転職活動を行う方は年々増加していると、様々なデータで拝見します。筆者は、累計1,000名を超える求職者と面談を行い転職活動の導きを行ってまいりました。この経験から少しでも実際の転職活動に貢献ができるように内容を認めさせていただきます。

１）転職活動の基本性質

転職活動は大別すると「攻め」と「逃げ」の転職が多いです。前提から伝えれば、攻めだから良い　でも　逃げだらか良い　でもありません。大事な事は、自分が、どのように自分に対して理解と定義を持って転職活動を行っているのか。即ち、「どのような問題」と「どのような解決」をしたいのかという事を理解すると良いです。ちなみに、触れるだけ触れると、攻め１００％、逃げ１００％と、いうよりも、攻め８０％、逃げ２０％のような、グラデーションが分かれます。１００ or 0ではありません。二つの側面を持った上で、転職活動の理由になる事が多いです。

２）適切な「欲求理解」

前段で伝えた通り、転職活動とはある意味、
「現状の問題」を「解決へ導く」そのような「手段」になります。
よく転職活動において、うまくいかないケース、失敗してしまうケースは、
転職理由が、自身の問題解決に紐づいていないケースになります。

その為に、行う分析方法としては、マズローの欲求5段階説を用いる事を推奨しています。自分の生活水準における適切な「欲求」を身に着ける事がとても重要です。

凡その考えとして3つに分けて考えると比較的考え安いです。
生理的欲求や安全欲求に類する「生活水準」に関連する悩みなのか。
社会的欲求や尊厳欲求に類する「人間関係」に関連する悩みなのか。
自己実現欲求に類する「人生定義」の悩みなのか。

自分が思い描く「人生」がどの論点で悩みを持っているのか。
という事を定義し転職活動に取り組む事をオススメする。

ー 「転職理由」は「退職理由」は似てる

基本的に、「退職理由」は「転職理由」と似ています。
もう少し説明を加えますので以下例文を見てください。

例えば、
「御金が足りない」で転職活動をしたとします。そして、御転職が叶い、新しい環境に在籍したとします。だけど、その方はきっとがまた転職をしたくなった時は「御金」の理由になる可能性が高いです。ちなみに、御金で、転職をする人は、実は御金ではなく「適切な評価がされない」という理由が隠れているケースがあります。なので、1社目御金で転職したつもりが、実は御金は悪くないが、やっぱり違う、という理由、もっといえば、深層理由の評価が理由になっているケースがあります。

伝えたいメッセージはシンプルに「転職する理由は」また、同じ未来が「訪れやすい」と理解すると良いです。

ー　欲求を再定義すると良い

簡単に言えば、永遠に悩みたい、と思える理由まで、自分と現在環境と向き合う、というのをオススメしています。（ただし、現在環境が明らかに、生理的欲求・安全欲求に関わる内容が理由になっていない事が条件です。ハラスメントも含めて我慢してほしいとは思いません。）

例えば、もっとお金が欲しいな。という悩みを理由に環境を変えると、同じような理由で悩みます。だからこそ、「御金で悩む」ではなく「お客様をもっと喜ばせたいな」と自分が、悩みたい、と思える理由。自分が自分として尊敬したい未来の自分の姿を思い描いて、理由付けする事をオススメしています。「仲間と共に熱く盛り上がりたい」「全力を尽くして、人生に悔いを残したくない」など。言葉尻を取れば、単調かもしれませんが、自分が思える自分の姿、を大事にしていきましょう。正しい、自分らしい「方位磁石」を作る事を推奨しています。

３）自己実現の形

自己実現をしていくには、定義が存在します。どちらが、優れているというわけでも、極端に片方というよりも、両方の側面を前提とした上で、ご自身が想い描く形で、自己実現を目指していく事を強く推奨しております。

人生の自己実現は「目的」を達成する「逆算する志向（To Do）」

か、もしくは、

人生の自己実現は「状態」を作っていく「徹する志向（To Be）」
の相違があります。

重要な事は「To Do」の文脈と「To Be」の文脈。2つの側面で、自分自身の自己実現を目指していく事が、自己実現度を作る形となります。

ー 「社会」と「個人」の結びつき

自己実現をしていく、と考えていくときに重要なのは、自分のエゴに拘って言語化するのではなく、社会が求めている需要。そして、叶えられる自分の供給を意識すると良いです。私のnoteの別の記事にも記載しておりますので、良かったらこちらを見てもらえたらと思いますが。

以下例文します。

例えば、
私は芸能人が凄く好きで芸能人になりたいです。
ですが、中々芸能人になれません。だけど、芸能人になりたいと思っています。

と、例題を設けました。「良い」「悪い」の判断をここでは持たないでください。生き方はそれぞれです。

しかし、私が強調したいのは、なりたいなりたい、と自分の事しか出ていない事には課題を感じます。

芸能人になれない、と、言いますが芸能人ってそもそも何の仕事で、何に対する価値なんでしょうか？ドラマ、ＣＭ，雑誌のモデルなどなど、様々な所に出演をする総称だと思いますが、ドラマに出る、といってもそれが価値なんでしょうか？例えば、ドラマに出てもドラマはＣＭの広告料で御金をもらっています。なので、広告効果になるような「芸能」のある人間で在る事が、絶対条件になりますし、それを売り込まない雇用理由にはなりません。と、なると、そもそも、芸能人になりたい、ではなく、広告業として、自分が磨くべきスキルを磨いて、価値を提供する事。そして、提供が出来る人間なので雇ってください。と、相手の流儀に合わせるのが必要不可欠です。

