2019-2020セリエB第3節 内容だけではなく、結果もついてきた。ヴェネツィア0-2キエーヴォ

ヴェネツィアは2シーズン前こそ、昇格争いを演じたが、昨年は調子が上がらず下位グループに沈んでしまった。今シーズンは下部リーグで経験を積んだAlessio Dionisi監督を迎え、再浮上をかけたシーズンとなる。開幕は2戦で1勝1敗と、それなりのスタートを切っている。

キエーヴォはここ2戦1分1敗と、結果こそまだついてこないが、前節は昇格候補のエンポリを後半から圧倒し、あわや逆転の気配まで見せた。若いイタリア人と現有戦力がうまく融合し、1年でのセリエA復帰も、十分現実的なはずだ。

・試合を振り返るその前に…

同じGiappone Clivenseの同志である、Yotaroくんが、365giallobluにて素晴らしいレビュー記事を上げている。

読んだぼく「どうしよう…大体内容被る…w」

キエーヴォのファンは日本ではほとんど見かけない為、自分が書かなくても、これだけ質の高いマッチレポートが読めてしまうことに感動してしまった。Yoraroくん自身、あまりサッカー観る目は自信がないらしいが、寧ろその若さでそれだけ見れるのが羨ましい限りである。と言うか、普通に自分以上です…(笑)

それに、365giallobluは選手・監督の翻訳インタビューも書いてあるし、一方キエーヴォ・タッティカの中の人は全くイタリア語ができない為、そんなことはできない。あれ、存在価値がない…?

と、まぁ、筆者自身いつも自虐が趣味なので、あまり気にしないでほしいw
本当に試合はYotaroくんのレビュー通りで、今回は図式も使うほどのシーンなかったなぁ…ということで、気になった点をいくつか書きます。


・3ボランチの左にObiの出来は期待以上だった。後半はアンカーも無難にこなした。

左のセンターハーフには、コゼンツァから復帰したLuca Garritanoが好調で、これはGarritanoがなかなか調子落とさない限りObiの出番ないな…と思ったが、昨年怪我がちだったObiのコンディションが良いらしく、早速3ボランチの一角として、今季初スタメンを飾った。

新指揮官のMichele Marcoliniは、センターハーフに上下動することを求めるため、相当運動量が必要であり、昨年怪我とコンディション不良に悩まされ、開幕までコンディションが上がらなかったObiがフィットするか心配だったが、その心配は杞憂だった。

センターハーフとして、90分持つかはまだわからないが、ハーフの時間なら問題なくこなすし、持ち前の左足を軸にしたテクニックもいかんなく発揮することができた。

後半からは交代で退いたU-23イタリア代表MFの Salvatore Espositoのポジションであるアンカーの位置に入ったが、これが非常にハマった。
ここ2戦、アンカーの位置で展開力とプロフェッショナル・ファールで攻撃を食い止めるEspositoの代わりが見つからないな…と思ったが、ObiとEspositoを使い分ければ良いだろうと思うくらい、Obiの良い出来だった。

低い位置で、左足から丁寧にパスを繋ぎ、リードの時間をポゼッションでうまく消費し、タイムアップまで持ち込めたのはObiの出来があったからだ。数的不利をボールキープ力で打開するところもあったし、結局90試合絡めているところ見ると、コンディション不良はもう払しょくされたかもしれない。連戦で使えたら、間違いなく本物で、ObiのクオリティはBでは屈指の存在だろう。

・トリノへ移籍まとまりかけていたIbrahim Karamokoは、何故かベンチ外。

一方で、昨シーズン終盤にデビューを飾ったキエーヴォ・プリマヴェーラ出身のIbrahim Karamokoは今節ベンチから外れた。
今季はアンカーポジションとして、期待されていたが、カップ戦1試合の出場にとどまり、夏にはトリノ移籍が確実視されていてた。(Simone Verdyへ獲得息巻いていたため、実現しなかったが。)

おそらく、トリノへ放出がまとまりかけていたのも、Espositoの存在、それにObiの復活を見通していたのが、なんとなく妄想できる。
移籍がまとまらなかったのにも関わらず、ベンチに入らないところを推測すると、 MarcoliniとKaramokoは相性が良くないのかもしれない。

(トリノFC情報局で取り上げられていたU-23イタリア代表アタッカーのVincenzo MillicoがKaramokoと入れ替わりでキエーヴォへローンが決まりかけていたから、 プリマで大暴れしていたMillicoのことを凄い楽しみにしていたのは内緒。)


・安定していたRigioneとBertagnoliを差し置いて、CesarとDickmann先発に驚いた。

「まぁ、TomovicをSPALへ放出したわけだし、Cesarのコンディションも高齢ながら悪くないんだろう…」と思い込んでいたが、本当にコンディション良さそうで、今季初の完封勝利で貢献した大ベテランの元スロベニア代表のファイターBostjan Cesar.

