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年末のご挨拶とちはやふる基金2023の振り返り

数ふれば 我が身に積もる 年月を
送り迎ふと なに急ぐらむ
平兼盛 拾遺和歌集

小倉百人一首の40番「しのぶれど~」の作者である平兼盛が、「どうして年末はこうもあくせくしてしまうのかなぁ」と詠んだと言われているこの歌。
千年前のひとびとも年の瀬の気ぜわしさは今と変わらないんですね。暮れを目前になんとなくそわそわした気持ちの今日は、ちはやふる基金の2023年を振り返ってみたいと思います。

大会支援について

2023年に基金が支援した大会数は21大会。ほぼ毎月支援を行うことができました。

支援の方法は、大会協賛会場費・大会役員報酬などの金銭的支援参加賞・入賞賞品などの物的支援など様々です。中でも、参加賞として提供している非売品のクリアファイルは「大会参加者から大変喜ばれている」との声を頂戴しています。

競技かるた界のトップ選手が集う「ちはやふる小倉山杯」から、未経験者や初心者を対象とした「決まり字百人一首大会」まで、幅広いレベルの選手が競技かるたに親しみ、活躍できる場づくりに支援・協力できたことに大きな意義を感じています。
また「鹿角市かるた大会」や「第1回アゼリア・カップ」など、自治体が主催となる大会の支援を通じて、地域での競技かるた文化の普及推進活動の一助になれたことを、大変嬉しく思っています。

このほか来賓としてご招待いただいた大会もあります。それらは上記に掲載していないので、基金が関わった大会数はさらに多いものとなります。

個人的にとても思い出深いのが「第45回高校選手権大会」と「かごしま総文」。大会準備期間から会期中もずっと現地にいられたので、運営に携わる方々と直接お話しでき、その献身をすぐそばで見ることができたのはとても貴重な経験でした。

ご寄付について

これらの大会支援を行えるのは、日頃より応援・ご支援してくださる寄付者さまの存在があってこそです。

設立から丸4年になりますが、その間にご寄付をいただいた方は1000名を超えました。
2023年12月現在、160名以上の方にマンスリーサポーターとして、継続的なご支援をいただいております。

ご支援をいただいているのは、競技かるたに関わる方、漫画ちはやふるのファンの方、子どもが競技かるたをやっているんですという保護者の方、百人一首が好きなんですという方、競技かるたにも百人一首にも全く縁がないのだけれどメディアを通じてかるた選手の頑張る姿を見て応援したくなったという方もいらっしゃいます。

寄付者さまお一人お一人が、唯一無二の想いをもって寄付をしてくださっていることをしっかり受け止め、大切に支援につなげていきたいと思っています。
2024年は寄付者さまの声も聞かせていただき、みなさんにお伝えしたいです。

チャリティーグッズ販売について

ご寄付でのご支援とともに基金の活動を支えてくださっているのが、チャリティーグッズを買って応援してくださるみなさまです。

ちはやふる基金カレンダーは毎年恒例となり、ただいま発売中の2024年版カレンダーもご好評をいただいております。(まだご購入いただけます!)

こうして毎年カレンダーを発売できるのも、これまでご購入いただいたみなさまのおかげです!

漫画ちはやふるのファンのみなさまに喜んでいただけるグッズを作り、その売り上げで競技かるたの世界を支援する。
異なる二つの世界の架け橋となり、そのどちらの立場の方にも喜んでもらえるチャリティーグッズ販売という活動は私たちにとってとても意味のあるものです。

それでもものを作って販売するのは難しいことも多く、うまくいかないこともたくさんあるのですが…。みなさまがSNSなどで発信してくれる「かわいい!」「ほしい!」という声に後押ししていただいています。

またネットショップでの販売がメインのグッズ販売ですが、今年は各地で開催されたちはやふる原画展への出店やかごしま総文での現地販売など、直接お客さまに商品を手に取っていただける機会を作れたことも良い思い出です。

まとめ

コロナ禍を乗り越えた今年は、これまで以上にたくさんのかるた関係者さまと関わり、いろいろなお話しを聞かせていただきました。
私たちの活動はみなさまの声を聞かないことには一歩も進めません。
こんなことがやりたいんだ、こんなことに困っているんだというみなさまの声を受け、ちはやふる基金としてできることを見つけ、役割をいただけた幸せな2023年でした。

関わってくださった競技かるた関係者さま、寄付やチャリティーグッズ購入でご支援をいただいたみなさまに心より御礼を申し上げます。
1年間お世話になりました。ありがとうございました。

2024年もみなさまの声に真摯に耳を傾け、私たちにできることをひとつひとつ積み重ねていきたいと思いますので、どうぞ引き続きよろしくお願いいたします。


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