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【潜入レポート!】第三回決まり字百人一首大会|大会に込められた思い

こんにちは。
ちはやふる基金スタッフです。
私たち基金はこの3月、多くの大会を支援させていただきました。

その一つが「決まり字百人一首大会」。
Karuta Clubが主催する超初心者向けの競技かるたイベントです。

3月24日(日)に第三回大会が開催されたということで、こっそり潜入させていただきました。大会の様子をレポートします!

また、スタッフとして動いていたKaruta Clubのなっちゃんさんにお話を伺いました。

最後には次回開催情報も。ぜひお読みいただき、大会のことを知っていただければと思います。


※この記事の写真はKaruta Clubさまから提供いただきました。

❶「決まり字百人一首大会」って?

「はじめてでも競技かるたを楽しめる」

大会コンセプトは「はじめての方でも競技かるたを楽しめる」。
百人一首を覚えていなかったり、ルールが分からなかったりしても、安心して参加できる超初心者向け競技かるたイベントです。

この大会の最大の特長は使う札。

決まり字百人一首」という特別な札を使って試合をするので、百人一首を覚えていなくても楽しめるんですね。

Karuta Club製作『決まり字百人一首』

また、公式ルールよりも使う札を減らしているので試合もコンパクトはじめての方でも取り組みやすいルールになっています。

参加者層のメインは小学生ですが、中高生・大学生・大人の方まで幅広い方が参加しています。

大会は2パート制。

前半は無料体験パート。事前申込なしで参加できるはじめての方向けパートです。

後半は大会パート。事前にエントリーした方が、初心者向けの特別ルールで優勝をめざします。


❷大会レポート

【爽快】札払い体験

会場をのぞいてみたら、ちょうど無料体験パートの札払い体験をやっていました。スタッフに教えてもらいながら、札を払い飛ばしている参加者たち。

使っている「決まり字百人一首」は競技用札(公式大会で使う札)と同じ素材で作られているので、とても丈夫。なので、思いっきり払い飛ばせるんですね!

「いいね!」と褒め上手なスタッフさん

【白熱】高校生VS名人の模範試合

札払い体験の後は模範試合。現役かるた部の高校生と川瀬名人によるミニ試合です。

ルール説明をしながら進めます。これなら、全くルールがわからない方が参加しても安心

みなさん目をキラキラさせています

参加者はみな、憧れの眼差しで試合に釘づけ。
各所から「早い…!」「すごい…!」といった声が上がっていたのが印象的でした。

ルール説明をする川瀬名人

【実感】ミニゲームで試し取り!

模範試合を見て「私もぼくも、実際にやってみたい!」となったところで、ミニゲームコーナー

完全初心者限定なので、肩ひじ張らずに楽しんでいる様子。それでも、はじめての試合なので、ちょっと緊張気味の参加者もいました。

スタッフの見守りも手厚くわからないことがあってもすぐに駆け寄っていました。

大会支援グッズの販売も

会場は二つに分かれています。一つが柔道場、もう一つが剣道場。柔道場では札払い体験や模範試合が行われますが、剣道場は参加者の控え室になっているようです。

…と思ったら!

こんなコーナーを見つけました。

大会支援グッズ販売コーナー

大会支援グッズの販売だそうです。売上は大会スタッフへの謝礼など、継続的な大会運営・Karuta Clubの活動資金に当てられるとのこと。

大会で使う「決まり字百人一首」も!
一番人気「かるたお守りくじ」
全1,500種類あるそうです

ちはやふる基金の発起人である末次由紀先生からの応援メッセージも発見しました!

一緒に写真を撮っている参加者さんも

川瀬名人の前にはサインの列もできていました。初心者の方からすると、強い選手は遠い憧れの存在。そんな方と気軽に触れ合ってお話しできる体験は「決まり字百人一首大会」の価値の一つだなあ、きっとかけがえのない思い出になるだろうなあと思いました。

サインを笑顔で渡す川瀬名人

大会がこれっきりの開催になっては本末転倒。競技かるたの世界を広げるための試行錯誤が見て取れました。

【いざ!】ドキドキの大会本番

開会式を挟んで、いよいよ大会パート。参加者64名、8名ずつのリーグに分かれます。勝っても負けても参加者はみな全3試合を行います。

先ほどのミニゲームとはまた違い、真剣モードのみなさん。自分が札を取った時に、周りで見守るお母さん・お父さんの方に視線を送る子どもたちが可愛らしかったです。

大会は子どもたちばかりではありません。

中高生や大学生、大人も参加。なんと、二人のお孫さんと参加されているおばあちゃんもいらっしゃいました!

