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「がんこ本舗」代表“きむちん” こと 木村正宏さん

「輝く太陽によって育まれた”生命の多様性"と"生命の起源である海”を守ることが、この星の未来の可能性を回復させる!」そんな熱い意志で、水環境改善につながる生活用品の開発・製造をしている『がんこ本舗』代表“きむちん”こと木村正宏さんにお話を伺いました。

きむちんのプロフィール
出身地:愛媛県 
活動地域:福岡県
経歴
・小学生の頃から発明家
・プロの登山家(ヒマラヤにて日本人初登頂2回公式記録あり)
・常に自然と密接な生活を続けるうち、空、山、川、海、人間の体内とすべてに通じる水が汚染されている現実を目の当たりにし、18歳で環境運動をスタート
・世界で初めて濯ぎ1回型の洗濯洗剤を開発。

現在の活動
次世代型洗剤の研究と高品質維持の生産体制をとる「がんこ本舗」の代表。常に関わったすべての人と自然がhappyになる方法を追及した商品開発を行っている。一切営業をしないスタイルにも関わらず会社の売上は創業から27年間連続で成長を続けており、多くの人を魅了する商品を生み出し続けている。
18歳の時からはじめたゴミ拾い活動は42年目。
富士山の神主でもある。

座右の銘:エコよりニコッ♪

1人の100歩でなく、これからは100人の一歩。

Q : どんな心の在り方や認識の変化が今のご活躍に繋がっていますか?

 僕は幼い頃からとにかく全てを知りたくて、「この数式を発見した人は、どんなシチュエーションでどんな気持ちの時にこれを発見したんだろう?」とか、そんなことを考える子どもでした。そんな風に追求していったら、小学生で高校数学を解くまでになって、周りからは神童扱いされるようになりました。
 ただ、ある時、こういう1人の100歩だけでは限界だと思ったんですね。
例えば、僕の息子・娘で、小学校1年生と3年生になる子らには、その子らの子ども達に対して「自分が何かを与えてあげたい」と思っても、僕が関われる範囲には限界がある。与えてあげられるとすれば、今の子ども達を通じてしか与えられない。だから、いつもそこまで先を考えて、今目の前にいる子ども達に対しての言葉や行動を選ぶようにしています。
 それは社内でも一緒。会社を創った時は今後300年のことを考えました。「きむちんは自分と遠い存在で、いつもシンボリックで、社内でも突拍子もないことをしてる」ってみんなに思われることが今までは良かったかもしれないけど、これから先を考えた時にはこれは良くない。
いつまでもトップで走り続けられる体力があるかどうかも分からないし、20年後は生きていないかもしれない。だから社員には、「とにかくどんどん相談してくれ!そうしたら持っているもの全部をわけ与えたい!」っていうことをたくさん言っています。
 1人の100歩でなく、みんなの一歩というものを大事にしたい。
だって、日本全体が変わらないと。
自分だけ変わっても意味がないので、日本全体の底上げをしたいんです。


好奇心を持って行動してみることが大事

Q : AIが活躍する時代に求められるニーズは何だと思いますか?

 うちは工場で機械をたくさん使っていますから、「これからどんどんAI化されていくと思うよ」って社員には言っています。
ただAIは、どう働くかを人間がリクエストしてあげないと、どう働いていいかがわからない。つまり人間がAIを教育しないといけない訳ですが、教育は教養がないとできない。
教養というのは知識だけじゃなくて、知識を活用して実際に動いてみる体験が必要なんです。知識と体験が合わさって教養になる。だから、情報を鵜呑みにせず、好奇心を持って自分でいろいろ行動してみることが大事だと思いますね。


人間がものすごい可能性を発揮する時代

Q : どんな美しい時代を創っていきたいですか?

