこそ、立花孝志に「嘘つき」と言うことが名誉毀損に当たるかどうかは「司法」が判断することであって、立花孝志が判断し、確定させられるものではないのです。この程度の知識の人間が「法律の専門家」を自称し、「俺は法律脳だ」と言って、デタラメな解説を撒き散らし、これを見ている全国のアホが「さすが、立花さん!俺も逮捕しよう!」ということになるのです。社会に迷惑行為を蔓延らせる「反知性派カルト集団」の教祖が立花孝志だということです。


■ 選挙ウォッチャーの分析&考察

高須院長と立花孝志の対談の検証は、これで3分の2ぐらいが終わったところです。僕は「ネトウヨみたいなバカがこの国を滅ぼすんだ」と思っているぐらいの「アンチネトウヨ」です。そして、高須克弥院長はゴリゴリのネトウヨで、医者のくせにファクトに基づかないオッサンは頭がおかしいとさえ思っています。が、高須院長が美容整形の世界で切り拓いてきたことを否定するつもりはありませんし、高須院長がいっちょ噛みでいろんな人を支援していることも否定するつもりはありません。美容整形業界における高須院長の功績は素晴らしいのでしょうし、高須院長の支援によって助かっている人もたくさんいるのでしょう。そこを認めていないわけではないけれど、ファクトに基づかずにネトウヨになっていることに対しては厳しく物を申しているだけです。だから、高須院長の言うことすべてに反対しているわけではありません。実際、立花孝志に対する考え方については、僕も高須院長もそれほど大きくは変わりません。「高須院長はネトウヨだから、言っていることは全部間違いなんだ!」というわけではないということです。NHKから国民を守る党に対しても同様ですが、立花孝志のような嘘つき野郎に「おい、嘘つき!」と言ってやらねばなりません。立花孝志は何から何まで嘘だらけなのです。N国信者には見えない世界でしょうけれど。

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