家族みんなで楽しめるのも、このイベントの魅力ですね。

試合を重ねるごとに払いが上手になってます

【閉会式】やっぱり嬉しい優勝カップ!

最後は閉会式。各リーグの優勝者・準優勝者は表彰されます。賞状に加えて、優勝者にはカップも!入賞された方、おめでとうございます!

優勝おめでとうございます!

最後は記念撮影。みなさんいい笑顔です。お疲れさまでした!


❸主催者の思い|Karuta Clubなっちゃん

初心者に優しい大会「決まり字百人一首大会」。これを主催するのがKaruta Clubさんです。

この日、Karuta Clubオーナーのなっちゃんさんにお話を伺うことができましたので、主催者の思いなどを教えてもらいました。

Karuta Club なっちゃんさん

Q1.「決まり字百人一首大会」なぜ生まれた?

競技かるたを始めるハードルを下げたい」という思いからです。

せっかく競技かるたを始めようと思ってくれても、「百人一首を覚える」というのがハードルになってしまって、「無理!」と言われることが多くて…。

試合時間も長いですしルールも複雑。初心者さんがのめり込むには難度が高いスポーツかと思います。

そのハードルを取っ払って、もっと気軽にカジュアルに競技かるたを楽しんでほしい。その思いから、企画・開催に至りました。だから、「はじめてでも競技かるたを楽しめる」が大会コンセプトになってます!

Q2.ハードルを下げるための工夫は?

一番大きいのは「決まり字百人一首」を使っていることでしょうか。この札は百人一首を覚えなくてもかるたができるように、札に決まり字が書いてあるんです。これを使えば、「覚える」というハードルは突破できるかと。

赤丸で囲われたところが決まり字

※「決まり字」:「ここまで聞けば、取るべき札がわかる」という歌の先頭の数文字のこと。

また、競技かるたは1試合90分ほどかかるので、初心者さんには正直苦しいと思います。そこで、1ゲーム15分程度で気軽に遊べるルールを作って、大会でも導入しています。

ちょうど新歓期。初心者指導にうってつけの札なので、ぜひ部活やサークル・かるた会でも使ってもらえたら嬉しいです!

工夫はそれだけではなくて、スタッフの人数も多めにしています。はじめてだと分からないことだらけですよね。どんなに小さな「?」でもフォローできるように、イベント中はスタッフが手厚く見守るようにしています。

あとは「参加者にとにかく優しく接すること」でしょうか。何ごともそうですが、「はじめて」の体験ってとても記憶に残ると思うんです。最初の体験で「楽しい!」って感じてもらえるイベントにしたいです。

Q3.最後にメッセージをどうぞ!

競技かるたの世界を広げることをめざして、我々Karuta Clubは活動していますが、そのためには競技人口を継続的に増やしていく仕組みが必要だなって思うんです。

本当にありがたいことに『ちはやふる』のおかげで競技人口は爆発的に増えましたが、いつまでも作品頼みではいけない。連載が終わればその効力は下火になっちゃいますから、エコではないですよね。『ちはやふる』に代わる入口になれたらなって思っています。

大会の申し込みを抽選制にしたり、支援グッズを作ってみたり、試行錯誤の毎日です。第4回大会は第3回大会とは違った運営になるかと思いますが、それも進化の過程。応援いただけますと幸いです。

そして、noteの読者さんで競技かるたをやったことがないという方は、ぜひ参加してみてください!お待ちしております!

「次、ここを払ってみようか!」(なっちゃんさん)

❹第4回大会開催のお知らせ

ちょうど記事執筆中に、第4回大会の開催日程が決まったとの連絡をいただきましたのでお知らせいたします。

日時

6月23日(日)

会場

文京スポーツセンター4階 柔道場・剣道場

申込方法

Karuta ClubのSNSにて発信予定

気になる方はKaruta ClubさんのSNSをフォロー。続報をお待ちくださいね。

【Karuta Club SNSアカウント】
X(旧Twitter)はこちら
Instagramはこちら


おわりに

決まり字百人一首大会について、産経新聞さんが取り上げてくださっています。

大会後援しているちはやふる基金も取材協力し、代表本保がインタビューを受けました。

記事を書いてくださった記者さんが、かるた界のトップに立つ川瀬名人自らが初心者に寄り添い、裾野を拡げる活動をしていることにとても感銘を受けたと仰っていたそうです。

基金としてもそこに関して全く同意見で、競技かるたをやってみたい!競技かるたって楽しい!と思ってもらえるとても良い機会を提供してくださりありがたいなあと思っています。

これからも微力ではありますが応援していきたいですね。

メディアのお力も借りながら、みなさんに知ってもらって愛される大会に、
そして「初心者がまず最初に出る大会」として広まるといいなあとも感じました。


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