#66 新卒時代の話

わたしは20卒。コロナと同期。
大学生から社会人という節目にコロナが大流行して、社会人のスタートは思い描いていたものと全く違った。
マスク生活、自粛要請…。
会社も休業になった。

新卒時代は会社で「こうなりたい!」と思うことはあったけれど、プライベートでは今ほど目標はなかった。休日はチャリでどこかへ行き、友人とLINEしたり通話したりyoutubeを観たりしていた。ただ職種が教育ということもあり、今ほどではないが勉強もそこそこしていた。

会社では、新人ながらにかなり意欲的な方だったと思う。同時に意欲的が故に実力以上のことをしてしまい、無理をすることもあった。思ったことはすぐに意見するし、気になることはどんどん聞く。わたしの会社にはそういう人はあまりいなかったから、上司はそこを期待していたらしい。

自分で毎日お弁当も作っていた。そして普通のマヨネーズ(普通サイズの)も常に保冷バッグの中に入っていた。マヨネーズを持ち歩く人はなかなかいないだろう。それプラスエナジードリンク。自炊は一見健康的に見えるが、エナドリでドーピングしていた感は否めない。最初のうちは水だけだったのに、どんどんと美味しい飲み物を持って行くようになった。先輩から「なんだその着色料の塊みたいなものは!」とびっくりされた笑笑 美味しければ良いのだ。

社内ではとにかく誰にでも話しかけるタイプだった。人見知りする時もあるけれど、基本自分から話しかけに行くタイプ。同期でわたしの他にもどんどん質問や発言をする人がいて、先輩方から「今年の新人はすごい」と言われたり「君たちはうちの会社の宝です!」と言われたりしていた。

少し特殊な会社だったこともあり、一癖ある人がたくさんいた。その中で自分はどうなりたいか、常に模索していた。だが良くも悪くも裏表がない性格も相まって、いつも陽気な感じだったと思う。生徒の指導のヘルプに入った時にもとにかく自分から話しかける。自分が心を開かないと始まらない。ヘルプに入る際にはそこの教室長に事前情報を聞いておく。ただし先入観は持たない。指導後には先輩からのフィードバックを受けて必ずメモをしていた。とにかく成長したかった。

事務作業もいかに効率良くできるかを考えていた。ほぼ全ての社員とチャットをして、返信が遅い人は決まっていた。だからその人の返信が来ないとシートを完成できないこともあった。逆に返信が早い人にはいつも感謝していた。

上司からは怒られることもたくさんあった。数え切れないくらい。ミスをする自分が悪い一方で、「ああ今日なんか機嫌悪そうだな」という日はすぐ分かるくらいだった。どこに沸点があるかわからない。後日談だがわたしのように思っていた社員は結構いたらしい笑

まあそんなことを言いながら、世の中には相性が悪い人もたくさんいることを知り、いかに相手を立てるかを学んだ期間でもあった。同時に自分の実力と理想の乖離にも気付かされた。

これを読んでいる方の中には新社会人の方もいるだろうか?五月病には注意しつつ、仕事の中でひとつでも「これ楽しい!」を見出せると日々がキラキラ輝き始めるはずだ。

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