きむちん 人間の可能性ってものすごいんです。

 僕はヒマラヤに登った時、あらゆる備えをした後に、ヒマラヤの神様に供物を捧げてお祈りをして、一度神様に命をあげたんです。
「すべて、もういいです。でも登りたいです」って。そうするといわゆる奇跡が次々に起きるんですね。
 クレバス(氷河や雪渓などに形成された深い割れ目)に雪が積もっていて傍からは見えないんだけど「ここに穴がある」って自分には見える。
 登っている最中に、急に金縛りで体が動かなくなって、「こんなところで止まってどうする!?」って思っても体が動かない。すると、雪崩がおきてちょうど僕の上にあった岩で雪崩が二手にわかれて命が助かる。
 またある時は、仲間の隊員が岸壁から滑落して両足骨折して、救出はできたんですが意識は回復せず、その後3日間くらいは食料がない状態で待つ危機的状況がありました。その時、なんと僕は幽体離脱を起こして、頂上まで行ってルートを確認して戻ってくるという不思議な体験をしました。戻ってきた瞬間、彼が意識を回復して、これからのことを相談しましょうとなって、「日の丸をどうしても頂上にあげてほしい」と言う仲間の願いに応えるべく僕が代表で1人で頂上まで行くことになった。それで1人で頂上まで登ったんですけど、一度幽体離脱の時にルートを見てるから、無事ヒマラヤ登頂に成功した。
 そういう神秘的な奇跡のような体験をさせられました。

記者 その奇跡的な体験は、きむちんが命をあげたからこそ起こった、いや、むしろ、きむちんのこの体の命に執着しない状態がその奇跡を起こしたようにも思えます。「命をあげる」って難しいことだと思うのですが、なぜそれが出来たんですか?

きむちん 
そう、あれは命をあげれないと無理です。なぜ命をあげれたかは、ヒマラヤだったから。だって死ぬ確率むちゃ高い。怪我するのも当たり前の世界。だから半端な覚悟では望めない。

記者 この体の命がなくなったとしても成し遂げたい意志と、自分の覚悟が先にあったってことですね。

きむちん そうですね。大自然というものがあって、私たちが生かされているんですね。大自然と私たちを分離することはできない。
そして、我々人間は生かされながらにしてものすっっっごい可能性を持ってる!と思います。AIと違って。
人類全員の意識が一つに本当になった時にできること、ありますよ。

 例えば、これは実験したくないけれど、地球をめがけて隕石が超高速で飛んで来たとして、全地球人が「本当にどうかお守り下さい!!」って本気で祈りをささげたら、隕石の軌道は変えることができるんじゃないかな。その可能性はありますよ。これは人間にしかできない。我々は神の一部ですし、一人ひとりの中に神がいますから、合わさればものすごいパワーがあるんです。

記者 ある意味、今は世界中でいろんな問題が起こっていて、核戦争の危機もあるし、AIの進化により人間の尊厳性破壊を叫ぶ人もいて、そういった側面からみたら、隕石が地球に向かって飛んできているのと同じような危機的な状況とも言えそうです。きむちんからみたら、こういう状況は人間が一体となってすごい可能性を発揮するチャンスとも言えるのでしょうか?

きむちん そうですね。人間は実はすごい可能性があるんだ!っていうことをわかった時に、人間は変わっていくじゃないですか。一皮むけるというか。
 でも、70億以上いる人間の魂を「俺一人がやりまーす」っていっても無理。全員でやらないと無理。やっぱりこれからは100人の一歩ですね(笑)

記者 やはりこれからはみんなが変わる時代ですね。
貴重なお話、ありがとうございました。

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きむちんの活動については、こちらから↓↓

●がんこ本舗公式WEBサイト :http://www.gankohompo.com/


【編集後記】

インタビューの記者を担当した新原と草場です。
 きむちんのお話を伺って、人間は生死の恐怖を超えた覚悟ができた時、そして、人類全員がの意志が一体となった時、私たちが日常使っていない、人間の可能性が目覚めるんだと思い、未知なる人間の可能性にワクワクしました。
 きむちんの生き方は、まさに人間本来の可能性と尊厳に確信を抱き、今からの時代をリードしていく希望のメッセンジャーそのものだと思いました。きむちん、ありがとうございました!

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この記事は、リライズ・ニュースマガジン “美しい時代を創る人達” にも掲載されています。
https://note.mu/19960301/m/m891c62a08b36

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