おい!「その着せ替え人形は恋をする」見たor読んだ?????

え?見てもないし読んでないって??

https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B09PT916K6/ref=atv_dp_share_r_tw_118154ed41b24

じゃあ上のリンクから見てくれ。ぜんっぜん興味なかったのにアニメ見てコミックス全巻を読んでしまったんで。

パッとしない主人公×オタクに優しそうなギャルという作品にどうしても手が伸びなかったんだけど、Twitterを眺めていたらオタクたちがヒロインの喜多川のいいねorリツイートをするもんだからこれが気になって気になって夜しか眠れず、気づけば「えっ・・・待って・・・しゅきなんだが」とやられてしまった。どうしてこうなったのか。アニメから足が遠のき、この手の漫画もはっきり言って苦手だったはずが、早く次の土曜夜が来てほしい、続きを読みたいという気持ちが僕の心を掴んで離さない。


まず、「その着せ替え人形は恋をする」略して「着せ恋」とは、

五条新菜(ごじょうわかな)は雛人形の顔を作る
「頭師」を目指して修業中の男子高校生。
趣味や好きなものが同年代と違うせいでクラスに
馴染めない生活を送っていたある日、
いつも友人の輪の中心にいる喜多川海夢(きたがわまりん)
と思いもよらない接点が出来て……?

(https://magazine.jp.square-enix.com/yg/introduction/sonobisque/)

補足すると、主人公の五条は雛人形がすごく好きなんだけれども、幼いころに友達の女の子に「気持ち悪い!!」と言われたトラウマがあって、これを機になかなか好きなものを人に言えず、しまいには友達もいない、、、という、どこにでもいるぼっち高校生。ヒロインの喜多川は、クラスの中心で笑顔と元気を振りまく優しいギャル、だが実はエロゲやアニメが大好きなんだけど、この分野で分かり合える友達はいなくて・・・という対極なようで実は「好きなもの」に対する向き合い方に悶々としているようにも見える二人のラブコメである。

近年、ツインテツンデレヒロインに代わるオタク大好物女性キャラとして「オタクに優しいギャル」が勢力を拡大しているが、ワイはどうにもギャルヒロインが好きになれなかった。これは私が古いオタクだから、そして単にマンガやアニメへの見識のアップグレードをしていなかったから、な気もしなくはない。

でも、でもそんな斜め上からの見方は簡単に塗り替えられてしまった。

https://magazine.jp.square-enix.com/yg/tachiyomi/sonobisque_01/#p014

このヒロインの言葉が五条にも刺さったように、読者の胸にもガツンと来てしまうのだ。好きなものにひたむきに向き合い、安易に自らを犠牲にするのではなく自分のために、好きなもののために何をすべきかーーといった強めのメッセージは、想像していた「オタクに優しいギャルヒロイン」像と乖離していて、いい意味で裏切ってくる。そのサバサバ感という有効成分はこじれまくっているオタクの心に溶けて速攻で効き目が出てくる。高めの頭痛薬でもこんなにすぐ効かないぞ。

可愛ければいいのではない、その内面とかストーリーとかひっくるめて、ヒロインと鈍感主人公の可愛さが鮮明になって、ラブコメのおもしろさが生み出されるのではないだろうか。

ヒロインのビジュアルがツインテツンデレじゃなきゃだめとか、そんな理由でオメーはラブコメ読んでますか?読んでませんよね?という脳内ひろゆきに「強ええ、こいつ(着せ恋)強ええよ」と呂布カルマがボコボコにされたときみたいな返ししか見つからない。それぐらい2022年に出会ったマンガアニメにおいて衝撃を受けているのだ。

と、ネタバレに注意したうえでこのブログを書いているわけだが・・・・






アニメ5話の「喜多川さん・・・とてもきれいでした」ってつぶやく五条悟は完全に喜多川に向けて領域展開してるんですよ。

そんでね、あまりにも続きが気になって原作読んだけど「そのキャラになりきるために足りないものとは?」みたいな課題に真摯に向き合う五条勝の姿は、さすがネット人気投票1位なだけあるなと感嘆してしまうし、好きという気持ちを押し殺している喜多川が可愛すぎて笑っちゃう。いまこの原稿を書きながらオタクスマイルが出てしまうくらいにいい作品なので今すぐ(原稿を書いているのは着せ恋の放送開始数分前です)見てくれ。


まぁここまでの話を要約しまとね、キュンキュンキュンなんですわ


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