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【特別企画】選手インタビュー 堀本秋水編|第5回ちはやふる小倉山杯

はじめに

こんにちは。ちはやふる基金の本保です。
いよいよ目前に迫った「第5回ちはやふる小倉山杯」!
ちはやふる基金のnoteにて順次公開中の出場選手のインタビュー。

今回は堀本秋水準名人にお話を伺いました。


➊第70期名人位決定戦を終えて

今のお気持ちを聞かせてください

終わった後はもうちょっと、しばらくもう、なんか、こんなにやったのに、川瀬さんに1勝もできないんじゃちょっとなぁ…と思って、しばらく札も見たくないなぁ…と思いながら。ただ翌日の宮杯(高松宮記念杯)に申し込んでいて。

―宮杯入賞おめでとうございます!宮杯での心境は?

朝起きた瞬間、あぁ~もう~行きたくない~ でいっぱいだったんですけど、申し込んだので行くかと。行ったら、一回戦でとても強い若い選手と当たって、でもまだまだ負けてられんぞと気合入れて、そしたら意外と、前日との対比もあったのかもしれませんがうまく試合に入れて。
今日は勝つために、とりあえず今日1日を頑張ろう!という気持ちでいました。

➋堀本準名人にとっての「ちはやふる小倉山杯」

―前回大会にも出場されていますが、感想などお聞かせください

人に魅せるためのシチュエーションっていうか、かるたをご存じない、はじめてかるたをご覧になる方もいっぱいいらっしゃる中で取るというのは初めてで、変わった空気感だと思いましたね。去年は。すごく覚えてます。
初めてで、どうしたらいいんだろう、という感じにはなったんですけど、楽しい経験でしたし面白かったです。

❷今の練習環境・練習相手は?

ー現在の練習環境について、また練習相手について教えてください

所属している東大かるた会で練習しています。
名人戦の前は東大の中でも強い選手にお願いして相手してもらっていたりしましたが、いつまでも特別扱いしてもらうのもよくないので今は普通に練習しています。
東大かるた会の練習は基本1年生が対戦希望を出せるので、希望が入ったら取ってという形ですね。

―週にどれくらい練習していますか?

週4くらいで。1回につき2、3試合取っています。仕事も今はそれほど忙しくはないので取れています。

❸ポジティブスイッチは?

ー名人戦は緊張しましたか?

近江神宮で試合をしたことは何回かありますし、大学生のときに取ったこともあるんですけど、前日下見に伺ったとき、普段の勧学館と違うじゃないかっていう感じがしました。そして当日参拝が終わって選手として入ると、また一段と違う。
正直、1試合目は気持ちを入れるのにかなり苦労しましたね。

はじめての挑戦者決定戦の時に、場にのまれるというか緊張して、でも二度目は「去年もやったしなぁ」という感じで乗り越えられたんです。
そして、初回にビビるっていうくだりをもう1回やっていて、なんで僕は進歩してないんだろうって思いはしたんですけど、思ったところで別に、改善は得られずで、少し悲しい気持ちになっていましたね(笑)

―ポジティブになるために何か心がけていることなどありますか?

大局的には、しょうもない負け方して萎える…みたいなこともあるんですけど、でも寝たら忘れるというところもあります。
寝るとか、お風呂・温泉入るとか、美味しいもの食べるとかで気を紛らわして、また明日からかるた頑張ろうかという感じに、気持ちを持っていくっていうのをやりますね。

あとは、例えば、お手つきした瞬間、お手ってから「あぁぁ」って下がるみたいなのはあるんですけど、それを30秒で回復するのと、2秒で回復するのでは、28秒も暗記できる時間が違うと思っていて。

そのお手付きがどのくらい勝敗を左右するのか、勝率に影響するかっていう統計的な事実と、やってしまった!という感情を切り離して考えようと思っています。気持ちは萎えちゃってても生産性はあまりないので、仕舞っておくことにして、ちゃんと気持ちを分ける。片付ける、状況判断だけをするというのは、習慣化されているかもしれません。


―すごくためになるお話をありがとうございます。競技かるただけじゃなく、いろんな分野の、生活の中にも活かせる気がします。

❹小倉山杯、どんな戦いをしたい?

去年は気付いたら一瞬で終わってて、動画にもちょっとしか映っていなかったので、まぁそれはそれで面白いからいいかって思ったんですけど、今年はそこに2年連続で甘んじるのはちょっと悲しい。動画に少しは映る程度には勝ち上がりたいな、という風に思っています。

❺誰と対戦したい?

ー今回出場される選手のみなさんとは対戦経験はありますか?

練習では全員対戦経験はあります。恵令さんは6回かな…、粂原さんは8回。

―対戦回数を覚えているんですね。

そうです。僕は負けてばっかりなので、ちょっとカウントしていかないとと思って。
あと粂原さんは練習とかでも取ったことあるんでもうちょっと回数があって…、自見さんは大会で1回だけ。山添さんが大会で2回、原さんが大会で2回で、恵令さんと、井上菜穂さんが練習だけなんですけど…。井上さん、全然取ったことなくて、最近も全然取ってないので、井上さんと取りたいなと思っていますが、井上さんと取るということは決勝までいくということなので。

―では勝ち上がって井上さんと対戦したいということですね。

はい、頑張ります。

おまけ

臨機応変な試合運びをされる印象がありますが、こだわりはありますか?

自分はあまり魅せるかるたを取るタイプでもないですし、戦術とかにこだわり立てて、常に攻めますみたいに押し切るタイプではありません。
戦術的にはそこまでこだわりがないですが、勝てさえすれば、勝つことだけがすべて、というふうにこだわっています。

おわりに

堀本選手のインタビュー、いかがでしたでしょうか?
勝ちに対する並々ならぬこだわりで、明日のちはやふる小倉山杯ではどんな試合を見せてくれるのかとても楽しみです。

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