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「銭湯は仕事のパフォーマンスを上げるのに必須です」ガースーさん【銭湯LOVERインタビューvol.9】

こんにちは!銭湯ブロガーちーさんです。今回も「銭湯再興プロジェクト」のメンバーに銭湯愛を語っていただきました!インタビューにご協力いただいたのは、銭湯再興プロジェクトメンバーで都内会社員のガースーさん。

銭湯再興プロジェクトとは


がーすーさんが銭湯好きになったきっかけはなんでしたか?

もともと、サウナが好きで、その流れで銭湯にも行くようになりました。サウナ専用の施設の数が少ないので、サウナ付き銭湯も開拓し始めたのがきっかけです。

サウナはいつから好きなんですか?

4,5年前からです。新婚旅行でフィンランドに行ったのがサウナとの出会いでした。そこでサウナの良さに気づき、日本でもサウナ好きの友達とサウナに行き、サウナのためにフィンランドに再訪もしました。

再興プロジェクトはどうやって知ったのですか?

再興プロジェクトで、去年の夏に「夏至祭」というフィンランドをモチーフにしたイベントを企画してたんですね。そのころ自分は再興プロジェクトには入ってなかったのですが、別でサウナのサロンに入ってました。同じくサウナサロンメンバーの塩谷さんから夏至祭のことを教えてもらい、小杉湯の平松さんに誘われて再興プロジェクトにも入りました。

再興プロジェクトに入って変化はありましたか?

サウナのない銭湯も好きになったというのが大きな変化です。再興プロジェクトのメンバーに色々な銭湯に連れて行ってもらい、銭湯の魅力に触れました。子供の頃、風呂のないアパートに住んでいたので、母親と近所の銭湯に行っていた思い出があり懐かしさみたいなのもあって。小杉湯はサウナがないのですが、あつ湯と水風呂を往復する方法をメンバーから教えてもらい、これもいいなと。サウナのない銭湯を好きになったのは、再興プロジェクトメンバーのおかげです。

どのくらいの頻度で銭湯に行きますか?

週3銭湯、週2サウナくらいです。仕事帰りや仕事の合間に行くことが多いですね。

仕事の合間に行くってすごいですね。

銭湯やサウナに行くと、気持ちが切り替わってリセットできるんです。パソコンで言うデフラグ(ストレージの断片化を解消する処理)みたいな感じ。アイデアとかタスクとかごちゃごちゃして、パフォーマンスが落ちているときに銭湯に行くと、また復活します。アイデアを出したいミーティングの前に仕事仲間と行くこともあります。

銭湯をうまく仕事に取り入れてるんですね。

はい。なんならサウナで仕事することもあります。横浜にスカイスパというコワーキングスペースつきサウナがありまして。交互浴のあと仕事するとめちゃめちゃ捗ります(笑)
サウナと銭湯は、仕事のパフォーマンス上げるために必須です!

ということは、銭湯やサウナに行くのは平日がメインですか?

前はそうだったのですが、最近は休みの日に新しい銭湯も探検することが増えてきました。主に再興プロジェクトのメンバーと一緒に行きます。銭湯図解に載ってる銭湯に行ったり、用事のある場所の近くの銭湯を探したりしてます。

改めて、銭湯の魅力とは?

さきほど話した発想とアイデアを出すというのもそうなんですけど、僕、銭湯のサウナでおじさんと話すのが好きなんですよ。銭湯のサウナって、普段関わらない層の人たちとつながりが持てる場所だと思います。そこで自分が思いつかないような発想と出会えるんですよね。僕、広告代理店に勤めているのですが、いろんな世代の人の意見を知ることでより多くの視点を持つことができるので、広告の仕事にも役にたっています。僕にとって銭湯は「異世界の人と出会える場所」です。

サウナでどんな話をするんですか?

テレビが付いてるからそれに関する時事ネタが多いかな。この前は、消費税が10%になるけど、クレカ支払いなら2%返ってくる、みたいな話題があって、おじさんたちが「俺はクレカ持ってないよ。もっとみんなにわかりやすい仕組みを作ってほしい」みたいなことを言ってて、なるほどなと思った。こういう風に利害関係とかなくゆるーく話せる場っていうのもいいですね。もうひとつの魅力としては、銭湯という経営形態自体も独特で面白いなと思います。

どんなところがですか?

最近、同世代の銭湯経営者と話すことが多くて、彼らと話すと普通の会社のビジネスだけじゃなく、銭湯ならではの経営を考えている部分があって話しててとても面白いんです。銭湯って公共の施設っぽいけど、公園や図書館みたいな全て税金で運営されている公共ビジネスとは違う。ちゃんと利益を上げなきゃ潰れてしまう私的なビジネスなんです。そういうビジネスって少ないと思うんです。ガスとか電車とかはそれに該当するかもしれないですが、規模が大きすぎてなかなか実態がわからない。銭湯は店舗であり、サービス業であり、コミュニティであり、自分にとって身近で、規模的にも仕組みを覗きやすいと思います。銭湯という不思議な業務形態に単純にすごく興味があります。

なるほど。たしかに独特な形態ですよね。銭湯で印象に残ってるエピソードはありますか?

再興プロジェクトメンバーと名古屋に行ったとき、仁王門湯っていう銭湯があったのですが、仁王門湯のあつ湯が死ぬほど熱かった思い出です(笑)熱いで有名な銭湯だったんですけどたぶん48度くらいあって、本当に熱かったです。

そこでみんなで「熱い熱い」と言いながらわちゃわちゃして、まるで小学生の時に戻ったような童心に返ったような気持ちになりました。銭湯という場所は、裸の付き合いが自然とできていろんな人の素のキャラが見えてくるっていうのも面白いです。

最後に、お気に入りの銭湯を教えてください!

僕のおすすめは、銭湯図解にも載っている「金春湯」です。こじんまりとしたサイズ感なのですが、実はサウナがすごくいいんですよ。あと、休憩スペースにゴロゴロできる畳があるところも好きです。銭湯図解では、「実家みたい」と書かれてましたが、まさにそんな感じ。思わず居ついてしまう銭湯ですね。待合室の天井が高いのも魅力です。経営者の孫がプロジェクトのメンバーでもあるので、応援したい銭湯でもあります。


ガースーさん、ありがとうございました!私はあまり銭湯で知らない人と話すことがないのですが、同じ広告代理店に勤めている身としては新たな視点を持つ場になるというのが勉強になりました!

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