スペイン子育てよもやま話

スペイン生活もすっかり板に付き、日々目新しさを感じる物事が少なくなっていくにつれて最近思うのは、結局日本での生活も海外での生活も、子育て&仕事のルーチンにはまっている間はさして変わりないなということ。

朝7時に起きて仕事いって、夕方7時半に義母宅に子供を迎えにいって帰宅、22時前には子供を寝かしつける為にそっこー夕飯作って食べさせて(まだ一人でうまく食べられない)、自分も食べて、お風呂入れて、子供が寝たら後片付けして、洗濯して干して畳んで等々、ありきたりのドタバタの中で子供の成長を喜んでいる日々。しかもうちの子はあまり寝ない子で、二歳の今も夜続けて寝ないので、自分も出来るだけ早く寝なければならず、平日はゆっくりお茶飲んだりテレビ見たりなんかしてる暇は一切ないんですよ〜と大変自慢は尽きません。

こんな状況なので、スペインにいても日本にいても同じだなと思っていたのですが、先日帰国してすごく違和感を感じたのは、東京って子連れに冷たい、、ということでした。日曜のさほど混んでない電車で、2歳14.5kgの子供(でかめ)を腕にかかえて優先席近くまで行ったものの誰も席を譲ってくれなかった時、夫と二人で東京ってこんなんだったっけ?と顔を見合わせました。これは、バルセロナではほぼありえない、パリだったらもっともっとありえない。(基本アンチパリの私ですが、妊婦子供に関してはバルセロナより優先意識が高いと思う。)東京は自分の人生で一番長く住んだ土地で、日本で一番住みたい街No.1ですが、子育てするのはなんか大変そうだなという印象を持っています。

とはいえ、スペイン日本、良いところ悪いとこと一長一短、どちらがいいとも悪いとも言えません。まあ物事の便利さに関しては日本の右に出る国はないし、日本語ネイティブの自分にとっては日本が住みやすい国であることに違いなしですが、こっちに骨を埋める覚悟で来ているので、今のところは日本に移り住みたいと思ったことはありません。

スペインでは子育てを親戚含む家族でフォローする仕組みが日本より整っている家庭が多いなと思います。日本の幼稚園に該当する教育P3は三歳になる歳の9月に開始されるので9月以降に生まれた子は満二歳で始まることになり、長いと14歳くらいになるまで朝夕の送迎に加え、昼の送迎もしなくてはいけません。この昼送迎は昼御飯を家で食べる為で、子供を学校のカフェテリアに残して昼食を取らせる家庭もありますが、やっぱり出来るものなら家で食べさせたいという親御さんが多いようです。我が家のように共働きだと、家族の協力がないとこれは難しい。職場でも休憩時間(一時間)に家に帰って昼食食べてくる人が結構います。

子供を一人にしない社会なので、日本では小学生が一人で電車に乗って登校することもあるというとびっくりされます。鍵っ子なんてこっちではほぼ虐待レベル扱い、、。しかし、子供の夜遊びデビューは早いスペインです。

子供がまた学校に行くようになったら色々カルチャーショックがあるんだろうな。

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