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資本論を学んだらブルーハーツの曲が流れた

幸せすぎると不安になる。

♪なるべく小さな幸せと
なるべく小さな不幸せ 
なるべくいっぱい集めよう

って昔ブルーハーツが歌ってたから。

「人生はふりこ。いい時もあったら悪い時もある。」
って高校時代に深夜ラジオで誰かが言ってたから。

だから、幸せばかり続くとなんだか怖くなる。

私は今、幸せだ。
幸せなのは、便利だから。
便利すぎて幸せなので不安なのだ。

すぐ近くにコンビニがあって、
お腹が空いたらUberEatsで頼めて、
TVは録画を忘れてもTVerで見られる。
便利になってないのは、雨具くらいなもんで。
雨の日の防御が傘とカッパしかないのは百年前から変わってないくらいなもんで。

一方で雨は、最近めちゃくちゃパワーアップしている。
雨が、狂ったくらいに、降りすぎている。
もしかしてだけど、これって、
便利で幸せすぎる世界の代償なんじゃないの?

           ◆

人新世の「資本論」は、そんな薄々思ってるけど確かめたくない事実をズバッと指摘している本だった。

私達先進国の人間は、すでに地球の限界を超える暮らしをしているらしい。
その原因は資本主義。
資本主義は無限の価値増殖と成長を目指すシステムだけど、
地球は有限なわけで。
だから、もう今までのやり方だとうまくいかないそうだ。
具体的には1970年代の生活に戻るレベルじゃないと地球を維持できない。
(マジで?生まれる前ですけど。)

その上で、SDGsだのエコバッグだの言って、ちまちまやって満足してるのは無駄、むしろそこで満足して大きなアクションを打てなくなるから有害だとぶった斬る。
(おいおい、わたしの丁寧な暮らし全否定かよ。)

資本主義の仕組みを維持しながら、地球環境を維持するのはもう手遅れ。
だから、資本主義は諦めて、
かと言って共産主義は失敗済なので、
新しいイデオロギーが必要ということだった。

            ◆

♪永遠なのか本当か 
時の流れは続くのか
いつまで経っても変わらない
そんなものあるだろうか

見てきたものや 聞いたこと
今まで覚えた全部 でたらめだったら面白い
そんな気持ちわかるでしょう

甲本ヒロトが歌う「情熱の薔薇」がわたしの中でこだまする。

資本主義は永遠じゃなかった。
私達は今まで信じてきたものをリセットして、
価値尺度を変えないといけないみたい。
これはもう最高にロックです。

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