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【祝令和】リアサー旅女ベトナムへ

平成31年4月1日(土)

旅女(旅人女子)になった日。


3月末まではシステムエンジニアとしてブラッ○企業でバリバリ働いていた。

そして4月半ばには30歳の誕生日が控えていた。



正直、今の仕事を辞めちゃっていいの?とか

いい歳してバックパッカー?とか


いろんな反論はめちゃめちゃあった。


でも、人生に遅いなんて絶対ない。

失敗は失敗することじゃない。やる前に諦めること。


そんな言葉を信じて、自分を信じて、

新元号が発表されたこの日―


―わたしは旅女に生まれ変わった。



アラサーからリアサーに。

平成から新元号に。

そしてわたしはSEから旅女に、変わる。



javaのコードとかセキュリティがどうとか・・・

前日までそんなことでいっぱいだった頭の中を丸ごと空っぽにして。

背中全体を覆うほど大きな空っぽのバッグパックに荷物を詰め込んで。

わたしの胸はバックパックが膨れるのと同じように興奮と緊張でいっぱいになった。

不思議なことに不安はほとんどなかった。



「新元号はなんだ?!」

日本ではその話題で持ちきりだった。

そんな日本にさよならし、いざベトナムへ!

バッグパッカー初の旅はベトナム。

さようなら、日本。


そして離陸ぎりぎりで知る、新元号。


『令和』


(令和かぁ~。)

平和で穏やかな、そんな日本にピッタリだと思った。


わたしの旅の目的のひとつに、

「世界の実情をこの目で見て、日本の良さ、世界の良さを伝えたい」

ということがあった。


旅立つ直前に日本の良さについて考える良い機会になった。

令和。

日本を離れるわたしの背中をそっと押してくれたような気がした。

いってきます。



その日の深夜、ベトナム  ダナンに到着。

ちなみになぜベトナムに行くことにしたかというと、旅雑誌でベトナムのホイアンが「人気の女子旅」として取り上げられていたから。


可愛らしいバンランの花が咲く街並み。

ランタンが美しく街を彩る夜道。


『行ってみたい。』


直感でそう思った。


旅にこれ以上の理由はあるのかな。

行ってみたいと思ったから。

実際に見てみたいと思ったから。


そんな完全に勢いに身をまかせてやってきた。




ダナン国際空港からタクシーでホテルへ。


ここでまず圧倒された。


バイク、バイク、バイク…!!!


何十台ものバイクが交差点を駆け抜けていく。

気温も30度を超えおり、車内まで熱気が伝わってきた。


(す、すごい…。)


このとき、ひとりで東南アジアの国にやってきたことを冷静に理解した。


(無事に帰れますように…。)


ホテルに到着。


夜遅かったためこの日は興奮も冷めない状態で就寝。ベッドにひとり、急に不安が押し寄せてきて、正直なかなか寝付けなかった。


実は、不安の種のひとつに、

ベトナムの通貨ドンを全く持っていない、

ということがあった。


ネットの情報から、

「ダナン国際空港はレートが悪い」

という情報を得ていたためホイアンにあるレートの良い両替所で両替するつもりでいた。


ただ、ホテルにはミネラルウォーターが置いていない。朝食も付いていない。


すでに若干喉が渇いていたけど、どうしようもない。


大丈夫…。大丈夫…。

そう言い聞かせながら眠りについた。


翌日、早速お目当てのホイアンへ。

ホテルからホイアンまではGrabでタクシー手配。


このGrab。旅前に教えてもらったアプリなんだけど、めちゃめちゃ便利!


目的地さえ登録すればすぐタクシーを見つけてくれる!


海外でのタクシーって、ぼったくられるんじゃ?

って不安もあるけど、このGrabを使えば現在地から目的地までの運賃を算出してくれて、ぼったくられる心配はなし!


クレジットカード情報を登録しておけば、クレジット決済もできるから、タクシーから降りるときは「Thank you!」で事足りちゃう。


こういう海外旅行に役立つアプリのおかげで

昔と比べるとめちゃくちゃひとり旅しやすくなったと思う。

この時代に生まれたことに感謝。

令和に感謝。



タクシーで一時間ほどでホイアンに到着。

喉の渇きと空腹がごまかせないレベルになってきたけど、とりあえず両替所へ!


そしてやっとベトナムドンをゲット!!!


両替記念に撮ってもらった笑



でも、こんな思いするくらいなら空港でちょっとだけでも両替しておけばよかったな。


気持ちに余裕も出てきて、改めてホイアンの街を歩いてみると雑誌に載っていた風景が広がっていた。

(か、可愛い。。和む〜〜…!)


そして写真で見たのはホイアンのほんの一部だと知る。


写真の風景が想像以上にずっと続いていた。


満足感でいっぱいになったわたしは

とりあえず手に入れたベトナムドンを握りしめてカフェに入った。


ホイアンのカフェ。

めちゃめちゃ可愛い。


フランス人のカップルがトランプしていて、

それがまた絵になった笑


ホイアンのもう一つの目的、ランタン。


これは夜がいいと聞いていた。



そして、ようやく夜に。



あちこちでランタンが爛々と輝き出した。

幻想的なその光景に思わずため息が出た。



来て良かった。



きっかけはたまたま見た旅雑誌とたまたま出会った旅の達人からの言葉だったな。


今まで何度もテレビや雑誌で観光特集を見たことがあったけど、実際に見てみようとは思わなかった。


でも、「最近は便利な世の中になって海外ひとり旅のハードルめちゃめちゃ低いよ。」


そんな旅の達人が言っていた言葉を信じて、

思いきって旅に出てみて良かった。



昔はずいぶん遠くに感じていた海外。

でも、今はものすごく身近になっている。


そんなことを痛感した旅だった。



次はどこに行こう。



でも、その前にこのことをひとりでも多くの人に伝えたくてたまらない。



令和はより日本が海外にぐっと近くなる時代になるだろうな。