「僕、昔ここに住んでたんですよ」
50代くらいの男性が店に来てそう伝えてきた
（えっつ？本当?!）

ここは私の職場で
ラザニアと世界の料理のお惣菜を
売っているお店で
元々は別の土地でやっていたけど
去年の12月に移転してこの建物で
再オープンをした

ここは築100年の長屋で
東京大空襲も免れ残っている建物
隣の隣に住んでいる人の部屋には
焼夷弾の跡が残っているそうだ

そんな古い建物を綺麗に直して
1階で店主のラザニアのお店と
2階では店主の旦那さんがゲストハウスを
始めてもうすぐ半年になろうとしている

このゴールデンウィークの内2日間を
使ってワインを作って販売している人と
1階のお店とゲストハウスの共有スペース
を使って初のイベントを開催した

普段はテイクアウトのみで販売している
料理を店内でワインと一緒に楽しんで
貰うためのイベントでその初日に
その男性は御夫婦で現れた

一同、「えっつ?!」ってなってた（笑）
男性は懐かしそう、、、？
全然違う内装に驚いていた
2階のゲストハウスの部屋にも案内をして
色々見て貰いながら思い出に浸り
ワインと一緒に食事しながら
昔の話をたくさんしてくれた

今は別の土地で暮らしているのだけど
たまたま来たらお店になっていて
入って来てくれたらしい
こんな事もあるんだなと思いながら
楽しそうに店主たちと話をしている
男性は嬉しそうに見えた

なんか今と昔が繋がった気がして
良い雰囲気だった
これからも私たちがここで使い続ける
ことでこの建物はまだまだ生き続けて
いくのだろう

色んなストーリーがあって
色んな思い出が生まれていく
なんか尊いな
なんて思った瞬間だった

イベントはほぼ料理も完売して
色んな人にも来て貰えて
大成功に終わった
これを機に来週からイートインも
できるようになります

移転後は前の店程の忙しさはなく
土地が変われば人も変わる
前のお客様も遠くなれば来店の
頻度は少なくなる
上手くいかないように見えていても
それすらも上手くいっている

少しづつ少しづつ
できることからコツコツと
日々を今を生きている

小さな感動ほど大切になったりする
今の幸せが未来の幸せに繋がるのなら
気付かないのはもったいないね

いつだって最善を生きている
今日も幸せをたくさん見つけられ
ますように🕊️

chiemi