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谷村新司さんといえば思い出すこと

今、世間では、24時間テレビの「サライ」や「昴」のイメージが強いであろう谷村新司さんが、お亡くなりになりました。

私たちの世代では、中学校の時に「アリス」の曲が大ヒット。
「チャンピオン」は心に残っています。

中学生の時に、いわゆる「不良」っぽい男の子がいました。
席が隣になっても、教科書も持ってきていないので、私が無理やり席をくっつけて、教科書を見せ、文房具も持ってきていないので、全部貸して、「ノート取るのよ」と偉そうに、おせっかいを焼いていました。

彼はいつもだるそうにしていましたが、その頃はやった「たけのこ族」の格好して東京に行ってきた時の写真を何気に見せたりして、ちょっと会話してくれるようになりました。当時、私は学級委員をしていたと思います。

そんな時、なんかの拍子に彼がギターが弾けることがわかりました。
「アリスのチャンピオン弾けるん?」「弾けるよ」。

遅刻三昧だった彼が、ギターを背負って学校に来て、放課後ギターをかき鳴らしてくれると、みんなが輪になって集まりました。

あれだけ無関心、無気力だった彼が、文化祭でギターを弾いてくれるようになったのは、なんだか本当に嬉しかったです。

その後、彼が突然「お前、いっつも髪の毛跳ねてるな、ヘアクリームつけろ」と行ってきたのです。よく分からない私は、母のヘアクリームをつけてみたら、ベトベトになってしまい、母に怒られたのですが、その話をすると、無表情の彼がクスリと笑ってくれました。

なんとも不思議な子だったなあ、と思います。

私の谷村新司さんの思いでは、その中学校の時の、ちょっと不良っぽい彼と、
深夜ラジオでいろんな面白い話をする「チンペイさん」です。

また一つの時代が終わった感じがします。
色々と楽しませてくださってありがとうございました。
安らかにおやすみください。

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