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レシピサイトを始めたので調理師になりました|いろは醤油誕生物語#7

後継者がいないために販売終了した「だし醤油」を引き継ぐことに決め、いろは醤油を作り出した前回までのお話でした。

「いろは醤油を通して少しでも心を軽くしてほしい」
そうコンセプトを決めてから、心を軽くするためにわたしができることは何か、考え始めました。

料理に関する悩み第1位は、献立作り

とある献立作成サイトで行った全国の20代~40代の主婦を対象に行った調査によると、
働く女性の料理に関する悩みの第1位は「献立を考えるのが面倒(63.8%)」でした。

第2位も「毎日、何を作るか迷う(62.4%)」。

つまり、「ごはん何にしよう・・・」は、働く女性にとってかなり大きい悩み。

友人やわたしのブログやメルマガの読者さんにも料理にまつわる悩みを聞いたところ、「今日の晩ごはん何にしよう」が苦痛!という声が集まりました。

同じだ…

それを解決するために何をしているかを聞いたところ、レシピサイトを参考にしているとのこと。
だけど、「凝ったものはなかなかできないから、簡単なものを教えて欲しい!」という声があがりました。

インスタのレシピアカウントが人気に

そこで、わたしにできることは?と考え、始めたのが、インスタグラムでのレシピサイト『いろはレシピ』です↓

カフェみたいにオシャレな食卓にはできないけど、簡単な一皿なら加えることができる。
手作り料理は家族の元気と笑顔の素。
おなかを膨らますだけじゃなく、心も温まる食事を毎日のテーブルに。
食生活は生きる「いろは」。命の基本。
シンプルに10分で作るごはんが大切な人々のハッピーに繋がることを願って。

というコンセプトの元、10分でできる一品をアップし始めました。

無料でひたすらレシピを上げ続けた結果、いろは醤油作りを応援してくれる人も出てきて、人気アカウントに。
現在、約2万7千人の方にフォローいただいています。

調理師国家試験にチャレンジ

レシピをアップを始めたので、調理師国家試験を受けることにしました。
調理師とは、国民の食生活の向上に資することを目的とした国家資格です。

調理師とは、食品の調理技術の合理的な発達を図り、もって国民の食生活の向上に資することを目的とするための日本独自の国家資格であり、
(中略)
試験科目は食文化概論、衛生法規、栄養学、食品学、公衆衛生学、食品衛生学、調理理論の7科目となる
(Wikipediaより)

調理師免許は、調理師の専門学校に通うと、試験なしで取れますが、そうでない人は試験が必要です。
飲食店での勤務経験(アルバイトも可)が一定を満たすと、試験で取ることができます。

食文化や栄養、調理法などは常識でなんとか解けますが、衛生学(感染症系)の知識は前日に詰め込みました。
(各科目で正答率6割切ると落ちちゃうので、調理師受ける方は衛星学要チェックです。)

そして合格できました。

「先出しの精神」と「後取りの精神」

今までの仕事もそうなのですが、いつも資格は後取りです。

資格を取ることを目的としてしまう人がたまにいますが、必要になってからとった方が、身につくスピードが全く変わります。
だから、資格がないとできない仕事以外は、仕事をしながら取るといいです。

例えば、わたしの場合、
企業で契約書作成の仕事をしていたので、行政書士の資格を取りました。
商標や特許を扱っていたので、知的財産管理技能士の資格を取りました。
独立してから、離婚相談を受けることが多くなり、夫婦カウンセラーの資格を取りました。

いつも仕事が先にあって、資格は後からです。

「とりあえず資格の勉強から」って人のスピード感と効率は悪すぎます。
資格取ったことによる自信より、実務で培った自信の方が使い物になります。

まぁ、わたしが勉強と自分探しが苦手なのもありますが笑

そして、資格はないよりあった方がいいです。
例えば、調理師資格を持っていると言うことは、たんぱく質が何度で固まるとか、この食材はこんな菌に注意しないといけないという、食の基本知識を持っているという証明になります。
そうすると、レシピを作るにしても、商品を作るにしても、お料理教室をするにしても、受け取る方に安心を提供することができます。

ということで、わたしのビジネスのモットーは「先出しの精神」。
先に自分が役立てることが何かを考えます。
そして、役立てることの価値や幅を広げるために、後から資格を取ります。

自分のために資格を取っても楽しくないですから。
いろは醤油事業も、いつも通りそんな感じで進めました。

そんなこんなで販売開始に向かいますが、そう簡単にはいきませんでした。
続く…


●● 前回までのお話 ●●
第1話:いろは醤油名前の由来→広島県鞆の浦で決めました。
第2話:お醤油蔵探し→岡山県とら醤油さんに決定しました。
第3話:お醤油を通して伝えたいこと→豊かさの本質伝えたい。心を軽くお料理ができるように。
第4話:うま味調味料を使うか使わないか→わたしが食べたくものは使いたくない。そんなことに気づかせてくれた出会いたち。
第5話:アミノ酸ドリンクやサプリメントは飲むのに、うま味調味料のアミノ酸エキスは避ける人の心の中→いろは醤油の全素材を発表
第6話:商標出願完了。商品ラベルは書家の父に書いてもらいました


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