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『UXの本質』と『GRAND DESIGN』について

先日の、記事に反響をいただいております。
マツモトキヨシのロゴデザイナーが言った『UXの本質』と、IT業界の根本的なズレが致命的になるについて
https://note.mu/chikaike/n/n420fc8399176

コメントやメッセージをいただいておりますが、私が『UX』に対して見ている『GRAND DESIGN(全体絵図)』です。 点ではなく、まず全体像を作って俯瞰しながら、物事を進めていくやりかたです。

どこのレベルで話すかで、読んだ人によって捉え方が違って、当たり前だと思っています。

『ユーザーの笑顔』は、自分の中で『笑顔が一番のユーザー体験(UX)』としてコアバリューにしているので、真ん中の価値がずれていれば、人によって受け止める価値観が違く、それが正しい間違いではないと思っています。

私が伝えたいのは「UX」の手段レベルの話ではなく『UX』を通して、どんな社会が実現できるかです。

課題意識は今の「狭義のUX」ではその社会は実現できない事です。

私自身はデザイナーから入っておりますが、現在はスタートアップ企業のコーポレート・アイデンティティ(ブランド・アイデンティティ/サービス・アイデンティティ)をメインに仕事をしております。

コーポレート/ブランド/サービスが、社会や世界の中で、どのようなアイデンティティ(存在価値)を持てるかを、言語化/ビジュアル/コミュニケーションを通して実現する仕事となります。

私が、イメージしている『UX』の概念の最終的なビジョンです。

これからは、下はグランドザインのプロセスとなりますので、もし興味がある方は

『UX』の概念を通した、実現した社会の姿の『GRAND DESIGN』のプロセス

1)そもそも、なぜ私が?

【思い】UXが新しい流行りで終わって欲しくない
【原体験】マツモトキヨシのロゴ(VI)デザイナーとの出会い

2)問題の深堀り

問題レベル①:UXの定義が狭い
問題レベル②:点でしか体験できない
問題レベル③:タッチポイント(ユーザー接点)により、体験がバラバラになる
問題レベル④ :一貫した体験ができない
問題レベル⑤ :信用されない存在価値を失う
【問題の本質】信用されない存在価値を失う

3)理想の状態
現在の問題を真逆にして、理想の状態を確認します。

問題レベル① UXの定義が狭い
→理想の状態①UXが広義/本質で広まる

問題レベル② 点でしか体験できない
→理想の状態②面、空間、時間、ライフタイムで体験できる

問題レベル③ タッチポイント(ユーザー接点)により、体験がバラバラになる
→理想の状態③すべてのタッチポイントで同じ体験ができる

問題レベル④ 一貫した体験ができない
→理想の状態④一貫した体験ができる

【問題の本質】信用されない存在価値を失う
→信用される、アイデンティティを確立している

4)手段の最大価値化
手段の「UX」を通して、どんな価値が生まれるかから『UX』を通して、どんな最大価値が生まれるかを定義します。

手段レベル①:UI/UX
手段レベル②:心地良いサービス体験
手段レベル③:日常の中で使われる
手段レベル④:多くの人に使われることでライフスタイルが変わる
手段レベル⑤:社会が変わる

5)具現化する価値について
UXという手段と、UXの理想の価値を、組み合わせて、どんな価値を提供すれば良いかを出していきます。

具現化価値①:UXを通して、ライフスタイルの中で一貫した体験
具現化価値②:UXを通して、日常で複数のタッチポイントで一貫した体験
具現化価値③:UXを通して、心地よい時空体験
具現化価値④:UXを通して、本質的な体験で顔=豊かな社会の実現

6)最初の思いが実現した社会について
私が、イメージしている『UX』の概念の最終的なビジョンです。

伝えたいことは、IT業界の中だけの「UI/UX」議論にするつもりはありません。 

広告代理店のように、複数のタッチポイントを統合的に提案レベルのその先にある、全てが『デジタル』が統合させていく時代でも、自分たち人間ができること、人でしかできない人が人の事を思う考えることで、『ユーザーの笑顔(最高のUX)』が増えることでの、豊かな社会の実現です。

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