見出し画像

#9 THE HISTORY OF COCOA -1

今回から、COCOAの歴史です。(P.19)
ちなみに、COCOAとあると「加工品の粉?」と感じるかもしれません。
しかし英語では、カカオ豆のことをCocoa beans、略してCocoaといいます。日本ではココアがつくと、加工品を指しがちなので、訳し間違えないよう注意します。

紀元前1500年  メソアメリカのオルメカ文明では、cacao(カカワという発音)という言葉が既に使われていたとされています。それは既にカカオの実を使った、チョコレートドリンクを飲んでいたと想定されることが理由です。

オルメカ文明は、メキシコ湾の低地、ベラクルス(メキシコの都市)の南側を指します。オルメカ人は、カカオの知識をマヤ文明の人々に伝えたといわれています。

紀元前1150年  テオブロミンの痕跡が、この時期の土器から見つかりました。これはカカオ豆が古くからあるという証明です。痕跡は、プエルトエスコンディードという村から見つかりました。ここの住民が、ワインの一種に、カカオパルプを加工して入れていたといわれています。

紀元前 900年-400年  マヤは広いエリアを植民地化されていました。南メキシコからホンジュラス、エルサルバドル、ベリーズ、グアテマラあたり一帯です。紀元前600-400年頃、カカオが栽培されはじめ、マヤでは、カカオが神の起源となりました。毎年4月にカカオの神「エクチュア」を祭り、ごちそうとされてました。ココアとして飲まれていましたが、甘くなく、スパイシーでした。またマヤではカカオ豆をお金としても使っていました。

紀元前300年-600年 アステカでは、カカオはケツァルコアトル神からの贈り物と崇められていました。羽が生え、力強い神です。アステカの高度な文化で、ココアの重要性は飛躍的に増しました。アステカでもまた、カカオはお金としての役割をもち、他にもショコラトルという名前もありました。【ショコ】の部分は苦味、酸味、辛味の意味があり、【ラトル】は水分という意味を含んでいました。水とともにチリペッパーやカイエンペッパーを入れて辛く調理し、バニラとコーンであわ立てていました。 

1502年-  クリストファーコロンブスは4回目の渡航でグアテマラ、ホンジュラスへ上陸しました。インディアンはコロンブスにココアを提供しましたが、彼は全く興味を示しませんでした。見た目も悪く、とても苦かったからです。カカオ豆の本当の価値を認識していなかったことは悲しさがありました。
=======
大阪のチョコ店、エクチュアはこの神さまからきており、なるほど納得。

また、ショコラトルに2つに分かれて意味をもっていたとは!語源は面白いなぁ〜〜

《本文中の単語》
assume 仮定する、想定する
Mexican Gulf  メキシコ湾
proof  証明
colonize 植民地化する
take place  起こる
acidic  酸性の
frothed up  泡立てる
recognize 認める

おしまい(^^)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?