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2021年の忘れ物、「わためのうた Vol.2」を聴いてこれを初夢としたい

年を明けてもう三週間近く経ったが、私はいまだ2021年に後ろ髪をひかれている。終わってない確定申告のせいか、それとも締め切りをとうに過ぎた原稿か、あるいは年末に会えずじまいだった友人か、、、、

すべて違う。

「わためのうた Vol.2」を聴かずに年を越したことだ。期待に胸を躍らせていたのにあまりの多忙ですっかり忘れていた。Vol.1が自己紹介的アルバムだったわけだけれども、そこからどんな形になっているのだろうか。愛昧ショコラーテで見せたかわいさや様々なカバー曲で表現してきた大人っぽさはどうなったのか、このアルバムを聴かずして2022年は迎えられない。1曲1曲を噛みしめながら聴くことで、やっと、心から「あけましておめでとうございます」って言える気がする。もう21日だけど。


01.おはようのうた
やさしいピアノとご機嫌なツインペダルとシンセから始まってしまうことに、まるですべてを分かりきったようでうわべしか理解していないニワカオタク特有の笑みを浮かべてしまった。あれ・・・?曲名と曲が一致してないわけじゃないんだけど、Vol.1で見せてきた「○○のうた」とはベクトルが違う。だがそれがいい。Vol.1にあったキャラソンめいた歌詞と思いきや実はそうでもなかったり、この曲がVol.1とVol.2をつなぐブリッジ、架け橋なのではないか。


02.mayday,mayday
うわ~~~~~かっこい。もうやられちゃった。メェメェ言うてると思ったらMaydayでしたわ。助けてって・・・そういうことなのね、と一人で勝手に「「理解」」してしまいました。激しめボカロックと思いきや緩急もあるし、カッコよさだけでなくちょっとアダルティな側面も見せてくる。橋を渡ったらこんな景色が見えるとは思わなかった。


03.キミだけのメロディ
優しさ見せてくるじゃん。曲から母性出てませんか?ってくらいやさしい。あったけぇピアノ、響くメロディ…
でもなんだか別れの曲にも聞こえてしまうのは私だけか。ワイルドスピードSKY MISSIONのラストシーンよろしく、さよならも言わずに行ってしまう仲間、でも物語は続いていく、この物語の上で私は歌い続けるよ、という意思も見え隠れしている気がする。超個人的な意見だが。


04.sweet night, sweet time…
うっわかわいい~~~…、メロディにのせてこんなにかわいく歌えるんだ・・・やっべ・・・ 子守歌だと思ってたら全然寝かせてくれないじゃん。わためちゃんKAWAIIFUTUREBASE似合うと思うのよアタシ。これまでのボカロック的なところからすごく離れた、地球に似た惑星からお届けしているじゃないですか。甘い歌声はスーパーで売ってた鬼滅の刃カレーより甘く、まるで夢を見ているようで…あれ??もしかしてここは夢の中か・・・?


05.ゼロの足跡
こんな夢を見た。
百年待っていてくださいといわれたものだから待ったところ、花弁が開き、百年がたっていたことを知った。
壮大な曲調に寂しさやいつか迎える「終わり」をじっと見つめるような歌詞。ヒロインが死ぬタイプのアニメで使われていそうな、別れをまっすぐに歌った曲。「ゼロになる」「いつか消える世界」「そこに記す足跡」って・・・そんな・・・


06.Everlasting Soul
誰かに頭をたたかれて起こされたと思ったらシンフォギアの続編みたいな夢が始まった。打って変わって目が覚めるようなテンポと曲調。「唄う心は死なない」「まだ希望は死なない」とか主人公みたいなこというじゃんカッコよ…カッコ井・・・
ゼロの足跡が静かな別れの歌だとしたらEverlasting Soulは屍を乗り越えて行く、たくましさが伝わってくる。ん…?なんか曲を追うごとに強くなってない?


07.Holidays!
そうそう。ワイはあいつと一緒に住んでるんだけど、休日は一緒にだらけて代わり映えしない一日なのよ。この休日の過ごし方、人に話せるほど面白くないし恥ずかしいっていうか、こんな日がプレシャスなデイだなんて噛みしめたことなかったな。やっぱ感謝、伝えなきゃn・・・


・・・一人さみしく昼過ぎまで寝て競馬行って負けてネット見て酒飲んで寝るだけだわ。


08.御伽の詩と永久なるミライ
初めて聴いたのに懐かしい気持ちになった。2000年代後半~10年代前半JPOP、踏み込んで言えばいきも●がかりのような日本語でしっかりと強めのメッセージを訴えかけてくる。青春時代の陰鬱な心に手を差し伸べてくるやさしいピアノたち。ラスサビ前の「ちょっと長くない??」っていうギターソロ、ストリングス部隊大活躍、急に静かになるとこ、どれも愛おしい。あれ・・・やってた?ラジオでこの曲が流れて、センター試験直前で思わず泣いてしまった、10年前の記憶がまぶたの裏に浮かんでくるんですけど…これも夢?


09.RAINBOW
今日も明日も輝ける前向き元気元気ダンシングソング過ぎる。固定カメラでデッカイ噴水の前から女子高生2人が踊ってそう。曲調はほぼコード進行が変わらないことがとてもGOODなんですけどもこれ実は、前向きソングの強いメッセージをダイレクトに伝える立役者になっている気がしませんか?
「よーいどんで僕は変わる」の裏で響く時計の秒針、ライブとかでこのタイミングで新衣装お披露目したりとかするのかな… 


10.My song
目が覚め、代わり映えのしないいつもの朝が来る。「また一日が始まってしまった」という事実から逃げたいからか、あるいはさっきまで見ていた夢の続きを見たいからか、もう少しだけ寝かせてくれと心の底から強く思ってしまう。布団から出れば怒りや絶望に不安、理想とかけ離れた現実が待っている。世界は自分が思っている以上に優しくない。

でも、やるしかないだろうと背中を強く押してくれるんだ。






11.ししわたクッキング feat. 獅白ぼたん
ポイポイに、「こういうのでいいんだよこういうので」と思わず井之頭五郎になってしまった。注記しておきたいのは、これは何かの曲と比較しているわけではないし、この曲が一番いいとかっていう話をしたいわけでは無い。井之頭五郎もそういう意味で言った気がする。
電波ソング特有のいろんな曲ごっちゃ煮が、2人のかわいさという味を引き出している。合わせだしにコンソメ入れてもうまくなることがあるんですよ。そう、この2人ならね。

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