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清められた場に神が宿る、日本のおもてなし精神から生まれる清掃文化を世界に発信する、ベンチャー企業家 “梅村真行”さん

『清掃』の控えめなイメージを脚光を浴びる花形へ。 「日本の美しさ」を仕事に変え、これからの時代に必要な日本の精神を世界に届けようと日々邁進し続ける 株式会社グローバルゲイツ 代表取締役会長 梅村真行さんに話を伺いました。

梅村真行さんのプロフィール

出身地:福岡県北九州市
活動地域:日本、台湾、韓国、ミャンマー、モンゴル、アメリカ、シンガポール
経歴
18歳で福岡から上京し大学へ進学。
22歳の時、ホテル経営学、ホスピタリティマネージメントを学ぶ為に単身でニューヨーク大学に留学。

大学卒業後 すぐにホテルに勤務せずに一番ホテルのお仕事に関係の深い旅行代理店であるジャルパックニューヨーク支店に勤務。
その1年半後、バイリンガル人材700人中の1人としてセゾングループに入社し、ヨコハマグランドインターコンチネンタルホテルの立上げやインターコンチネンタルホテルでのアジアパシフィック地区担当セールスマネージャーの役目を担う。

30歳の時、激務から身体を壊して福岡へ帰郷。
2007年、『日本のすばらしいサービスや商品を世界へ売る』会社として現(株)グローバルゲイツを立ち上げる。

JR九州様が蛍光灯がよく切れて困るという声から、蛍光灯のLEDを世界で初めてつくり、新参者は受け入れない厳しい業界の中で斬新な発想から販路を開拓し、Mr.LEDと呼ばれるようになる。

2013年12月に倒産した会社のスタッフを頼まれて引取った事が、現在の事業のきっかけとなる。

現在の職業および活動:学生時代学んだホテル経営学を生かし、世界で初の「ホテルハウスキーピング業務代行サービス」を展開すると共に、多国籍化する日本の職場内で異文化マネジメントが出来る管理職の育成を行う。

座右の銘:「迷ったらGo!」 迷うということはやりたいということの証。


清掃する感覚は日本が一番

Q.どのような夢やビジョンをお持ちですか?

梅村真行さん(以下、梅村 敬称略):

日本の独特な文化である『清掃』で世界一になることです。キチッと清掃をきれいにすることは、世界中いつの時代にも必ず必要とされる技術です。
父親がサービス業を営んでいた影響から、サービス業のトップを担いたい思いもあり、ホテルに特化した清掃の仕事を通して、日本の独自の文化を世界に広げることにチャレンジしています。誰もがやらないことを極めたいと、世界で初めてホテルハウスキーピングマネージメントというジャンルを開拓し事業展開をしました。

『キチッとする』という意味合いの言葉は外国にはありません。清掃する感覚は日本が一番なんです。キチッと清掃をきれいにすることによって、いろんな考え方も変わっていきます。
ニューヨーク、パリ、ハワイ、ドバイなどハイクォリティーを望む地域ほどホテルの清掃のニーズが高く、社員の人材育成とマーネージメントに力を入れています。正社員は現在64名で全員が日本語を含む2か国語以上を話します。800名のパートさんの最年長は72歳が在籍しており、世界11か国のスタッフがいらっしゃいます。
清められた場に神が宿るという精神から生まれる、日本の独特な文化を日本から世界に広げていきたい。そこに若者の目がいってくれたら嬉しいと思っています。

記者:素晴らしいビジョンですね!日本のお掃除の精神性は、世界でも人気があると聞いています。日本の企業として、すごく価値ある動きをされていると感動です!

すべては人の採用と教育にあり

Q.それを具現化するために、どんな目標計画を立てていますか?

梅村:①仕事が国境の壁を越える突破口として担える様に、2019年に、誰もが気軽に学べる様に1日コースと3日コースが受講出来るホテルの清掃専門学校を日本とミャンマーに開校します。

②現在営業所は、東京、神奈川、千葉、北海道,の4拠点ですが、今年は、福岡、沖縄、京都、名古屋、台湾、ミャンマー、米国ハワイに営業所を設ける予定です。

③本社ではPR・経理・人事・などスクールや塾など教育経営のスペシャリスト、フランチャイズ本部の経験がある人材な中途採用で30名の正社員を募集しています。今も、無から有をつくりだすことにワクワクするメンバーを180人探すために、一人ひとり世界中で会ってヘッドハンティングしています。

またホテルのフロア単位で清掃が出来るフランチャイズをスタート致します。これにより熟年女性も個人事業主として独立出来る様な仕組みを作りたいと思います。

④2020年は海外へ拡大。2022年に上場を目標にしています。そこから我々の展開がスタート致します。 

記者:お聞きすればするほど、完成度の高い構想に驚きです!社員やスタッフの方々が、すごくモチベーションをもたれていらっしゃるイメージが湧いてきます。

人がいなければ始まらない

Q.その目標や計画に対し、どのような活動指針や、日々の基本活動を心がけていらっしゃいますか?

