もう、いいかな。

女性用風俗を知ったあと、というか推しピ❤️さんに初めて施術をしてもらったあとにキヨトと会う機会があった。

今キヨトは地元から離れた街で働いていて、年末年始やお盆などで帰ってきたときに会っては体を重ねていた。
彼が結婚したい人がいる。と言った時も会ってお互いを貪りあった時だし、その相手に親との顔合わせをドタキャンされて荒れている彼のはけ口になったこともあった。
何やかやで10年くらいズルズル付き合ってて、彼は多分このままズルズルできると思っているかもしれない。

ただあたしが変わってしまった。

そのことをキヨトに言うつもりはない。

なぜ彼と結婚しなかったのかと考える。
子どももできたのに。
その頃は気づいていても認めたくなかったキヨトの性格が心の奥底でどうしても許せなかったからかもしれない。

歯に衣着せぬ、物事を一刀両断できるのは美点だとは思う。
ただそれも含めて彼は自分が大好きで自分が一番なのだと先日会ったときに痛感した。
私も自分が大好きなところはある。結構似た者同士だと思う。思うが。

二回目勃たなかったのを人のせいにすんな。薬飲まなきゃ持ちが悪いってわかってるなら大人しく飲んどけよ。…とは本人目の前にしては言えない。
プライドを傷つけられたときの反応が目に見えてわかるから。
話していて仕事のグチが出たときに「いや俺だって〜」とこっちの話は聞かずに自分の話をする。
キヨトは私に甘えてるんだろうな、とは思う。私は何を言っても相当のことがない限り怒らないから。
怒らないのは、そもそも諦めてるからだよ…。

腑に落ちた瞬間、早く切り上げて別の誰かに会いたくなった。
即メンでいい。最近気になってた新規ピさんは開いてるかな、とかよぎって、私は追加オーダーをせずに帰る、と言っていた。

キヨトはわざわざ私に会いに来てくれたことがわかっていたけど、止められなかった。

ちなみに即メンについては彼に駅どころか普段しない電車に乗り込むところまで見送られたため実行できず…。なんとも不満だらけな展開に。
ちなみに数日後、この前はどうした?と聞かれたから体調悪かったみたい…ごめんね〜とさらっと嘘をついた。

もういいかな。
会うことはあるだろうけどこちらからはアプローチしない。
見切りをつけた相手への冷酷さは認識してるけど、ここまで一気に(多分1時間位)冷めるもんなんだ…と急速冷凍した自分の心に苦笑いしてる。

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