子どもが、子どもらしくいられる地域力の特徴3つ

島暮らしをはじめた4年前は、海と山と空の感じが素敵だなとか、景色が美しいなとか、そんな感じで暮らしていたのですが。
子どもが大きくなるにつれ、一番の魅力は「子どもが子どもらしくいられること」だなと思うようになりました。

地域力、こういうときに感じます。
1.年上の子たちが年下の子たちの面倒を自然に見られる
2.近所のおっちゃん、おばちゃんとの距離が近い
3.みんな穏やか、少々うるさかったりしても「元気な子」で許される場合が多い

1は、同じ学年の子の人数が少ないからでしょうか。上下5学年くらいは普通に遊べます。知らない子でも困っていたらさりげなく助けることができます。
2は、行事の多さからみんなの距離が近く、叔父叔母のような感覚で近所のおっちゃんたちに接しています。
3は、大人が生きるための便利な場所ではないからでしょうね。子どもがうるさいのは当たり前という感じで皆思っている感じがします。

そして、地域力が高くなるのは、こんな背景があるからです。
1.伝統行事が多い
2.近所の人たちの顔はもちろん、職業、家族構成、学校、性格までほぼ把握
3.よくも悪くも、どこにでも目がある

1は、伝統が続くということは、何百年もの間地域行事を守れるほど、地域の為にみんなが時間を使ってきた、これからも使っていくということ。
2は、「あそこのご主人は●●に勤めている」「●●ちゃんは大阪の●●大学に行った」などは当たり前のように知られています。
3は、1日どこかに出かけていただけでも、「昨日車無かったなぁ」と言われてしまいます。

個人情報やプライバシーが叫ばれるこのご時世。時代に逆行しているように見えるでしょう。

でも、だからこそ、子どもが子どもらしくいられるのです。
よその家の田んぼでカエルやオタマジャクシを取っていても、怒られません。むしろ稲を植えたばかりのときは「稲に触らないように注意して」という感じ。
おつかいに行かせても、誰かが見守ってくれています。

こういう経験は子どもにとって、とても大切な経験です。地域力がある場所では、子どもが子どもらしくいられるのです。

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