梅村:1日1日を精一杯生きたいと思っています。

人生は全て、自分自身の決断の結果が今の自分ということになります。だから目の前のことをキッチリ一生懸命やる、その積み重ねが大切で、テクニックはないと思います。1日1日悔いが残らないよう思い切って言う、行動することです。

社員にも常に『お客様からクレームを言われても落ち込まずにそれをチャンスと思い一所懸命対応する事。必ず道は開けます。人生は全て自分自身が決断をしてます。その結果が今の自分です。』と話しています。

そして、すべては人がいなければ始まらないと思います。いいプラン、いいアイディアはいっぱいありますが、シナリオができたら主人公は誰、キャストは誰なのか。だから、これで世界一になろうや!という自分の思いで学生さんたちには話しをしているんです。

「週刊ホテル・レストラン2月号」のPDF

記者:梅村さんのご経験からの気づきは、ひとつひとつかけがえのない宝物に感じられて、たくさんの若い方たちに梅村さんのお話しを聞いてもらいたいです!

人生のターニングポイント

Q.今の梅村さんになられるまでに、どんな人生のターニングポイントがあったと思われますか?そして、どのような発見や出会いがあったのですか?

梅村:22歳の時、サービス業の頂点であるホテル経営学、ホスピタリティマネージメントを本格的に学びたい!と思いました。日本には専門学校しかなかったけれど、スイスとアメリカには大学院までの教育があり、英語は全くわからない状態でしたが、アメリカのニューヨーク大学に行く決断をしました。

その時、周囲すべての人に反対される中で、母だけが「行ってこい」と。それで人生が変わりました。

たんか切って単身でアメリカに来たものの、英語が全くわからず、手持ちのお金が一銭も無くなり、公園で寝ていたら、通り掛かった日本人のおじさんが「お前なにやってるんだ」と、家にタダで泊まらせてくれました。そのおじさんは、寿司屋「牛浜」の寿司職人で、2ヶ月間も寿司をタダで食べさせてくれたり、周りにいたおばちゃん達も色々面倒を見てくれました。その間に学校の入学手続きや銀行口座手続きが出来て、本当にお世話になりました。

記者:梅村さんには、これ以外にも素晴らしいエピソードがあるとお聞きしています。限界がある状態から、究極の気づきをされて次々とバージョンアップされていく梅村さんの、これからのご活躍が本当に楽しみです。

むしろ失敗事例をたくさん聞いた方がいい

Q、最後に、ぜひ読者の皆さんに向けて、一言お願いします。

梅村:日本は失敗したら立ち上がれない文化ですが、私が経験から思うのは、むしろ失敗事例をたくさん聞いた方がいい。成功も失敗も伝えていくことが大切だと思います。そして若い人を育てていく、私もそのステージに入らなければいけないと思っています。

今回このような取材を頂きありがとうございます。心から感謝申し上げます。これを機会に沢山の方々が弊社に興味を持って頂き、再就職や新卒採用にプラスになる事を期待しています。

記者:梅村さんのお話を聞けば聞くほど、日本そして世界中の潜在的に可能性を秘めている若者たちに、新しい世界への扉を開くチャンスをつくってあげようと、常に深い愛情をもって限界突破されているイメージがひろがります。ぜひ日本と世界の未来のために、たくさんの若者に梅村さんと出会っていただきたいです。

本日はお忙しい中、貴重なお時間を本当にありがとうございました!


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【編集後記】
インタビューの記者を担当した松岡です。梅村さんをご紹介いただいた岡村美智子さんに、心から感謝しています。
2019年のスタートに相応しい、日本の底力を世界に表現できる素晴らしい方とのご縁に、東京オリンピック2020年を目前にしたこのタイミングでの必然性を感じざるを得ません。
ぜひ、梅村さんがひろく時代に影響力をもってご活躍されるよう応援させていただきたいと思っています!

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この記事はリライズ・ニュースマガジン“美しい時代を創る人達”にも掲載されています。
https://note.mu/19960301/m/m891c62a08b36

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