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ボビー・マクファーリンmondaysに参加してきました。

6月に1週間ほどアメリカに行ってきました。
通っている国立音楽院で出会った友人、マーラと一緒に。
旅の日記をInstagramに載せています。

もし良かったらこちらかご覧くださいませ
熊田千穂Instagram
#熊田のsfdays というタグでサンフランシスコでの日々を記録しています。

サンフランシスコのすぐ隣、
バークレーにある
Freight&Salvageという老舗の劇場で毎週月曜にボビー・マクファーリンがsing along(みんなで歌うこと)をやってるらしいといういう情報を日本にいる間に友人Mがキャッチしてくれて、驚いて行ってきました。

ボビー・マクファーリンが!?
毎週!?
観客と歌う企画!?!?

おそらく彼は教育者としてより多くの人と音楽を共にする事を志しているのだろう、素晴らしいなあ。




 と思いながらも信じられないような気持ちで劇場に行ったら、月曜のお昼からその企画が本当に行われていて
私も参加してきました。

こちらがその動画です


ショウの途中からは希望者が参加し、それぞれがの他の誰とも違うその人だけの音楽をこの4人の歌手と共にその場で生み出してゆきます。
声で身体で表現する1人1人の音楽が素晴らしくて、そしてそれを共にする観客達のバイブレーションというのか、心から楽しんでもはや祝福をしている空気はとても幸せな尊いものでした。

ここに来られているのだから「やる」の選択肢しかないのに、
皆の一曲一曲に都度感動し、うっとりして、
私にできるのかって一瞬躊躇するその間に他の人にチャンスを譲るのを繰り返しているうちに、今日はそろそろ終わろうかというところまで来てしまいました。

ボビー・マクファーリンは、焦ってる私が常連さんに
「歌いたいならステージ真横の席に待機するといいよ」 
とそっと教えてもらって席移動した事に気付いてくれていました。
ちらりと私の方に目線をくれた、その瞬間に手を挙げてステージに上がり、一緒に歌いたいですと伝え、会場全員がそれを受け入れてくれました。

この動画に今の私のすべてが出ているなと思います。
良さそうに聞こえる一部分だけを上げても今の自分には何も意味がないので、長いですが全て上げさせてください。

 4人の歌手と観客達の全てがとにかく愛で包んでくれています。何が起きても大丈夫、素晴らしい音楽を今ここで楽しもう、あなたも私も素晴らしい、愛してる、というやり取りがずっとありました。

私は音も変わらないし、ボビーが変化させようとガイドしてくれる事に気付けず反応もできてないし、それで途中で困ってるし、4人が複雑繊細に伝えてくれるビートとグルーヴを全然捉えられてない、だからストーリーが変わってゆかない、始めては途中で止めてしまう、と、、
挙げればキリがないのですが
これが今の自分の容量なんだなとよく分かります。

 こういう事をボビー・マクファーリン率いる4人の歌手とのライブで身をもって教われるなんて、こんな経験が自分の人生に起きてくれたことに驚きと感謝でいっぱいです。

ステージをおりると色んな人が「よくやったね!」とたたえてくれました。
動画は「あなたのこと撮ってたわ、エアドロップしてあげる!」と声を掛けてくれた観客の女性が送ってくれました。
会場を出る際には会場関係の女性らしき人が「あなたBraveだったわ!」と伝えに来てくれました。
愛を惜しまない人たちに出会えました。




このsing along企画を、あのボビー・マクファーリンが大切な音楽仲間と共に毎週続けてくれていることに、
そして誰よりも何よりも、
この情報をキャッチして、私に冥土の土産と言っても過言でない経験をするチャンスをくれたマーラに感謝します。
本当にありがとうございます。

終演後の劇場。
Mとラマさんと。


ラマさんは私の前に座っていた常連さんで、ライブ中に
「ステージに上がるならサイドに待機するといいよ!」と自分のiPhoneメモにわざわざ書き込んで見せて教えてくれた人です。ありがとう!!

内装は木造の、落ち着いた素敵な劇場でした。



Mは「当然やるでしょ」って感じで淡々と共にいてくれて、それがとても嬉しかったな。

ラマさんと友人のマイケルはこの企画の常連で、話していたら彼らもこの2日後にSF JAZZで開催されるシンディブラックマンとジョン・メデスキのライブに行く予定だと分かり「また会いましょう!」となりました。
音楽が好きな人同士は自然に繋がって行くね。


 ホテルにて、この動画をインスタ投稿しようと思っていたまさにその時、日本からLINEが来ました。
国立音楽院で共に学んでいる同級生(大分歳が離れてるけど)からです。
今日はボーカルコンテストの予選日だったそうです。
それぞれの場所でそれぞれが、自分がどこまで出来るかにチャレンジしていると伝えてくれるLINEで、課題(自分)と向き合うことから逃げていたら何も変わらないとさらに教えてもらった気持ちです。


私は歌を続ける事ができて今年で20年になります。
自分が非常に臆病な事に44歳にして気付く日々、もういやぁ、、、😭とか言ってる暇もないわけでして、これからさらに挑戦して勉強してゆきます。

そしてね、
動画を観てくださった、長年応援してくださってる方に言われて気づいたのですが
浅草HUBに始まり新宿ジャズ、神戸ジャズ、他にも色々私はこれまで飛び入りさせてもらうことで新たな経験や場所を得てきていて、どの場にも必ずそれを受け入れてくれる人達と後押ししてくれる人達がいました。
多くの人の応援があって今も歌い続けることができています。


観てくれた方、読んでくれた方、ありがとう🙏



2023.6.12
#熊田のsfdays

#BobbyMcFerrin
#ボビーマクファーリン

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