音、そのものの存在。

わたしはダンスの人。表現する道具がダンス。
でも、音の世界はわたしの隣にいつもいる。

3月からろうあの友達と一緒に踊ったり、彼女の手話ダンスWSの
アシスタントをやらせてもらったりして
わたしとは違う音の世界を知った。

でも、わたしはろうあの友達の音の世界は理解はしてない。
音の存在を認識してそこからメロディ、リズム、わたしの記憶、
すべての情報を音にのせる世界にわたしはいるから。
彼女の世界を理解する必要はないとわたしは思う。
どんなに音を排除しようとしても、それはできないから。
でも彼女の音の世界があることは知っている。

音は振動。一緒にサウンドインスタレーションをクリエーションしている
LTP MISAことMISAちゃんに教えてもらった。

ろうあの人にとっての音の振動を知ることは
声を出すこと。音の存在を知ること。
ろうあの人たちは音が聞こえないんじゃない。
音から情報を得ないだけ。

ちゃんと音の存在は知っている。
それは私と同じ。

ろうあの友達は音からリズムをとらない代わりにダンス、体を通じて
リズムをとる。

ろうあの友達がこう話した。

「音楽からのリズムがわからないから心配している。」

だからわたしはこう返した。

「心配ないよ、からだのリズムとメロディーをあなたは知ってるから」

親友のピアニストの友達と呼吸のことを話していたことがある。
彼女がいろんな音楽家、演奏家に出会い、素晴らしい音楽家、演奏家に
共通してることはリズムと心音、呼吸とメロディがシンクロしてること。

ダンスも同じ。

ろうあの友達は見てダンスを覚えて踊る。
彼女たちは既に心音をリズムとして、呼吸をメロディーとして
からだ全身で捉えている。

結局、音の存在があることをわたしたちは分かち合っている。

実はわたしにとってはすごい発見。
自分で実際に体験することでしかわからない発見。

わたしは音の人ではないし、ダンスの人。
でも、わたしの中に音の人よりの発想が生まれている。

ピアニストの親友といつものように分かち合う。

ろうあの友達と出会い。

そして、箱庭サウンドインスタレーショの
作品。つまり、15min recordsの主宰者 MISA ちゃんとの

コンスタントなクリエーション。

音と毎日関わっている。ダンスと同じくらい。

MISA LTP(ltp)  https://note.mu/ltp

#エッセイ #art #アート #音楽 #ダンス  

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