例えば、
「私はお芝居を幼少期からずっと行っており、年相応の男性子役、青年男性約など、行っていました。特に、悪役の子分役はハマり役です。このドラマは学園モノで、時間帯としては、家族が見る番組。しかも、シナリオは、若干シリアスだが、最後はハッピーエンドに終わる内容だと原作を見て思いました。なので、私は、悪役の脇役として、コメディポジション、或いは、かませ犬ポジションなど、どちらでも役柄をこなす事を厭いませんし、家族が見ても、想いでに残る演技は意識できる覚悟を持っています。私を、雇ってください。」など。
雑に記載しましたし、粗く記載しましたが、要点は抑えたつもりです。
重要なのは、自分がこの職業をする上で提供できる目的と抑える事です。

話が大逸れしたので、本筋に戻しますが、転職活動も同様です。
まず、自分がやりたい事、を言語化仕切るよりも、社会が自分に求める事。社会で求めている事を自分だったらどのように考えられるのか。「社会」と「自分」を繋げることで、強固なキャリア戦略を歩むことが出来ます。

ー　社会が求めている事

前段では「社会」と「個人」を繋げる事を推奨しましたが、方向性もすり合わせます。簡単に言えば、社会は、資本主義で回っていて、資本主義は、貨幣を通じて社会を回す事を表します。簡単に言えば、収益を作らない会社は倒産します。そして、会社が倒産すると従業員も職を失います。なので、組織は例外なく、競争環境にさらされております。

なので、まず1にも2にも「競争意識」「収益意識」「利益志向」は絶対的条件になるので、収益に対する強い意志とアピールは、転職活動では必須条件だと理解をして転職活動を取り組むと良いと思います。

ー　「自己評価」と「他者評価」の相違

前提から言えば、人間は「自己評価（主観）」と「他者評価（客観）」が混じった上で、意志が構築されます。なので、どちらが片方になり切っていくではなく、２つの側面が存在していると「内在」していると理解をしてください。この上で、お伝えしたいことは、主観を押し付けるような人材は「幼い」人材と定義されますので、注意をしてください。

例えば、私はお菓子が好きです。だから、御社に行きたいです。

どうでしょうか？この場合は、好き　だから　取ってくれる。　と聞こえるわけです。そもそも、お菓子が好きな人をなぜ採用をするのか？という客観的言及が無い事が問題です。前段で言えばそもそも会社は利益を作る集団なので、利益を作る構成要素として、好きが、必須なのであればそれをすり合わせた上で、訴求仕切るべきです。もちろん、客観だけで、自分の理由を構成するのも不可能です。大事なのは、割合です。自己評価と他者評価の割合を持って取り組む事が最も重要な要素です。

４）熱量の定義

まず、転職活動は前提、熱量を高める事が重要です。
ただ、興味があるのか。やる気があるのか。覚悟があるのか。
自分の熱量の次元を変えるようにしてください。
特に「ポテンシャル採用」となると、熱量で差をつける以外ありません。

例えば、サッカー未経験で入部したのに、
「声も出さず」「練習もせず」「勝てなくても良い」
などと発言している人がいたら、どのように思いますか？
未経験なのに、それ以外もないのかよ。と感じてしまっても不思議ではありません。ですが、「声を出し」「練習も遅くまで行い」「勝ちたいと言い続けている」としたら、どうでしょうか。未経験でもリスペクトがされるサッカー部員として認知されると思います。

大切なことは、自分がどの位置関係で相手に対して認められるのか。
採用をされる理由を作り切る事が出来るのかが、ポイントです。

ー　説得力の次元調整

熱量が、重要だと、前段では伝えました。しかし、熱量ってどうやって伝えますか？結論から言えば、発言だけで説得力を持たせきるのは正直難しいです。本気です、頑張ります、やります。といっても、実績が無ければ言葉だけに見えます。発言を全くしていなくても、行動を通じて背中で認められる人もいます。説得力は、常に、動いてやり切った人間に宿ります。

ただ、強調したいことは、実績が無い、という理由で面接などの売り込みを諦めないでください。例えば、実績が無くても、絶対頑張ります。結果出します。と面接でアピールをしたとします。仮に60分面接があったとします。60分間まるまる粘り切って、本気なんですと、言い切った方がいたとします。そしたら、凡その面接官は「骨があるのはわかった」と、少なからず認められると思います。大切なことは、認められる事を作り、認められる動きをする事です。

ー　コミュニケーションの定義

前提、自分の言葉を相手に対して、訴求したい時は、
「伝える」と「伝わる」は異なる。
「伝わっても」相手が「動かなければ意味が無い」
「動いた」としても「伝えた内容」とズレては意味が無い。と、コミュニケーションの定義においても、次元をズラさない事を推奨しています。

如何だったでしょうか。
伝えたい言葉はシンプルです。

厳しい言い回ししますが、社会は自分の為には回っていません。
社会は全体最適の為に回っています。
全体最適の社会で、自分の夢を叶える、は、ものすごく難しいです。
ですが、人生は自分の為にあります。

だから、自分がより一層幸せになること、それを諦めないでほしいと願い、人生が大きく変わる事はないかもしれませんが、1ミリでも前に進められるような情報にまとめております。参考くださいませ。