七夕と芝浜_95日目


今日のBGM

俺が甲斐性がなかったばっかりに
おめえになげえことつれえおもいさしちまったな
堪忍してくれよ


あす7月8日は、親父の60回目の誕生日、還暦だ。

その祝いと、ほかの用事もあり、両親が上京してきた。


ぼくはおとつい、人生ではじめて末廣亭に行ってから、昨日今日と何のスイッチが入ったか、講談やら落語やらを聞いています。

そんな今日。話の大筋は知っていたものの、よく聞いたことがなかった「芝浜」(柳家さん喬ver.)を流しながら、京急線に乗って、羽田空港まで両親を迎えに行きました。

芝浜、知ってます?妻のふかーい愛情のお話です。下げは言いません。

このnoteのカバー画像。これはぼくの両親です。

ちょうどこの両親の姿が見えたころ、「芝浜」はそのクライマックス、妻の告白に差し掛かりました。

「芝浜」、ご存知の方はわかると思います。ダメでしたねえ。ぼくは両親に会う5分前に、見えない場所に隠れ、壁に凭れ掛かりながら、啜り泣いていました。

この30余年の母の苦労、そして、この60年の父の労苦を「芝浜」は思い起こさせ、そしてなぜか、「芝浜」によって、ほんのすこし報われるような気さえしました。


今日は七夕。生憎の天気の中、還暦イブの彦星と織姫が、二人揃ってベンチに座っていた。その姿を見ることのできる幸せを、今日は一日、噛み締めていました。


両親と別れた帰り道。

駅の腰掛けで電車を待っていたら、老夫婦が目の前で立ち止まった。

旦那さんが座り、奥さんを手招きしました。ぼくはその手招きを合図に、すこし横に詰めました。

すると、奥さんが非常に丁寧にお礼をおっしゃってくださいました。


そのご夫婦とぼくは、たまたま同じ駅で降りた。

奥さんがつかつかっと旦那さんに駆け寄ったと思ったら、旦那さんはさっと左手を出した。

手をつなぐ、彦星と織姫は、とても輝いていました。

(どうしてもその御様子を残しておきたく、写真を撮りました。ごめんなさい。)


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このご恩、一生忘れません。

ありがとうございます!明日のnoteもお楽しみにm(__)m
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chiro

🗼#東京と生きる🗼トライバルメディアハウスという会社で働いています。Twitterです ⇒ https://twitter.com/hara_choo

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