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第1回東京おいなりさんチャレンジ~2023年クリスマスイブ編その3~

↓「その1」

↓「その2」

2023年のクリスマスイブに神田神保町方面を巡った第1回「東京おいなりさんチャレンジ」、とりあえず最終回です。

果たして春菊天を消化することはできたのか。

神田は山手線の向こうにもいくつか稲荷神社がありましたが、ホテルの清掃が終わる頃になったのでお茶の水方面に戻ります。

御宿稲荷神社

社殿も鳥居もきれいな赤

神保町では不思議なたたずまいのお稲荷さんをいくつか見かけましたが、神田方面は比較的しっかり敷地のある稲荷神社が目立つ印象。

なんで同じ角度から2枚撮った。
石の狐さんもいます。
縁起

縁起はりっぱな石碑です。

天正年間に徳川家康が関東に移るにあたり武蔵国神田村に立ち寄った際、宿泊した郷士の家にあった祠がもとになっているとのこと。

だから「御宿稲荷神社」なんですね。

和光稲荷神社跡

地図アプリに「跡」とあるので神社はもうないのかな?と思いつつ、御宿稲荷神社から近かったので一応行ってみました。

あっ

なんか貼ってある。

「和光稲荷神社は左側にありました」

貼り紙がものすごくさびしい!

ネットで検索してみたところ、少なくとも2017年までは神社があったようです。「和光堂」という企業ビルの敷地内に祀られていたそう。

私有地にある神社は、祀る人々がいなくなれば消えてしまうこともあるのか。仕方ないことだけどさみしくなる。跡すらなくなってしまった小さな神社もきっとあるのでしょう。

近くにあった松尾神社を通り過ぎて次のお稲荷さんへ。

鉄の門扉、木も生えてる。

立派でした。

豊潤稲荷神社

マンションの前にドーン

マンションに隣接するお稲荷さんです。一八稲荷神社もそうでしたね。けっこうあるのかな。

マンションの敷地内なのか、マンションとは土地の所有者が別なのかわかりませんが、ちゃんと神社を避けてマンションを建てている。

りっぱできれいな鳥居。
「豊潤稲荷神社」

いいですね。お稲荷さん付きマンション。関西にはお地蔵さんとかはあってもここまでドーンと神社があるマンションはないような。

足が棒になってきましたがもうちょっと巡ります。

延寿稲荷神社

隣は駐輪場。

これもこぢんまり系お稲荷さんです。大きな銀杏の木がある!ご神木かな。

ちょっと寄った。ほぼ同じ角度だ。
社殿の中に狐さんもいます。

和光稲荷神社跡でちょっとさみしい気持ちになっていたので、わずかな土地に綺麗にお手入れされて、立派な銀杏の木が残るお稲荷さんを見て元気が出ました。

こぢんまり系は好きです。

さて、次でラスト。

出世稲荷神社

広めの神社です。

「出世稲荷」と名が付くお稲荷さんは都内にけっこうあるようですね。

「出世すると忙しくなるのでほどほどでいいです」とご挨拶する。
「しらんがな」と思われたと思う。

こちらも木が立派!
「出世稲荷神社 由来」

由来もちゃんとある。なんだかドラマティックなことが書いてあったのでちょっと引用します。

「大正十二年五月 社殿改築の議起り、柳森神社へ神璽を遷し、九月竣工の運びとなりしも、九月一日突如起りし関東大震災の為、新宮・町家共に灰燼に帰す。幸いにも神璽は柳森神璽と共に偶然にも神田川いなり河岸に繋留ありし稲荷丸という船(多町青果市場納入便船)に遷奉し猛火を潜り河口を脱出難を避けた。」

「出世稲荷神社 由来」

関東大震災の時、たまたま社殿改築のために神璽を神田川に繋留されていた船に遷していたので火災を逃れることができたとのこと。

なんかすごい。

その後、第二次大戦の空襲も乗り越え、今に至るそうです。

この日に廻った神社の縁起には関東大震災や空襲のことを書いているものも多かった。震災や空襲でたびたび町の景色が変わっても、その後に建て変わった新しいビルやマンションにはさまれてお稲荷さんが残っているのは素敵だなあと思いました。

チャレンジを終えて

出世稲荷神社を最後に、疲れたのでホテルに帰りました。

この度のチャレンジは、12おいなりさん。

近くまで行ったけど人がいっぱいいたから写真を撮れなかったところとか、気づかずに通り過ぎてしまったところなどもあります。

またやりたいかもしれない。

で、この日は夜にライブがあったのですが、気づけばお昼過ぎのチャレンジ終了時点で足腰がガタガタ。スギ薬局で湿布を買ってホテルにもどりました。

こんなことを、昔の人は「狐に魅入られた」と言ったのかもしれない。

そして、春菊天はついに胃にもたれたままでした。
ライブ後に近くのコンビニでおにぎりを買って食べました。

そのうち第2回おいなりさんチャレンジとともに、東京めしリベンジもしたいです。


おわり

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