私のイカ人生 ③

3.実際に体験して表現したい!

純粋に上手くなりたい、という気持ちと、小説書きとしてできるだけウソは書きたくない、という気持ちから、ウデマエを上げたいと思うことは必然で。
でも、カンストリッスコになれるわけないので、その辺は想像というか、ドリームというか…(ゴニョゴニョ)。
少なくともウデマエが低いキャラは、自分を参考にしたいと思った。
毎試合いろんなことが起こり、ありがたいことにネタには全く困らなかった。


私の持ちブキ遍歴を書いてみる。
まず、1から。

わかばの次に持ったのは、赤ZAPだった。
理由は、適度な射程と連射速度が速くて、ボムではなくスプリンクラーだったこと。
そして、スペシャルもパッドをポチッとするだけのトルネードだったから。
なかなか消極的な理由で苦笑してしまう。
それだけボムを使うのが苦手だった。

あんなに壊れスペシャルだった1で、スペシャルを使えてないのはかなりヤバかった。
メインもそれほど戦闘力があるわけでもないZAPで、メインだけでどうにかしようとしていたわけだ。
「お前さん、それは無理ってもんよ。ブキにはそれぞれ役割があってだな……」と7年半前の自分に言ってやりたい。
正座させて小一時間説教したい。
今だから言えることだけど。

キルは取りたい、でもサブはスプリンクラーだし、スペシャルを撃つ場所もわかってない。
血の気だけは多い戦闘民族。
ならばもっとキルできるブキを持てばよかったのになぁ。

まあ、後悔しても過去は変わらないから、当時の話だけする。
とにかく赤ZAPを4か月くらい持ち続けた。
セオリーもなにも知らなかったから、強い立ち回りも何もわからない状態でただただ敵に突進していた。
チャージャーを目の敵にしていて、単身突っ込んでいってケンカを売った。
チャージャーはイヤな奴だから、とにかくやっつければいいと思っていた。
味方負担の迷惑者だった。

それでもA-まで行けたのは奇跡だったと思う。

陰で「あのバカZAP〜!!」っていつもキレられてたはずだ。

次に、対面が弱いから強くなりたいと考えた。
そうだ、エイムが良くなればいいんだ!(そこ、ツッコミは入れないように)
エイムの上達方法をネットで調べる。
「シャプマはインク拡散が0だから、それで当てられるようになればいい」、そんな記事を見つけた。
よし!赤ZAPを上手く使うためにシャプマを持とう!(うん、わかるよ、でもツッコミは入れないで)

練習のため、と言いつつ持ったシャプマ。
サブはキューバン、スペシャルはキューバンのボムラ。
ボムが苦手なのに、サブスペがボムの盛り合わせというブキと私は向き合うことになった。

シャプマは塗りもキレイにできるけど、エイムが合わないと死ぬ。
サブのキューバンさえも持て余す有様で、途方に暮れたけど、ボムラは強かった。
一度吐けばエリアを制圧できる。
エイム練習と一緒に、効率よくエリアが取れるボムの投げ方も研究するようになった。

敵を近づかせないように投げること、敵を囲んだり、壁に追い詰めて屠るやり方などなど。
初めてボムが楽しいと思った。投げるだけで敵が死ぬ。

ボムって楽しい!ヒャッハー!!

ボマーの誕生である。

あれだけ苦手意識が強かったボムが、頼れる味方になった。
キューバンボムラが楽しくなって、プライムベリーを使ったりもした。
そのくらいボムを投げまくっていた。


体験と言えば、私はアクションゲームが苦手で。
どのくらいヘタかというと、スーパーマリオの1-1、最初のクリボーで死ぬレベル。
踏み潰そうとタイミングを見計らっているのに、気づけば死んでいる。
妹や弟に「Bダッシュで近づいて、ジャンプしてつぶせ」と言われ、Bダッシュしたらそのままクリボーに激突する。
どうにか先に進めても、キャラ一人分の隙間に落ちる。
マリオが『気をつけ』の姿勢のまま、スコーンと落ちていくのだ。
なので、マリオはクリアしたことがない。

イカでも、それはもういろいろやらかしていて。マヒマヒで島を飛び移るときにナチュラルに水没したり、1ブロック分の段差を乗り越えられなかったり。
段差に引っかかって逃げられずに死んだりするのもよくあること。
さらに、ヒーローモードでもキャラ一人分の幅の通路が怖くて歩けなかった。

とにかく思ったとおりにイカちゃんを動かせない。
だから、平坦なステージが好きだった。

そんな体験も小説のネタにした。
ミオは私を投影しているキャラだ。

考え方も、頑固でいじっぱりなところも、高所恐怖症なところも、キャラコンがヘタなところも。

必死にがんばるミオを書きながら、私も自分を鼓舞していた。


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