あまりにも良かったので 星街すいせいのアルバム「Still Still Stellar」の感想を今さら書かせてくれ

2021年がもう1か月を切るというのに、とても大事なことを見落としていた。

星街すいせいさんが今年に入ってからめちゃくちゃ曲を出してるのだ。アルバムも出しているし、そのタイミングと前後してTAKU INOUE氏とコラボとか音楽活動で活躍の幅が広がっている。

そして9月末に出た初のアルバム「Still Still Stellar」が驚きと可能性に満ち満ちていたわけで…

この1曲目よ。

ず~~~~っつとチキンスキンが止まらないわ
このStellar Stellar、星街すいせいさん作詞ということもあって、自分自身にまつわるワードがちりばめられている気がする。これまで表に出すことの無かった控えめな「僕」と、最後の「そうだ僕は星だった」には鳥の肌になってしまう。言えずにいたフレーズたちを、まるでTAKU INOUE氏が引き出していく。。。ほんとうにありがとう・・・ありがとう・・・TAKU INOUE・・・
Stellar Stellarからの流れで泣いちゃったのがNEXT COLOR PLANETなんですよ。
私は前環境大臣なのですが、いつかの配信で歌ってからずっと好きな曲であり、とても好きなんですよこの曲。決意表明的な「このままじゃね終われない」というワードになんだかこちらも励まされるし、「明日も会えるから」なんて言葉はVtuber視聴者にとっては刺さりまくりよ。

この2曲でお腹が腹八分目くらいかな~と思ったら、いろんな楽曲制作陣が考える「星街すいせいを通して打ち出したいもの」というでっかいお重がやってきた。腹がいくつあっても足りない。天球、彗星は夜を跨いでから始まる「いや~こういう側面もあるんですか」という様々な曲たちだ。天球はどこか寂しげな表情が楽曲を通して伝わってくる不思議な気持ちになる。
ラスサビ前の「天球で離ればなれ」ってもしかして「Thank you」とかかってない?いや、かかってますね(かかり気味)


低いベースからだんだんと雲間から街並みが見えるかのようにディストーションがきいたギター、シンセ、そして歌い出しという気持ちのよさ。非破壊検査のCMくらい気持ちいい。4曲目のGHOSTが。クールビューティーとはまた違うかっこよさがある。サビの「見えてるの僕が 僕のこの声が届いてる?」はなんだか『お化け』と『配信者』をかけているような気がする・・・「ゴーストみたいな私の存在に気づいてよ!!感じてよ!!」という強いパンチを聴くものに浴びせてくる。メイウェザーか???

この人何でもできんのかな・・・いやいやでもそんなに表現の幅に限界があるんじゃないかと思ったとこにバイバイレイニーよ。
いや急に雰囲気変わった。こんなことできんのかい…っておい!!ペンギンリサーチの堀江晶太さんじゃん!?
低いクールヴォイスからはじまりサビの伸びやかな声、かっこよすぎる。王子様かい。「ねえねえ一人だ」というサビにもあるように、ダンサブルでありながら決してカラフルな曲ではなく、色で言ったらまさしく鈍色(にびいろ)といったところか。リズムの心地よさによりすっごい横ステップしたくなる曲。たぶんこの曲を聴くと反復横とびの結果が良くなるはずです。

バイバイレイニーで横ステップしてたら自分勝手Dazzlingね。
転調の激しさといいジェットコースターみたいで首がやられないように気を付けたいところ。これで1つの曲って、てんやのオールスター天丼かい!(っていう例え方あんまり好きではないが、これしか言いようがない)。気になるのは、「キミを夢中に」「デート中によそ見なんか許さない」など、めちゃくちゃ乙女なラブソングで、これまでと打って変わって一人称が「私」になるとこにドッキドキしちゃった…

動悸を抑えるために救心飲もうと思ったらBlueroseで心停止しちゃった。
ヤダもう何これすっごいかわいくない???おばさんびっくりしちゃって相席食堂よろしく一度止めちゃったわよ。「ねぇねぇ」のかわいさと「あなたのすべてを守る」からの「そばにいてね」ってなにこのサビ。
バイバイレイニーの「ねぇねぇ」とは全然違う「ねぇねぇ」にキュンキュンよ。ヒロアカあたりのジャンプ系アニメで、主人公たちの立ち絵が右から左に流れるみたいなエンディングが浮かぶ。

ハァ・・・いったん休憩しよう。ここでご存じ彼女の起点でもあるcometだ。
生まれ変わるなら都会のイケメン男子高生でもなく、魔法少女でもなく、KAWAIIFutureBaseの「ペヒィ」って鳴く豚になりたいんですけれども。
1枚のアルバムで彼女の表現の幅を見せつけられたと思っってたけど、そもそも努力の結晶がギュッと凝縮されているんじゃない~~?「私のこと見ていてね」って…見るよこんな結晶見せられちゃあ…


気づいたらアルバムの楽曲はもう後半を過ぎて、Andromedaが流れてくるわけ。ピアノ主体の落ち着きある曲にゆっくり左右に手を振ってしまった。
何かしらの映画のエンドロールで流れて、映画を見終えて感想を誰かに伝えるまでのあの刹那に、この曲を聴きたいと思う。単館上映映画の主題歌として使われてた気がするんだけどYoutubeにその予告出てこないなぁ…
この曲で映画一本見終わった後みたいな充実感を感じることができる。


ほっとしてたらJe t'aime。よ。さっきまで手が左右にゆっくり動いてたんだけど今度は体が左右に動いてる。なんでフランス語文法の後に句読点がつくのか という謎はあるがもっと謎なのは歌詞ね。「この瞬間ロンリー誤魔化す」って何??語感はすっごくいいので全く違和感はないのだけど。実は狂った世界からの脱出を企むみたいな話なのかこれ…いや

なんて考えごとしてたらStarry Jetの気流に飲み込まれてしまった。
シンセや金管楽器達の主張が強くてすっごい元気になれそうな曲。いや全部元気になるんだけどさ。「作詞:こだまさおり」ゑ?????驚きのあまり歴史的仮名遣いが出てしまいました。心よりお詫び申し上げます。
め~~~~~~ちゃくちゃライブの最後とかにやってほしすぎる曲。星街すいせいさんが手を左右に振って観客が同様に横に手を振るライブが見える。
始発前のもう何もかもどうでもよくなった時間帯に聴きたい。オール明けの朝っていつもの朝と違うよな…オールなんていつしたんだろう

いやーラストに飾るにほんといい曲でね・・・ってとこで駆けろがギュイーンと入ってきた。ジャリッジャリのギターとすいちゃんが雨のグラウンドで歌い出したぞ。
おい!!!オール明けの朝がどうとか知らんわ!走れ走れ!!!!!って後ろから自転車で追いかけられてる。助けてくれ。
気づいたんですけど「作詞・作曲・編曲:みきとP」ぺ???? 2020年の夜を駆けるソングがYOASOBIの「夜に駆ける」だとしたら2021年はこれです。アンコールとかで歌って欲しいな…


と感動していたらライブを見忘れていました・・・

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