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バルセロナ就活 完結編

バルセロナでの子育てと平行就活(デザイン系)も5ヶ月目に突入。先日5件目の面接を受けて来ました。今回は某外資系PCメーカーのインハウスデザイナー求人。

数日前電話で面接の連絡があったのですが、丁度横で子(10ヶ月)が愚図り出したのでやばい、と思ったものの時既に遅し。次第に背後で声を荒げる息子、しかも電話の向こうの女性はネイティブじゃないのか妙なスペイン語アクセントで超早口に喋りまくる。慌てて隣の部屋に行きメモを準備するも居間でギャン泣きモードに突入の息子(プレイルームに入れてたので危険性はなし)、、

こうなると母の本能でどうしても子供の声が耳について会話に全く集中できず。なんか50%くらいしか聞き取れませんでしたが、かいつまむと以下の内容でした。

「面接したいから今日の午後か金曜の朝9時に来て欲しい。どっちがいい?」

「実技テストしたいけどWinじゃなくてMacの方がいいよね?」

「実技テストは面接の後にするか、もしくは宿題形式で」

「面接はマネージャーと英語で。英語大丈夫だよね?」

「フルタイムジョブだけど大丈夫?(←子供の声が聞こえたのか、、)」

「ポジションの説明」

電話を切って慌てて息子に駆け寄ると泣きすぎて顔がぐしゅぐしゅ。心が締め付けられる思いがして何度も息子に謝りました。もう不憫で自分も涙が出て来てやっぱりまだ働くのは無理だ〜と思いました。

そうこう言いつつも迎えた面接当日。セントロからちょっと外れたオフィス街にその会社はありました。渋滞で遅れないよう早めに出たら一時間早く着いてしまったので近所のカフェでお茶して10分前にオフィスに到着。

面接現れたのはスペインとポルトガルを管轄しているカントリーマネージャー。求める人物像、スキル、今後の展望、戦略などを色々説明してくれ、質問などしていると一時間ちょっとあっという間に経過。仕事は自分の職務経歴に合っているようだし、スペイン人以外の社員も多いインターナショナルな環境、且つ雰囲気も良さそう。ここバルセロナでのこれまでの面接経験で、なんとなくスペイン企業の適当さ(と時にその給与の安さ)、外資企業のキッチリした雰囲気(と納得できる給与水準)に違いを感じ、俄然外資がいいと思っていたので、この会社で働けたらいいなあと思いました。

ところで高校時代の親しい友人がこの会社の東京支社で働いているので、その旨話の流れで伝えたところ、偶然にも友人のボスとこのマネージャーさんが以前フランスのオフィスで元同僚だったことが判明。世間は狭い。結局面接を終えたその数時間後に採用の連絡が来ました。

そんなこんなで五ヶ月に渡る私のバルセロナでの就活もこれでやっと終了です。一、二年計画を見込んでいたので思ったより早く子供と離れなければいけないのが辛いけど、いいご縁だと思うので乗っかってみます。子供が可哀想だという気持ちもあるけれど、産後元居た職場に復帰するのだって大変なのに今回は国を跨いでの転職。これ以上ブランク空くともう戻れないという焦りや新しい環境に挑戦したいという気持ちもありました。

ちなみにフリーランスって道も模索しようとしたのですが、ここスペインは税金が高くて日本より開業が難しい(ていうか相当稼がないと毎月税金だけで赤字になる)という現実もありそれがネックでした。あと何より異国社会、組織の中で働くことにより学べることが沢山ある気がしたというのも大きいです。

子供が一歳くらいで職場復帰するのは世の中の多くのお母さんが経験していることだし、スペインなんて産前休暇1、2ヶ月、産後休暇4ヶ月なので、産前10ヶ月。産後一年近く子供と一緒に居られた自分は本当に幸運でした。そして困った時に全力で援助してくれる義家族にも本当に感謝しなくては。

少女漫画で言うと片思いでアタックしまくってたらやっと両思いになれたとこまで来たので、後はちゃんと上手く関係を築いて行けるかが今後の課題。あと保育園探しなど。子育てと両立頑張るぞ〜。

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