生湯葉 シホ

コソコソ読んでください

「男であることをやめたい」と友だちは言う

最近、周りの男友だちが「男であることをやめたい」とよく言う。
そこからもっと進んで、自分の性別がめちゃくちゃムカつくと言う人や、常に漠然とした加害者意識を持っている、という人もいる。
そういうことを言う友だちはみんな、私にとっては、やさしくて内省的な人たちに見える。

「神さまのご加護」にされてた問題

仮想敵をあえてつくってそれを叩くみたいな抽象的な話はしたくないので、自分自身と周りの話をする。

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ずっと使ってたヘッダーが自分でもなんの画像だか分からなかったので刺し身に変更しました。

けんかして思ったこと

夫と珍しく言い合いになった。ある飲み会に夫が私を誘い、私がそれを断ったのが原因だった。

知らない人しか来ないし共通の話題があるとも思えないから、というのが私がその会に猛烈に行きたくない理由だったが、幹事のかたも気を遣うよ、とか、こちらもなにか持っていかなきゃいけないし、みたいなそれっぽい言い訳をいちおう2、3並べたあと、ついに面倒になって「無理、会いたくない、ひとりで行ってきて」と吐き捨てて居間

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生湯葉はなにをしているのか(書いてきた文章まとめ)

Webで、そしてごくまれにWeb以外で文章を書かせてもらう機会が増えてくるにしたがって、「お前はいったい何者なのか」と問われるケースが少しずつ出てまいりました。

そろそろ書いた文章をまとめておいたほうがわかりやすいかな、と思ったので、このnoteで振り返りつつザーッと紹介しますね。

ポートフォリオと呼ぶにはちょっと雑多だと思うのですが、これまで私の文章を読んでくださっていた方も初めての方も、お

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いつかくる最後のことをいつも考えている

大好きだったアーティストの舞台に初めて行った高1の夏休み、ひどい雷雨で帰りの電車が止まった。仕方なく、一緒に行った友達と劇場近くのマックに入って運転の再開を待った。

舞台は、正直に言えば期待していたほどには面白くなかった。それでも、憧れの人がついさっきまで通路を挟んで目の前のステージに立っていたという記憶は、私を興奮させるには十分だった。

舞台が明転した直後、手品のように現れた主演の彼が、最初

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幻は年を取らない

ある晩、歌人の木下侑介さんから「“この世に存在しない歌集”の展示を、期間限定で行います」というメールがきた。聞けば聞くほど面白そうだったので、展示に先がけてその(まだ存在しない)歌集の書評を書かせていただいた。

木下さんの短歌は『食器と食パンとペン』(安福望)や『短歌ください』(穂村弘)などに載っていて、前からすごく好きだった。「夏」が印象的に出てくる歌を詠む方なので夏が好きなんだろうと思ってい

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