サルトルの笛

「魔法、使い、とな···?」
「うん!絶対、何かある!!絶対、コイツ、何かに狙われとる!!」
「落ち着くのじゃ!!にぃに!!何処に行くのか?!」
「こっちや!!爺ちゃん!!アイツが撃たれた所、これ、何?····」
そこには、木の枝とマントローブが落ちてあった。
「···杖···?」
その時、老人は頭をピキンッと唸らせた。
「···まさか、魔法省が、動いたのか···?」
「魔法省?!!?ウソやろ?!魔法なんて、あんの?!ウソやろ?!」
「ある。儂が昔、エミタノールというお薬を貰った時じゃ。ある、十河のご子息さんから病気を治す為での。」
「···何の、病気やったん。それって。」
「···全身雁だったのじゃ。」
「全身癌?!?!大丈夫なん?!爺ちゃん達って?!何であそこにおったん?!マジで?!」
「落ち着くのじゃ。落ち着け、にぃちゃん。大丈夫じゃ。ここに、この通りおるじゃろ。この子が···。」
「う、うん···。マジで、悪かった。それで、どうしたん?」
「そのエミタノールというお薬はの。後に、その時は、有名では、無くての。合法紛いの麻薬テスターとされておったのだが、後に、凄いお薬として、国中が栄えたのじゃ。」
「もしかして、ファジリックファクタスのこと、言っとん?マジで?」
「··おぉ!!そうじゃ!ファジリックファクタスという!」
「···魔法省が動いたって、本当のことやったん?!マジで言っとん?マジで!?」
「あの時、儂は見たのじゃ。そのお薬を何処で売っているか、言われた事があった。長いローブを着た格好での。夏なのに何と暑い格好か、と、想った程じゃ、」
「···この、ローブって事···?」
「···まぁ、似たような、もの、なのかのぉ?一瞬じゃったからのぉ···。」
「···杖って、こと?これって···」
「···どうして、魔法使いがいるとか、言っておったのじゃ?」 
「有難う!!マジで、助かる!!この、手紙やってん。」 
「···これ、ホグワーツというのかのぉ?初めて、聞くのぉ···。」
「何が、あるん?そこに。マジで、恐っそろしいねんけど···。前、この前やねんけど、ここの俺達の家を乗っ取ろうとした奴がおって、ソイツを追い出した後やったから、恐くて俺等って。」
「そうか、そうか、もう、大丈夫だからの。大丈夫、大丈夫。」
その瞬間、大きなブザー音が周りの空気を妨げた。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?