BとCのチームから復帰したイタリア人CBのMichele Rigioneが好調で、Cesarは開幕2戦ともに出番がなかったが、貴重な左利きのCBとして、今季初先発を飾った。特に大きなミスもなく、文句のつけどころがない出来だった。

左利きのCBはおそらくCesarしかおらず、デュフェンスラインからフィードの能力も、ある程度要求される為、コンディションが良ければ、またCesarは全然使われるだろう。

一方で、SPALからローン加入したU-23イタリア代表RBのLorenzo Dickmannがいきなり先発だったのも驚いた。

今年のキエーヴォの右サイドはプリマヴェーラ出身のMassimo Bertagnoliが務めていて、ボランチが本職ながら、堅実なプレーを右サイドから見せていた。
おそらく、MarcoliniはBertagnoliの攻撃力に物足りなさを感じていて、更に前へ推し進めることができるサイドバックをリクエストしていたことがよくわかる補強だった。

結果的に、いきなり1アシストを決め、素晴らしいキエーヴォデビュー戦となったDickmannだが、右サイドでスピードと強さを魅せ、Bertagnoliにはない良さを存分に発揮した。

とは言え、Bertagnoliの力はこの長いシーズンでどこかで必要になってくるし、ここ2戦のBertagnoliのパフォーマンスは及第点を与えられる内容だった。それが、消耗が激しそうな本職のセンターハーフでも、持ち前の運動量を活かし、彼はきっとフィットするはずだ。

・やはり今季のエースはFilip Đorđevićで決まり。

ヴェネツィア戦でもゴールを決め、3試合2ゴールと良い立ち上がりを見せたĐorđevićにかかる期待は大きい。

少し外し過ぎな面も否めないが、昨シーズンよりコンディションは良いのは間違いなく、ゴールだけではなく、ポストプレーと前線守備を果敢にチャレンジする。Meggioriniとこのコンビは、前任のどっかいったポーランド人ストライカーより良い気もするし、このまま得点量産といきたいところ。

反面、Đorđevićと同系統のストライカーが控えのいないのが気になる。

・Manuel Pucciarelliはどちらかと言うと相手を背にしてポストプレーと言うよりも、スペースで勝負するタイプのストライカー。
・Alejandro Rodríguezはキャリアの7割が途中出場の選手で、スーパーサブとして期待したいワンタッチストライカー。
若手のSergej Grubacは…なんか媒体によってMFやDF登録だし、ストライカーやっていない?そもそも1度もベンチ入りしていない。

と、書いているうちにカリアリから借りたコロンビア人ストライカーのDamir Ceterがおるやんと言うことに気づいたけど、そもそも怪我でカップ戦含めまだ1試合も出ていない。1番はCeterが稼働することだけど、今思ったこの選手、Bの実績は皆無なんだよな…。Ceterの状態次第で、冬にストライカーの補強あるかもなぁ。いや、Ceter頼むぞ…。

・若手とベテランが融合した理想的なスカットが躍動し、ヴェネツィアを圧倒。

選手のバーゲンセールが続き、放出放出アンド放出で、他のチームのファンからも不安視されたキエーヴォだが、他で出番ない世代別代表のイタリアーノを使うことにより、窮地に陥ることはなさそうだ。

前途の通り、Salvatore EspositoとLorenzo DickmannのSPAL組は躍動しているし、プリマヴェーラから上がったMassimo Bertagnoliも思わぬ活躍を右サイドで魅せている。

もう1人のSPAL組であるフィンランド代表CBのSauli Väisänenも移籍してすぐ先発を勝ち取り、長身を活かした空中戦の強さを武器に、早くもポジションを確保しつつある。

トリノからやってきたJacopo Segreはヴェネツィア戦も豊富な運動量で右サイドを制圧し、3ボランチの右のレギュラーを獲得したと言ってもいいだろう。

確かにHetemaj,Bani,Barbaなど多くの主力は去ったが、それに見合うだけの選手を確保することはできたし、去年の無計画な補強と比べれば、Marcoriniのリクエスト通りの補強して、スカッドを一新させた方がよかったのは一目瞭然のはず。(まぁ、Bの試合は日本で放送ないし、カップ戦も敗退したから、見てもらうのが難しいのが非常に残念なところであるが…)

・次節のトップ下はVignato? Pucciarelli?

ヴェネツィア戦の先制点を決め、今年もキエーヴォの攻撃の核となっているGiaccheriniは残念なことに、後半途中で怪我で退き、検査の結果3週間の離脱の模様。

移籍市場を賑わせたEmanuel Vignatoだが、今季は1度もスタメンがなく、Manuel PucciarelliやGiaccheriniから後れをとっている。
今まで、ファーストチョイスはPucciarelliだったが、期待されたほどのパフォーマンスは見せることはできておらず、ヴェネツィア戦はGiakがトップ下に入った。

ただ、そのGiakが3試合程度使えないのは確定で、 トップ下に誰が入るかわからない状況である。その間にPucciarelliも、Vignatoもどちらもアピールしたいところだろう。

Pucciarelliは昨シーズンから10番背負うものの、昨シーズンの3指揮官からは重用されず、悔しいシーズンを送った。B降格してしまったキエーヴォに残留し、復活を目指すシーズンで、開幕2節チャンスを与えられながら、チャンスを活かせず、1番悔しい思いをしているのはPucciarelli本人のはずだ。

Vignatoも、Marcoliniのファーストチョイスになれずに、思ったより出遅れてしまっているのが実情。移籍問題があり、集中しろ言うのも無理がある話。しかし、Giakがしばらく使えない今、本領発揮するのは今だと思うから、期待したい。

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と、思った事を殴り書きしているうちに、4500文字程書いていることに気づいた。意外となんとかなるものだな…。でも、内容はちょっと薄いかも?

次節は日曜日でピサとホームベンテゴディで対戦する。筆者の執筆が遅すぎたため、もう次節の招集メンバーが発表されている。

やはりGiakが招集外で、Grubacが初のメンバー入りを果たしている。FW登録だしやっぱりストライカーと言うことで良いんだな…。なお、ここ2試合スタメンだったVaisanen,前節初のベンチ入りを果たしたColley(U-23チェルシー)も招集外となった。Vignato,Pucciarelliにかかる期待は大きい。

次節は、もうちょい早めに記事更新しようね…。


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