日本製の文具は使うたびに、その品質に毎回感動させられるのですが、今回ご紹介するのは、「美しい紙」、ジリウスです。

ジリウス製造元、マルマンさんは創業100周年。

紙一枚にも、その重みと歴史が感じられます。

さらりと心地良く、かつ、滑りすぎない表面。本当に、ちょうど良い塩梅なのです。もう、「わかってるなぁ」という感動。

紙質を選ぶ難しいインクでも綺麗に発色、悪にじみもしません。
インクを吸収しすぎず、なおかつ、ちょうどいい感じに染み込んで乾燥。
そう、本当に「ちょうどいい」！

そして、地味ですが重要なここ、パンチ穴！

しっかりくっきり、そして破れにくい綺麗なカット。

隅々まで、使い手の事を考えて作られた名品です。

100年の努力、知恵の蓄積、プライド、
そうした作り手の熱量が紙を通して伝わり、この紙に書く筆記の時間はとても幸福なものになります。

ものづくり、は、本当に大変な作業です。
数限りないトライアンドエラーを繰り返し、必死の努力が必ずしも報われるとも限りません。
積み上げ、作り続け、削られ、磨かれた結晶だけが残っていきます。

私事ですが、実は、私は書くのがとても遅いです。
書いては消し、消しては書き、たった一文を書くにも四苦八苦しています。
ツイッターの簡単な一言ですら、書いては消し、何度も読み直し、
「あ゛ーー、うまく書けない」と頭掻きむしったりしています。
そこまで苦労しても、「なんだこの程度か」という仕上がりです😱
それでも、こつこつ、こつこつ、頑張る道しかありません。
何かを作り出す作業って、本当に難しく、完全な正解もありません。
ここがゴール、というものもなく、きっと、人生が終わるその日まで途上の道です。

でも、「できない自分」だからこそ、よりいっそう真摯に「ものづくり」されたものに感動するのかもしれません。
🔥そこにどれだけの努力と熱意が注がれたのだろう、と思いを馳せる時間は、とても感慨深いです。

私の四苦八苦の末の文章を、読んでくださってありがとうございました。
綴った言葉がどなたかの、小さな、一粒の潤いになれたとしたら、とても嬉しいです。😊

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