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電話に出られない新人ナース

写真は、懐かしいとさえ思う公衆電話。
20代の時西宮に住んでいて、甲子園駅を降りたところの公衆電話に夕方は人の行列ができていたことを思い出します。
駅を降りたら、電話するという人の多さ。今なら、「ついたよ」というLINEですみますね。
長電話する若い女性にイライラしたり。こういうところで公共性を学んでいたかもしれません。(そんな自覚はなかったけれど)

一人暮らしするときに、まず買うものは固定電話の回線権利。
みんな当時どうしていたんだろう。
留守番電話を家にわざわざ聞きに帰らないといけなかったり、そのうち外から留守番電話を聞けるようになったり(伝言機能)。

まあ、電話に触れる機会は多かったものです。

電話は、その「家」につながるもの。
電話口に誰が出るかわかりません。

学生時代や成人してもしばらくは、「20時以降の電話は失礼」「朝、9時までは、緊急の電話以外は避ける、どうしてもの場合は、早朝に申し訳ありません、と伝える」などなど、いろんなことを親に厳しく伝えられたものでした。

学生時代、夜に自室に引き込んだ電話で長電話をし、びっくりするような電話料金の請求がきて、親に怒られたことを懐かしく思い出します。

一人暮らしになってからも、電話で何時間も話す、というのは、割と楽しいものでした。

さて、電話、に関するマナーは、今や、古文書になるんじゃ無いかとすら思うほど、親に教えられていない人も多いかもしれません。
親世代も、ママ友には、LINEで済ませる、同僚や職場でもライングループがあったりすると聞きます。

昨日、病院で看護学校の実習を受け入れる、という話になったとき、今時の学生の打たれ弱さから、新人が電話を取れないという話になりました。

もうかれこれ、20年ぐらい前から、同期からも、自分が勤めていた病院でも新人が電話を取りたがらない、という話を聞きます。
誰が出るかわからない電話であたふたしてしまうのです。
普段普通に喋られる人でも、電話には緊張する。
特に新人は、どの部署からかかってくるかわからない電話には出て対応するのが怖いのか、ナースステーションに寄り付かず、師長さんがほとんど電話に出ている、という話も聞きます。

これが、対応能力が低いと片付けて良いのか。

本当に、電話の出方、掛け方、から、練習し、社会に馴染む方法を、今や専門学校や大学でも教えてあげる教養の時間は必要そうですね。
せっかくの知性や技術も、そんな足元のストレスから発揮できないのはかわいそうですものね。

そのような新人ナース、学生向けの病棟でのマナーのお手伝い、現場で専門性をお教えするナースの皆様の手助けになりたいです。ぜひ、お問い合わせくださいね。
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