誰かを思う時

歌が好き。歌うのも聞くのも好き。
誰かを思う時に必ずと言っていいほど頭の中のジュークボックスが様々な曲を選んでくれる。

家族旅行中の朝、誰も起きてこないタイミングで、私は彼とのお別れを知った。

明け方の君、という古い歌を思い出す。
チャゲアスのアルバムに入っている割と好きな歌なのだが…。
会っていた時に感じたあの愛おしさや彼のぬくもり、ふとした時の笑顔、真剣な横顔。そんないろんなものが曲とともに溢れてきた。

事前に聞かされていた私ですらこんなに苦しい。
おそらく彼のリピーターさんたちはみんな事前に聞かされているであろうとは思うけれども。
知らなかった人はショックだろうな…。

この1年と少しで劇的に変わった私自身。
彼との記憶は私の体に刻まれていて、いつでも声とともに思い出し、柔らかく包みこんでくれる。

本当に、楽しい思いをたくさんさせてくれてありがとう。
あなたがいなければ私は今でも自分を取り戻せずに苦しい思いをしていたと思います。
時々弱った私に手を差し伸べ、支えてくれ、たくさん話をしてくれて。

縁とかで片付けられない、私の人生における導き手として、存在してくれてありがとう。
あなたがいなければ知らない世界をたくさん見せてもらいました。

この先、どんな形になるのか全くわからないけれど。
トモさん。本当にお疲れ様でした。


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