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日本とスペインの目玉焼きの違い

今日お昼ご飯に目玉焼き(ハムエッグ)を作ったら、夫に「あまり美味しくない。」と言われました。え?目玉焼きに美味しいも美味しくないもあるの?もっと半熟の方が良かった?としれっと聞くと、そうじゃなくて油が足りないしなんか変とのこと。

うーん、するどい。実は知ってて知らぬふりをして日本流に作っていたのですが、日本とスペインの目玉焼きはちょっと作り方が違うのです。

日本の目玉焼きは焦げつかない程度にフライパンに油をちょっとしいて焼くのが普通ですが、スペイン流は池ですか?というくらい大量のオリーブ油をフライパンに注ぎ込み、そこで卵を焼く、というか短時間で揚げるのが普通です。その名も「ウェボ・フリト(卵揚げ)」。勿論蓋などせず、フライパンの中でグツグツ煮え立つ油をスプーンですくって卵の上にまわしかけながら半ジュクジュクに仕上げます。お皿には油と共に盛りつけ、塩をふり、半熟ジュクの卵と油を混ぜながら、パンにつけて食べます。

私は半熟すぎる卵があまり好きじゃないのでこれまで敢えて油少し多めで焼いて日本流で通してきたのだけど、ついにばれてしまったか。。

スペインでは油の消費量が半端なく、夫婦で月2リットルくらいは余裕で使います。私が日本人でもこれなので夫婦揃ってスペイン人だったらどういうことになるんだろう、、スペイン人にとってオリーブ油は日本の醤油みたいなもんで、とにかく何にでもかけます。調理法に関してもフライパンで焼く(プランチャール)より揚げる(フレイール)方が圧倒的に多い気がします。

日本とスペインの食、色々違いは大きいものの、カタルーニャ州(バルセロナが属している州)やガリシア州など海に面した地域は日本同様沢山の魚介が食されます。反対に内陸部では肉やエンブティドスと呼ばれる肉加工食品(ハム、チョリソー、フェット、モルシージャ)などが食卓に上がることが多いです。魚派の私は夫の祖父母の住む田舎(内陸部)に行くと、ちょっと食がきついなーと思ってしまうこともしばしば。

フランスに来て、こちらでもエンブティドス系のものを日々試しているのですが、俄然!スペイン産の方が美味しいです。特にフェット(フランスではソセソンという名前で、表面が白く乾燥したソーセージ)はスペイン産のものだとお肉屋さんのものは勿論、スーパーで売っているレベルでも美味しいけど、フランス産は食べられたものじゃありません。

ということでトータルで見て食(というか食材)に関してはスペインに軍配が上がるな~というのが我々夫婦の感想です。肉加工食品、魚介、果物、野菜などスペインの方が種類も豊富で美味しく、値段も安いです。一方、パン、チーズ、ケーキ類に関しては、フランスの右に出るものはないので、この辺りにご旅行に来られる際は是非スペイン、フランスを股に掛けて両方の食を楽しむことをおススメします。

と、最後はちょっと目玉焼きから話が逸れてしまいましたが、以上日本とスペインの食の違いについてでした。




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