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片手用キーボード「CUT Key Pocket」は私の神器です!

こんばんは。
ちっちょ@OIです。

以前、福祉実践教室についての連載をした際、2つほどネタを後回しにした件があります。

今日はその2つの内の一つ、デバイスについてのお話しです。


寝たきりでPC操作どうすんねん。

・・・なんて想像し、考えて下さった方がもし読者さまの中に居らしたら、ちっちょは泣いて喜んでしまうかも知れません。

プロフでもしれっと書かせて頂いてますが、私は自宅では寝たきりの状態で過ごしています。

これは幼少期に診てもらっていた整形外科の先生が助言した方針に基づいて身に付けた生活スタイルの為、同じ病気の方が必ずしも同じ体制を取っているとは限りません。

体の負担は少ないので楽は楽ですが、「寝たきり=座位を取らない」という生活スタイルにもそれなりの不便さやデメリットがあります。

  • 座位を取る人と比べて、筋力と基礎体力が乏しい

  • 日常的に両手での作業が困難

  • 来客時の対応が出来ない

多分、考えればもっとたくさん出てくるはずなんですが・・・😅

とは言え人間「やればできる」もので、字を書くことと食事を取ることに関しては、寝た姿勢で難なくこなしているんですよ。

でも、PCの操作に関しては、普通のキーボードを片手で・・・というのも結構大変なもので。

と言うか、実はやった事がありません。

片手用キーボード「CUT Key Pocket」

これは大学時代のお話になるのでかれこれちょうど20年近く前の事です。

私がまだ1年か2年の頃に、他学部の情報系を専攻していた院生の先輩から、研究調査の協力依頼がありました。

研究調査の内容としては、当時のミサワホーム社が開発した「CUT Key」を使用して、どれだけのスピードで入力できるか定期的に計測する、といったもので、上肢障害がある私に被験者になってほしいとの事でした。

(参考) 研究調査で使用していた当時のCUT Key

この「CUT Key」という代物。

ハウスメーカー・不動産会社である「ミサワホーム」が開発していた片手用キーボード機器のシリーズ。

ここ2~3年前までは公式サイトでもちゃんと紹介ページが残っていたはずでしたが、今はもう閲覧できなくなってしまいました。


ここで少し、簡単にはなりますがキー配列の構造と入力の仕方を説明します。

母音の「 a i u e o 」が上段に配列され、子音が下段を中心に配列されています。

か(ka)」と入力したい時は、数字で見て 1 → 7 とキーを打つ。

が(ga)」と入力したい時は、数字で見て 1 → 1 → 7 とキーを打つ。

子音キーは、続けて押せば3つのアルファベットが左から順番に切り替わっていく仕組みです。

「濁点にしたければ2回押せばよい」という事が理解できれば、キー配列もすぐに慣れるのでは・・・?と、私は勝手に思っています(笑)

で、ハナシを戻しまして・・・。

院生のお姉さんの研究調査に数か月間協力し、その方の研究調査も終わりが近付き、テストの最終日に調査協力の御礼として「CUT Key Pocket」をプレゼントして下さったのです。

(参考) CUT Key Pocket

こちらが、今現在私が実際に愛用しているキーボードです。

サイズは幅78×奥行き125×高さ20ミリとの事。

多分、大人の方の手の大きさだと少し小さいサイズ感かも知れません。

百聞は一見に如かず・・・【デモ動画】

福祉出前講座にて、子供たちの前でこのキーボードを実際に使用している様子を動画で紹介しました。

感想文を読んでいても子供たちの印象に強く残った様子が伺え、頑張って撮影した甲斐がありました。

Clipchamp というツールで共有が出来そうでしたので、宜しければご覧ください。

30秒弱の映像になります。

あくまで子供たちに見てもらう用に撮影したもので、以下のような文章を実際にCUT Key Pocketを使用して入力しています。

今日の授業は、いかがでしたか?

どんな感想を書いてもらえるかな~?

楽しみにしています^^

動画内の入力内容

顔は写ってませんので、そこら辺はどうかご安心を・・・(笑)

それでは下記リンクよりどうぞです。

そこそこ早く打っているように見えますでしょうか・・・?

「両手ブラインドタッチばっちこい!」な人と比べたら到底勝ち目はありませんが、もし私に両手でブラインドタッチできる身体能力があったら、まぁまぁイイ仕事が出来ていたんじゃなかろうか・・・?なんて、ときどきアホな妄想をしています(笑)

神器を探しています(切実)

今日のnoteも、今ご紹介した「CUT Key Pocket」を使用して入力しています。

20年ほど前に開発され、以後ミサワホーム様はこれらの事業から撤退してしまい、後継機も無く同じ物の入手が困難となっています。

以前、代用品にならないかと期待してAmazonでこのようなキーボードも買いました。


サイズ感は悪くなかったのですが、キーボードの押し感が普通のキーボードとは全く別物で、カチッと押すような感じでしたので、キーと言うよりボタンでした。


福祉用具でも似たような製品はあります。

ただその製品は数年前に作られている上に、ドライバーをインストールしなければならない仕組みの為、OSが対応しない懸念があります。


「CUT Key Pocket」は、インストール不要でWindows11になった今でもちゃんと動いてくれています。

その点でも神器と言えるのではないでしょうか。


今使ってる子も実は2代目になります。

この子の寿命と私の寿命・・・(笑)

多分、私の方が長生きしてしまう気がするので、この子が元気な家に3代目が見つけられたらと思っているのですが、本当に見つかりません💦


目撃情報ありましたら、コメントにて是非お知らせ下さい🙇‍♀️


今日も読んで頂き、ありがとうございました!

明日もどうぞよろしくお願いします!


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いつもスキ❤本当にありがとうございます!

自立生活の確立までについてのお話はこちらのマガジンに纏めていますので、お時間のある時に読んで頂ければ嬉しいです!

なお、私がnoteを始めたキッカケ(笑)の福祉実践教室についての活動記録もマガジンに纏めています。

興味のある方は是非読んでみて下さい!

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